今シーズンは、16年春夏と秋冬、17年春夏のバッグコレクションで過去にインスピレーションを受けた「ドイツ」を再訪。
19世紀ドイツの建築術から生まれた哲学である「Less is more」は、高水準の機能性を確保しつつ、シンプルで ミニマルなデザインに重点を置く方法であり、エフシーイーにとっては、スタイルや優れたデザインを犠牲にすることなく、生活、空間、機能、感覚の豊かさを提供する方法と解釈して、今シーズンのコレクションに生かされた。
ミニマルなデザインを特徴とし、対照的な素材を組み合わせて機能性と美しさを実現。
東ドイツ(DDR)デザインからも大きなインスピレーションを受け、シンプルさと機能的な素材を組み合わせて、人々の生活を向上させることができる使いやすい製品が意識された。
また雪山やアルパインスキーから着想を得たカラーリング、テクニカルディテール、また自然から形成される山に積もった雪の景色やナチュラルカーブも今季の特徴的なインスピレーション源だ。
全体的にデザインの細部や素材は、機能性を最大限に高めつつ、シンプルでミニマルな美しさを確保するための設計となっている。
キーカラーは、ブランドのアイコンとなるセージグリーンと新色のモダン・ジャーマン・ミリタリー・グリーン。 またDDRのモダニズムと機能的なデザインにインスパイアされた落ち着いたダル・オレンジや、アルパインのビンテージスキー文化から抽出したパープルを散りばめ、コレクションにコントラストと面白さを与えている。
またファッションが人々の生活を向上させる価値を提供できることを目標としており、今季も持続可能性を意識し、リサイクルナイロン、リサイクルコットン、リサイクルポリエステル、エコペットなどのリサイクル素材を多用した。
オリジナルアイテムのほかにも、本格クライミングロープを使用した「YOSEMITE STRAP(ヨセミテ ストラップ)」とのコラボアイテムや、昨シーズンに引き続き第二弾となる「Wrangler(ラングラー)」、アウトドアブーツの代名詞「Danner(ダナー)」など、様々なブランドとのコラボレーションを行っている。
それぞれのブランドのユニークな歴史を探求し、エフシーイーのデザイン哲学を通して主要なアイテムを再構築したアイテムを展開している。
「F/CE.」22-23AWコレクションはバウハウスからインスパイア
コンテンポラリーファッションをベースに、機能的かつ高品質なウエアとバッグを展開する「F/CE.(エフシーイー)」がモダニズムのバウハウス活動にインスパイアされた22-23年秋冬コレクションのルックを発表した。
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