アシードンクラウドはデザイナーの玉井健太郎が紡ぐ物語にのせコレクションを展開している。

今季は記憶の地図を作る架空の職人「騎憶史」がコンセプトになった。

お金や土地など自分が何を持っているかの物質的な豊かさより、心や知性など実体の見えないものへの価値が高まり、所有欲から解放され皆が移動をしながらの生活を送っている人々たちをイメージした。

定住しない彼らは思い出の品を探し、保管しながらその品にゆかりがある地を巡っている。

そんな各地に落とされた記憶を丁寧に紡ぎ、記憶の地図を描く職人がモチーフとなっている。

馬に乗って各地を巡っているのか、今季を象徴するイラストには女性と白馬が描かれている。

旅する民がイメージのベースとなり、トレンチコートやマウンテンジャケットなど旅やアウトドアを連想するようなアイテムでコレクションが構築された。

プルオーバーシャツやスカーフにはスカイブルーのボディーに地図のプリントが載せられ、旅の雰囲気を強調している。

ニットはノルディックな雪柄やミックスされたケーブル編みが取り入れられ、カントリーな雰囲気。

プリントのマウンテンジャケット、ラップスカート、ベストには、木々や水辺にキリン、鳥、オオカミなど自然をモチーフにしたイラストが散りばめられた。

全体として風にたなびくようなオーバーなサイズ感で、さすらいの民を感じさせる。

カラーはホワイト、ベージュ、ブラウンなどの草原になじむ優しいカラーリングをベースにブルーグリーンやターコイズブルーが調和するように取り入れられた。

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