小林柊矢によるワンマンライブ“小林柊矢 one-man LIVE『リスタート』”が、123日ヒューリックホール東京で開催された。

暗転し、映画の開演ブザーが鳴ると、カウントダウンの映像の後、第一部「愛すべき人へ」編の文字。

映像が終わると披露されたのは、最新曲の「HONEY」。小林の楽曲の中でも特にアップテンポな曲に観客からはいきなりハンドクラップが起こる。

本公演の構成は分かれており、第一部は「愛すべき人へ」編と題しラヴ・ソング主体のセットリストに。「白いワンピース」「ミトメナイ」を立て続けに披露すると、「今日という日を一秒一秒大切に噛み締めたいと思います!第一部は皆さんの大切な人と重ねて聴いてほしいです」と呼びかけた。

女性目線で冷めてしまった気持ちと、でも別れられない気持ちの葛藤を歌う「茶色のセーター」のほか、これまでライブで演奏されていない新曲もこの公演で披露された。

続く「死ぬまで君を知ろう」では、この公演用にファンから募集していた“大切な人と撮影した写真”を背負い歌唱。小さな幸せの素晴らしさを歌った「スペシャル」で第一部を締めた。

暗転の後、「今を生きるあなたへ」編と題した第二部はスタート。怪しい雰囲気のイントロが印象的な「ハッピーエンドの前説」と、2月に発売されたAL『柊』の軸でもある""について、自身の視点で描いた「愛がなきゃ」を披露。観客に立ち上がることを促し、メンバー紹介の流れから披露した「冒険家たち」では自然にハンドクラップが起こり、続く「私なりの」では観客が手持ちのタオルを回し、この日一番の一体感と盛り上がりを見せた。

MCではメジャーデビュー以降2年間の自身の葛藤を話すと同時に、「みなさんもいつもいい事ばかりじゃないかもしれない。けど小さな幸せが転がってるはずです。このライブをきっかけに、一緒にリスタートを切って何気なく過ごしている日常をもう一度見つめ直してほしい。これからもついてきてほしいです!」と声を掛け、「あの人のため」で本編を締め括った。

本編を無事に終了し、アンコールではインディーズ時代にリリースしたファンからの支持も高い「嫉妬」に続けてMVにも登場したキッズ・ダンサーも交え「笑おう」を演奏。その後はバンドメンバーが捌け、小林1人とファンだけの空間で、小林自身がリスナーとの関係を歌った「惑星」を披露し公演は終了。バンドメンバー4人と小林のみのシンプルな構成で行われた本公演は、小林の持つまっすぐな楽曲の数々と人間性が、ダイレクトに伝わる内容となった。今後どのようなリリースや活動を行なっていくのか目が離せない。

<小林柊矢>
神奈川県相模原市出身、22歳のシンガーソングライター。
「ドライヤー」「ハッピーエンドの前説」「大人になる前に」「茶色のセーター」「ありふれたラブソング」のシングル5曲と、ミニアルバム「オトナノカイダン」をインディーズで配信リリース。202011月には「君のいない初めての冬」でユニバーサル ミュージックよりメジャーデビューを果たし、今年215日には1st Full Album「柊」をリリース。魂の歌声を響かせる小林柊矢から、ますます目が離せない。

小林柊矢 OFFICIAL WEB SITE

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