インスピレーション源となったのは水や大地、草花、差し込む太陽の光。
カラーパレットは生命の豊かさを育む水のブルー、草花や苔のグリーン、大地のサンドベージュ、現代美術家ロニ・ホーンのガラスの彫刻作品から着想を得たみずみずしいイエローやピンク。
水の麗しさを捉えた水彩画は、ツヤと透け感のあるオーガンジーにプリントされている。
このテキスタイルはボリュームのあるティアードドレスに仕立てて、クリアなボタンがポイントになっている。
他にも木々の美しさを描写した木目のシャツドレス、湿った橋の下に潜む苔を彷彿させる模様のパンツなど自然界の開放感を感じる柄や色を散りばめた。
リブニットをハリのある生地に貼り合わせたニットボンディングのジャケットや、さらっとした和紙の素材を使ったタンクトップ、ドレスなど見た目とのギャップを持つ、触感を楽しむアイテムも提案する。
花びらをかたどった立体的なスリーブを施したブラウスは、遊び心をプラスした。
ブランドの得意とするボンドヤーンのテクニックは、かぎ針編みで、花やハートのハーネス、花摘みバッグに取り入れた。
ヘアピン編みで、トップスとスカートのセットアップやクロッシェハットにも応用した。
破棄される予定だった素材に命を吹き込むアップサイクルのアイデアもコレクションに組み込み、海洋プラスチックを閉じ込めたマーブル模様のイヤリングを制作。
倉庫で眠っていた古着のデニムをホルターネックのトップスに作り変えたり、オーバーオールを玉虫色に染め直したりとアップデートした。
カラフルなストライプのバスローブには、ボタンを付けてコートとして提案する。
自然とアートを融合して生まれた日常を豊かにするユーモアがコレクションに詰まっている。
RUMCHEなりのユーモアをのせた23年春夏コレクションは、大自然からインスパイア
東京をベースにコレクションを発表している「 RUMCHE(ラム・シェ)」の2023年春夏コレクションが発表された。
今季のテーマは「+Humor(プラスユーモア)」で、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』の1節「ユーモアとは自分を見失わない為の魂の武器」に心打たれ、ラム・シェなりのユーモアを詰め込んだコレクションとなっている。
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