李 再恩PROFILE

株式会社USEN 制作1部所属。各チャンネルで選曲、ディレクションを担当。数々の店舗BGM、企業専用オリジナルBGMの選曲・プロデュースを手掛ける。K-POP~WORLD MUSIC~世界中のシンガー・ソングライターものや、グルーヴィな現行のポピュラー、ハウス、ラウンジまでジャンルレスに網羅。耳と心臓が反応する“good music”に本能と感性がフル稼働する日々。

RIIZE『RIIZING 』

RIIZE「Boom Boom Bass」

アイドルグループの名門、SMエンターテインメントが放った久しぶりの新人がRIIZE。2023年9月4日、1st シングルアルバム(韓国で好まれるフィジカルのフォーマットで収録曲は5曲前後。日本や他の国のミニアルバムやEPとして扱われることが多い)「Get A Guitar」でデビュー。ちょうど1年後の2024年9月5日。1st ジャパンシングル「Lucky」で日本デビューを果たす。

デビュー当初は、WONBINの美貌と、ANTONの父が韓国で誰もが知る有名なミュージシャンのユン・サンであったという話題性が先行。しかし、「Siren」でのSHOTAROの圧倒的なパフォーマンス、清涼感のある伸びやかなSOHEEの歌声などメンバー個々の魅力と、90年代の感性を取り入れた「Love 119」、ファンキーなディスコビートとグルーヴィなベースラインのダンスナンバー「Boom Boom Bass」といった楽曲の良さも際立って、その人気を確実なものにした。2024年は初の単独日本公演や「2024 RIIZE FAN-CON TOUR 'RIIZING DAY'」を成功させ、2作連続ミリオンセールスを達成。今後の活動にも期待大!

Stray Kids

Stray Kids「Chk Chk Boom」

2024年7月リリースの『ATE』が米ビルボード・アルバム・チャート「Billboard 200」で
5作目の初登場No.1に、最新作の『GIANT』もBillboard JAPAN「週間 Top Albums Sales」でも初登場で1位にチャートインするなどグローバルな人気を獲得しているStray Kids。

サバイバルリアリティ番組の選抜メンバーからなるJYPきっての実力派として、リーダーのバンチャンがメンバーを集め、8人で結成。3人からなる楽曲制作チーム、3RACHAが手掛けるクセがありつつもアイデア溢れる楽曲も彼らのストロングポイント。Stray Kidsとして優勝を勝ち取った2021年オンエアのサバイバル番組「KINGDOM」での現役グループ間の激しいパフォーマンスバトルも注目を集めた。美しい異次元のスタイルと、ギャップのある低音ボイスで魅了するフィリックスらメンバーのキャラも大躍進の要因。ラテン×スキズスタイルの迫力あるナンバー「Chk Chk Boom」と、セルフプロデュースしたという最新のワールドツアー「Stray Kids World Tour <dominATE>」にも要注目。

Stray Kids『ATE』
TOMORROW X TOGETHER Ⓟ&Ⓒ BIGHIT MUSIC

TOMORROW X TOGETHER「Over The Moon」

2023年リリースのミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』『The Name Chapter: FREEFALL』と続いた『The Name Chapter』シリーズが完結し、2024年4月リリースの『minisode 3: TOMORROW』では、この季節に相応しい爽やかな「I'll See You There Tomorrow」、少年の切実な想い、救いと愛、希望の明日を謳った「Deja Vu」へと繋ぎ、新たに『The Star Chapter 』シリーズをスタート。その第1弾『The Star Chapter:Sanctuary』のタイトル曲である「Over The Moon」は、彼らの強みが集約されたファンタジーな世界観をベースに、清々しい空気と美しく愛おしい大人のムードも漂うラブソングに仕上がった。純粋に王子様のようなビジュアルに加えて、5人揃ってのあの歌声と表現力、迫力あるパフォーマンス。全世界がTXTに魅了されるに違いない。

北米8都市を含む世界17都市33公演のワールドツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE>」を完走した彼らだが、2019年デビュー以来、日本でも精力的に活動してきたこともあって、4thシングル「誓い(CHIKAI)」は、日本レコード協会のゴールドディスクトリプルプラチナに認定。デビュー5周年での日本国内の4大ドームツアー開催は、K-POPアーティスト史上最速記録に。さらには第75回 NHK紅白歌合戦初出場と第66回 日本レコード大賞で自身初の特別賞受賞とその人気を確実なものにした。

TOMORROW X TOGETHER『The Star Chapter:Sanctuary』
SEVENTEEN『17 IS RIGHT HERE』

SEVENTEEN「MAESTRO」

ファンはもちろん、SEVENTEEN入門編としてもおすすめしたいベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』!特に「MAESTRO」の13人のクールな佇まい、ピアノの響きと強烈なビート、目を疑うようなキレ味のカル群舞(カルグンム)が光るパフォーマンスは見もの。ベストアルバムのリリースをはじめ、「SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' AGAIN」「[RIGHT HERE] WORLD TOUR」「2024 SVT 8TH FAN MEETING <SEVENTEEN in CARAT LAND>」といったツアーやファンミーティングを展開。12th ミニアルバム『SPILL THE FEELS』から「LOVE, MONEY, FAME(feat. DJ Khaled)、JAPAN 4TH シングル「消費期限」をリリース。ソロ、ユニットでもヒット曲を生み出し続け、その勢いは止まることを知らない。

JIMIN『MUSE』

JIMIN「Who」

ソロアーティストとしてデビューから10年、成長のために努力を惜しまない姿勢、唯一無二の歌声とパフォーマンス、その魅力をしてK-POPのフロントマンと呼ばれるほど、絶大な人気を誇るBTSのメンバー、JIMIN。

2nd アルバム『MUSE』からの「Who」で見せたラテンテイストのカッティングギターにマッチする力強いボーカルやブレスの抑揚、深みを増した表現力、切れの良いパフォーマンスといった成長はファンにとっては感動もの。前作に続いて全作を通してソングライターとしても実力を発揮。

昨年12月以降入隊中だが、入隊前に準備した新曲やMVコンテンツなどを発表。プロモーションがないにも関わらずK-POPのソロアーティストとして初の40億ストリーミング再生を達成。米ビルボードシングルチャート「HOT 100」に12位でランクイン。ロングセラーとなっている。来年6月の除隊が待ち遠しい。

(おわり)

文/李 再恩(USEN)

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