先週末、日本最大級の音楽フェスティヴァル、サマーソニックでヘッドライナーとして来日し、観客を熱狂に誘ったイタリアのロック・バンド“マネスキン”。この度バンドのベーシストであるヴィクトリア・デ・アンジェリス(ヴィクトリア)が、ブラジルのスーパースター、アニッタとのコラボレーションであるデビュー・シングル「ゲット・アップ・ビッチ!シェイク・ヤ・アス(ウィズ・アニッタ)」を8月30日配信リリースすることとなった。
デビュー・シングル「ゲット・アップ・ビッチ!シェイク・ヤ・アス」は激しいテクノ・チューン。速さに満ちたペースで五感を飛躍させ、意気盛んなテクノ・ストンパー(注:踏みつけるようなリズム)となっている。ヴィクトリアは、アニッタの激情に満ちた珠玉のヴォーカルを活かすために、バイレ・ファンキ(注:ブラジル音楽のジャンル。ファンクとは異なる)から得たインスピレーションで、気骨あるエッジの効いた躍動感のあるテクノに発展させた。
マネスキンでのツアー中、ヴィクトリアは元来好きであったエレクトロニック・アートの探求力が増した。毎晩の生演奏のロック・コンサートからアフターパーティへと移動する中で、彼女は自身のベースのグルーヴとクラブのキック・ドラムの間に固有の関連性を見いだした。自身のクリエイティヴな自由を受け容れた彼女は、間もなくマネスキンのライヴ・コンサートのアフターパーティで不定期にDJ活動をするようになり、それが結果的にソロDJプロジェクトの立ち上げに繋がっていった。
その推進力となった野心は、人々がためらうことなく自由にダンスしたりパーティしたりするようになり、ジェンダーの流動性や、ルールを自由にリスペクトしたり破ったりするパンク・スピリットを受け容れるようになること。その思いは初のDJツアーという形で間もなく結果となり、2024年3月にキック・オフしてからはニューヨーク、シカゴ、リーズ、マンチェスター、ベルリン、バルセロナさらにはイビサのクラブ、DC10で行われたイベント、シルコロコ(Circoloco)でのギグを行っている。このような環境の中で、ヴィクトリアはアンダーグラウンド・ミュージックのルーツや影響を天性の粋や美的感覚と融合させ、汗のしたたるハイパー・エネルギッシュなクラブ体験と解釈できるフュージョンを生み出した。その雄姿を8月16日に行われたソニックマニアで目撃した、日本のオーディエンスも多いことだろう。
ラテン界に彗星のように現れたポップ・スターにして「ブラジリアン・ポップの女王」と呼ばれるアニッタとのコラボレーションは、多くの驚きをもって迎えられることだろう。8月30日のリリースを今から楽しみにしていてほしい。
デビュー・シングル「ゲット・アップ・ビッチ!シェイク・ヤ・アス(ウィズ・アニッタ)」
2024年8月30日配信スタート
マネスキン『ライヴ・イン・ジャパン - ラッシュ!ワールド・ツアー - 』
発売中 ※CDのみでのリリース
品番:SICP-6581~6582
価格:3,520円(税込)
CD2枚組・完全生産限定盤