マンチェスター発アコースティック・エレクトロニカ・トリオ=ゴーゴー・ペンギン、2年ぶりの最新スタジオ・アルバム『ネセサリー・フィクションズ/原題:NECESSARY FICTIONS)』が6月20日(金)全世界同時リリースされることが発表された。2012年のデビュー盤発売以来、13年目に発表する通算7枚目のフル・オリジナル・アルバムとなる。

アルバムからの第1作目となるシングル「ファロウフィールド・ループス」がMVとともに公開中。

〇MV

〇配信リンク:https://sonymusicjapan.lnk.to/GoGoPenguin_FallowfieldLoops

 

「この曲には静謐な悲しみがこめられていると同時に前に進もうとするリズムと勢いがある。タイトルは、僕らが住んでいるサウス・マンチェスターの近くにある隠れた緑道にちなんでいる。昔ここを走っていた古い鉄道(線路)の跡が、今では都会の中の憩いの場になっている」とバンドはコメントしている。

公開されたMVではクリス・イリングワースとニック・ブラッカが映像監督をつとめている。アルバム・ジャケットにもなったマンチェスターの象徴的なブルータリズム建築のランドマーク=“トースト・ラック”のビルが映し出され、時に荒涼とした、ノスタルジックで、躍動感に溢れた曲のムードを視覚的にも表現している。

 

今回アルバムのアートワークにも最新アルバムにおけるバンドのクリエイティヴな意識の高まりと周囲の環境とのつながりが反映されている。表紙のメイン・ビジュアルの建物の正式名称はホリングス・ビルディングだが、地元では“トースト・ラック”として知られている。サウス・マンチェスターのファロウフィールドにあるランドマークで、近所に住むニックにとって、この建物は単なる奇抜な建築物以上の意味をもつのだという。「トースト・ラックはいつもそこにある。車でも、ランニングでも、ウォーキングでも、ほぼ毎日この前を通るんだ。自分はますますその魅力にとりつかれてしまった。ひきよせられる何かがある・・」とコメントしている。

マンチェスター出身の建築家レナード・C・ホウィットが設計し、1950年代後半に建てられたトースト・ラックは、もともとケータリングとファッション専攻のホリングス・カレッジが入っていたが2013年以降は廃墟となり、人々から忘れ去れたランドマークをゆっくりと自然が再生していった。「今は、ビルのてっぺんから木が生えていて、どうなっているのか誰もわからない」とニックは言う。「でも、サウス・マンチェスターの人々にとっては象徴的な存在だ。ブルータリズム建築で奇妙だけど、それなりの美しさがある」

アルバム・ジャケットは、写真愛好家でもあるニックが撮影している。その写真をもとに、クリスがアルバムのコンセプトを視覚的にもわかりやすいシルク・スクリーン風のデザインに変身させた。「<アルバムのアートワークに使えるような写真はある?>ってクリスが聞くから、たくさん写真を送った。もちろん、ほとんどはトースト・ラックを撮ったものだったけどね」とニックは笑う。「このアルバムは、僕らが今いる場所について書かれたもので、この建物は文字通りその一部なんだ」。

 

新譜『ネセサリー・フィクションズ』では、これまで以上に新しいテクスチャーとアイディアを全面的に取り入れている。彼らの特徴的なサウンドをさらに押し広げ、モジュラー・シンセも取り入れ、初のヴォーカリストとのコラボ(#3)も実現している。ピアノ、ベース、ドラムというトリオ編成でありながら様々なジャンルから影響を受けてきたメンバー=クリス(ピアノ)、ニック(ベース)、ジョン(ドラムス)が描き出す無限の可能性に満ちたエモーショナルかつ圧巻のパフォーマンスが醍醐味のゴーゴー・ペンギン。

「これが、今、自分たちが本当に作りたかったものなんだ」とニックは語る。仮面を脱ぎ捨て人間として、ミュージシャンとして、バンドとして、本当の姿を見せること──サウンドだけでなく、自分たちが何者であるかを反映することを恐れない新生ゴーゴー・ペンギンの現在進行形をとらえたサウンドがここにある。

【バイオ】
マンチェスター発アコースティック・エレクトロニカ・トリオ=ゴーゴー・ペンギンは2012年デビュー盤をリリース。2023年、新ドラマーのジョン・スコットを迎え、ベルリン拠点のレーベルXXIM Records移籍後初のアルバム『Everything is Going to be OK』をリリース。2023年7月29日にはフジロックフェスティバルへ初登場を果たし~2024年1月末に6年ぶりの単独来日公演で日本のファンにその存在を強烈にやきつけた。2024年5月スタジオ・ライヴ盤『From the North Live from Manchester』をリリース。2025年3月ビルボードライブ横浜、東京で来日公演を行った。

バンド公式(海外)

【アルバム情報】
『ネセサリー・フィクションズ』
品番 価格:BSCD2  SICP-31765/定価2860円
2025年6月20日世界同時発売
*日本盤のみボーナス・トラック収録
収録曲
1. Umbra アンブラ
2. FALLOWFIELD LOOPS ファロウフィールド・ループス *1st シングルMV 4月17日公開
3. Forgive the Damages (feat. Daudi Matsiko) フォーギヴ・ザ・ダメージズ(feat.D Matsiko)
4. What We Are and What We Are Meant to Be ホワット・ウィ・アー・アンド・ホワット・ウィ・アー・メント・トゥ・ビー
5. Background Hiss Reminds Me of Rain バックグラウンド・ヒス・リマインズ・ミー・オブ・レイン
6. The Turn Within ザ・ターン・ウィズイン
7. Living Bricks in Dead Mortar リヴィング・ブリックス・イン・デッド・マザー
8. Naga Ghost ナガ・ゴースト
9. Luminous Giants (feat. Rakhi Singh and Manchester Collective) ルミナス・ジャイアンツfeat.ラキ・シン&マンチェスター コレクティヴ
10. Float (Loi Krathong, 2003) フロート(ロイクラトン 2003)
11. State of Flux (feat. Manchester Collective) ステート・オブ・フラックス feat.マンチェスターコレクティヴ
12. Silence Speaks サイレンス・スピークス
【日本盤ボーナス・トラック】
13. Tracing The Roots トレーシング・ザ・ルーツ

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