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――INORANさんにとってAijiさんはどんな存在ですか?弟みたいな?

INORAN「なんだかんだ言って人間、最初の出会いに左右されるじゃないですか。Aijiくんは最初からキチッとしていたというか、人としてちゃんとしているところが好きでしたね。僕、人と会う時は職業とか年齢とか、関係ないと思ってるんですよ。例えば中学生だったら “どこ中よ?” とかあったかもしれないけど(笑)、 “肩書きで付き合うわけじゃないから” って思っていて、ミュージシャンに限らず、スポーツ選手でもIT関連の人でも、その職業独特の感じで来られるより、普通に挨拶してお互いに入っていけるほうが気持ちいい。そういう意味でAijiくんとはとても話しやすかったですね。もちろん同じギタリストであることは意識してますけど、特にギターの話をしなくても酒を酌み交わせられるというか」

Aiji「ギターの話、あまりしたことないですからね」

INORAN「そうだね。違う話をしてフィードバックを楽しみたいんですよ。例えば “俺、早起きなんですよ。なぜかというと6時30分の朝日を撮るのが好きなんです” って言われたら “この人はなぜそこに焦がれてるんだろう?自分もそういうところがあるかな” って考えて会話が発展したり。そうやって紐解いていく話のほうが面白い」

Aiji「そうですね。自分も若い頃は楽器の話をよくしたけど、最近はあまりしなくなっちゃいましたね。INORANさんはさっきも話されていたように後輩でも隔てなく付き合ってくれるというか、例えば今もそうなんですけど、自分のことを “くん” 付けで呼んでくださるんですよ。自分も見習って初対面の後輩には “くん” って呼ぶようにしています。なかなかできないことだと思うし、そういう影響を受けていますね」

INORAN「恋人にしても最初は “さん” から始まって “ちゃん” になって、最後は呼び捨てになるとか、過程の中で親密度が深まっていくわけで、自分のこだわりとまではいかないけど、ただ、そうしてるだけ」

Aiji「だから、自分は話しやすかったんですよね。いい意味で緊張を解いてくださったというか。なので、自分もそうありたいと思ってますね。例えば自分の場合、めんどくさいタイプに思われがちというか、 “この人、細かいし、何かあったら怒られるんだろうな” って後輩から思われてると思うんですが、親しき中にも礼儀ありを踏まえつつ、フランクに年下とも付き合いたいし、高圧的になりたくないんですよ。そこも影響、受けてます」

INORAN「いや、いや。ホントは怖いんじゃないの?(笑)今度、ギタリスト会のとき陰から見ていよう」

Aiji「ははは。なのでミュージシャンとしてはもちろん大先輩ですけど、学生時代に憧れていた部活の先輩みたいな気持ちもあるかもしれないです。事務所が同じで近からず遠からずの場所にいさせていただいたからかもしれないですが」



――さっき後輩からめんどうくさいタイプに思われているかもしれないという話が出ましたが、昔はINORANさんも寡黙なイメージがありましたよね。初対面だと話しかけづらいような。

Aiji「そうですね。自分もそう思ってました。でも、お話させていただいたら丁寧な言葉で気さくな雰囲気の方で」

INORAN「確かにイメージはそうだよね。自分が醸し出すムードというのはあるはずで、それがわかるようになったらシチュエーションに合わせて変えていったほうがいいんだなって。無理してるとか隠してるっていう意味ではなくて、人とすれ違った時にいい風に感じてもらったほうがいいじゃない? 自分だって1日の終わりには “今日はいい日だったな” ってニコッとしながら寝たいし、例え悪いことがあっても “でも、良かったね” って。その積み重ねが幸せを作っていくわけだから。それは周りも含めてね。そういう意味では変わったかもしれない。黙ってたら話しかけづらいタイプだと思うし」

Aiji「やっぱりハッピーがいちばんですよね」

INORAN「そうだね」



――ギターの話はしないと今までの会話に何度か出てきましたが、しないながらも盛り上がった話はないんですか?

INORAN&Aiji「ホントにないですね」

Aiji「なんでなんですかね?」

INORAN「そんな眼差しで見られても(笑)。ギター何本持ってます?」

Aiji「自宅に置いてあるのは6本ぐらいですね。あとは倉庫に置いてます。INORANさん、めっちゃ持ってるんじゃないんですか」

INORAN「や、そうでもない。30本ぐらい」

Aiji「けっこう持ってますね」

INORAN「ふだん、つねにギター弾いてる?」

Aiji「ほとんど弾かないですね。曲作りの時やリハの前ぐらいで。波があるんですけど、弾きたいときはアコギ弾いてます。INORANさんは?」

INORAN「30代のときはあまり弾かない時期もあったけど、最近は何となく弾いてることが増えましたね」



――ふたりともステージで「俺のこのギターを聴いてくれ!」みたいな主張のもとに弾くタイプではないと思うんですよ。楽曲全体の中でどんなギターを弾くか追及するタイプという印象があるんですけれど、そのあたりギターに対するスタンスはどうなんでしょうか?

Aiji「自分は自分のことをあまりギタリストだと思っていないところがあるかもしれないですね。作曲のツールみたいな意識がどこかあるのでギタリストとしては自分にしか出せないムード感や味を自然と出せるプレーヤーでありたいなとは思いますね」

INORAN「俺はスキルの面で恥ずかしいなと思う時期があったし、でも、性格上、それはしょうがないなと思っていたんですけど、これだけキャリアを積んでくると弾けないと悔しいなと思う。例えばMuddy ApesのDEANは横でジミヘンばりのギターを弾いてるけど、それだけじゃなくマルチに何でも弾けるんですよ。だから、例えばジョン・メイヤーのギター見て “俺、ああいう性格じゃないから、あんなギターは弾けないな” とは言えないと最近、思うようになった。話を聞いているとAijiくんはコンポーザー寄りだけど、俺はミュージシャン寄りなのかなとか」



――それはいろいろなギタリストと一緒にステージに立ったからこそ思ったことですよね。

INORAN「そう。LUNA SEAだけじゃないバンドだったりプロジェクトを経験したことも自分にとって財産ですよね。ギタリストとしても、もっと旅しなきゃって思った。目的地に行くまでに寄っていくパブがいっぱいあるなって発見したというか(笑)。ホテルに帰るまで素通りするんじゃなくて、いろんなところに寄りたいなって思いますね」

(つづく)



取材・文/山本弘子
撮影/TOMO(TWEETY Inc.)



画像

「Aijiくんは最初からキチッとしていたというか……」

「INORANさんは後輩でも隔てなく付き合ってくれる」



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