325日(水)に発売されたアルバムÉclore』。今作には全108曲が新曲として収録され、全曲GLIM SPANKYみで作詞・作曲・編曲すべてを担い、GLIM SPANKYならではロックと向き合い、音楽を通じて伝えるメッセージを探求。GLIM SPANKY純度100%といえる新曲達は新境地扉を開き今まさに羽ばたこうとしている。
 そアルバムÉcloreオフィシャルインタビュー公開となった。

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GLIM SPANKY
24ぶりにリリースする通算8枚目オリジナルアルバムÉclore』タイトルはフランス語で「孵化する」「(花が)開く」「(才能などが)生まれる・出現する」を意味し、そ言葉通り、本作には“新しい自分になる/何ら抜け出す/回復する”という感覚が、全編にわたって息づいている。作詞・作曲・編曲・プロデュースまでを全て2人だけで担い、「ロックと向き合いながら、音楽を通じて伝えるメッセージ」を探求した本作は、彼ら新境地を切り開きつつも純度100アルバムだ。

──フルアルバムジャケットに、松尾さんお一人が写っているは、これが初ですよね?

松尾:そうですね。これまでは「GLIM SPANKYはこ2人」ということを見せる意味でも、ジャケットには必ず2人一緒で写る、という縛りを自分で設けていたんです。でも10を越えて、次新しい一手というアップデートした面白いことができないを考えたときに、ジャケットやアートワークより先に、まずアルバムテーマが決まったんですね。
終わりに、私が喘息で寝込んでいた時期があったんですけど、とき頭にあったが「復活」や「孵化」というワードでした。とにく早く治して、そこらさらに成長したい、進化したいという気持ちがあったんだと思います。しも、自分がいま書きたいことや、曲たちに共通する無意識テーマを探っていくと、全部「新しく何をする」と「変わる」とそういうことにつながっていたんですよ。それで、ふさわしいタイトルを探していたときに、「Éclore」には「孵化する」と「花が開く」と、そういう意味があると知って。

──ぴったりだなと。

松尾:もう一つ、アルバム用に出揃った曲を改めて見てみると、「私と誰」「私とあなた」という書き方がすごく多いことに気づきました。そこら、まるで会話劇を見ているような、映画や小説世界に感情移入していくような、そんな体験ができる作品にしたいなと。ひとつひとつ楽曲がそれぞれ独自物語になった、短編ムービー集や短編小説集みたいなアルバムにしたい、ということをデザイナーさんにも伝えて。それで出来上がったが、今回アルバムジャケットなんです。

──松尾さん衣装も幻想的で、とても素敵です。

松尾:ありがとうございます。自分でも、いままででいちばん気に入ってるもしれないです。もともと妖精が好きだったこともあるし、「羽」って可愛いなと思っていたんですよ。しも今回は、天使や蝶々じゃなくて、「蛾」や「蚕」がいいなと。イメージを衣装さんと共有して、それをもとに作ってもらいました。

──音楽的には、デビュー10集大成とも言えるベストアルバムAll the Greatest Dudes』を経て、何新たな一手を考えました?

亀本:すごく考えましたね。今回、松尾さんと共有して取り組みたったは、歌唱表現を、これまで自分たちとも周りバンドとも違うもにしていきたい、ということでした。歌い方そもそうですし、音色ももっと現代的にできない、と。
たとえば今時代、僕も含めて音楽をヘッドフォンで聴くことが多いじゃないですそういう環境で、もっと歌が前にある感じというある意味ちょっとASMR的な、近さや質感を目指したいなと。実際に松尾さんには僕自宅作業場に来てもらって歌ってもらうなど、いろいろ試行錯誤していきました。

松尾:特に意識したは、声「下部分」を出すことでした。私はこれまでずっと、レコーディングで映える歌い方というより、ライブ爆音でも負けない歌い方を追求してきたところがあるんですよ。でも今回は亀自宅で歌を録って、DAW波形を見ながら「こういうふうに歌うと、こ帯域がよく出るんだね」「こっちほうがより低音が出るよ」みたいに、何度も歌い方を試してみたんです。
結果、今度はライブ現場でPAさんに「なんすごく下成分が波形で出てるけど、どうした?」って言われたんですよ(笑)。自分ではそこまで意識していなったけど、成分をより幅広く出す歌い方が、ちゃんと身についていたんだなと思いましたね。

──先ほどおっしゃった休養期間は、どんな心境だったをもう少し詳しく聞せてもらえます

松尾:まず、2前にコロナになったときことを思い出してしまって、「もうああなるは嫌だな」と思いましたね。そ一方で、ちょうどアルバムを作らなきゃいけないギリギリ時期でもあったし、「今焦っている自分」や「咳をしている自分」さえ作品にしようとも思っていたんです。映画を観たり、本を読んだりしてインプットもたくさんしたし、ある意味こ療養期間は、自分気持ちともすごく向き合った時間でした。
うえで、今自分はどんな音楽が聴きたいを考えたんです。自分は喘息で苦しんでいるし、世的にも、たとえばAIみたいなもがいろいろ出てきている。「どれが本当らない」「何を信じるべきな」という混乱がある。そういう苦しみや悩み、葛藤をそまま歌うではなく、むしろそこら少し離れた視点で歌いたいなと思ったんです。
不安定な世らこそ、自分自身が弱っている今だらこそ、大切なは自分を信じることなんじゃない、と。何が本当自分は何を信じる。とにく自分と向き合うこと大切さを、自分たち音楽にせて発信したくなったんですよね。

──対立軸を作って反対側らカウンターを打ち出すというより、選択肢を提示するオルタナティブな感覚に近いもしれないですね。

松尾:そう思います。私は昔ら、「決められること」がすごく嫌なんですよ(笑)。うまく言えないんですけど、「ロックなんだらこういう考えでいなきゃダメ」と、「こっち側じゃないと敵だ」とそういう決めつけが本当に苦手で。たぶん、自分あり方を外ら規定されたくないんだと思います。
自分には自分考えがあるけど、それで何と対立したいわけでもない。結局「自分は自分」だし、これを聴く「あなたもあなた」だ、ということが言いたいんだなと。それは音楽だけじゃなく、政治でも生き方でも、何にでも言えることだと思っていて。時期に自分と向き合い、いろいろ考えたことが、今作にすごく反映されていると思いますね。

──ちなみに、こアルバムを作っていた時期に、お二人はどんなもにインスパイアされました
松尾:外に出られないぶん、映画はたくさん観ました。印象に残っているは、ウォン・カーウァイ『若き仕立屋 Long Version』です。主人公が自分やるべきことに真摯に向き合っている姿が本当に美しくて。人間生活にある、悲しいけれど美しい情景みたいなもに胸を打たれました。
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、少し乙女な映画もよく観ていました。夏くらいに、67ぶりにフランスへ行ったんですよ。それもあって、『汚れた血』や『ポンヌフ恋人』、『白夜』、『夏物語』、『気狂いピエロ』などもたくさん観ました。タイトルをフランス語にした理由も、そ旅行が大きいですね。
にも王道ですけど、『パリ、テキサス』も見直しました。ちょうど「わたしはあなた」を書いていた頃で、祖母が亡くなった時期でもあって、別れというもをすごく意識していたんです。『みじくも美しく燃え』を観たも、きっとそ影響ですね。

亀本:僕がアルバムを作る上で大きったは、RADWIMPSトリビュートアルバムDear Jubilee -RADWIMPS Tribute-』です。Mrs. GREEN APPLE、米津玄師さん、SEKAI NO OWARI、ずっと真夜でいいに。、上白石萌音さん、ハナレグミ、iriさんなど、日本トップクラスアーティストたちが勢揃いしているような作品で。もちろん、曲自体がRADWIMPS曲だらというあると思うんですけど、ほとんど全部曲が生録音だったんです。
も弦やいろんな音がなり入っていて、有機的で温い生演奏がちゃんと鳴っているし、歌にも人間味がある。そういうもがきちんと“見える”っていいなと思ったんです。
今回、音数をなり減らして松尾さん歌をより聴せるようにした、こアルバムを聴いた影響も大きったと思いますね。

──本作は、作詞・作曲・編曲、そしてプロデュースまで、全て二人だけで手がけたそうですね。

亀本:結果的にそうなった、という感じですね。これまではポジティブな意味で、いろいろなチャレンジもしてきたんです。たとえばアレンジを誰にお願いしてみようとを呼んでコラボしてみようと。でも今回は、ある意味「とにく作品を作らなきゃいけない」という、締め切り的にも差し迫った状況があって(笑)、半ば強制的に2だけでやる形になったところはありました。ただ、結果的にはそれがすごく良ったなと思っています。

──では、1曲ずつ聞いていきます。まず「第六感」ですが、先ほど松尾さんがおっしゃっていた「自分と向き合うこと大切さ」を、第六感を研ぎ澄ませることに喩えた楽曲だと言えますね。

松尾:そうですね。「第六感」みたいな感覚は、すごく大事だと思うんです。さっきも言ったように、自分が「これがいい」と信じられるもがちゃんとあることはすごく大きい。そこがブレてしまうと、生きている途でも、曲を作っている途でも、だんだん自分に自信がなくなっていってしまう。それが自分ではいちばん嫌なんです。だらこそ、第六感という、自分で「これだ」とピンときたもを信じて進めば後悔しない。そういう感覚を歌いたったんです。

──「大天使」ようなアレンジも、これまでGLIM SPANKYレパートリーでは異色だと思いました。

亀本:そうですね。今流行りJ-POPも意識しつつ、速め8ビートという16分っぽいビート感で、少し打ち込みっぽい感じ曲がやりたくて。ただ、普通に歌メロありきで作るとつまらなくなると思ったで、まずメインリフをしっり作り込もうと思いました。それだけでだいぶロックっぽくなるんですよね。もマイナーキーリフって、けっこう作るが面倒くさいし、みんな避けがちだらこそ差別化できるなと(笑)。そうやって試行錯誤しているうちに、なんとなくメロディーも固まっていきました。
そこにコード進行をはめてみたら、いわゆる「丸サ進行」(椎名林檎「丸ノ内サディスティック」で使われたIVM7-III7-VIm7-(Vm7-I7)というコード)になっちゃって(笑)。変にこねくり回すより、手癖で出てきたメロディーが延々と繰り返されている感じも、なん楽しいなと思って、そまま進めました。

松尾:こ歌詞は、本当にギリギリで仕上がったんですよ。ライブもツアーも始まっていたで、「日に仕上げなったらアウト」みたいなレコーディング日程で。も歌詞が全然できていないまま、大阪でドレスコーズとツーマンがあったんです。翌日が歌録りだったで、ライブ後にとりあえず打ち上げだけ行って(笑)、ホテルで朝まで書いて。そまま移動新幹線と、レコーディングスタジオに向うタクシーでも、もう一回ブラッシュアップして。歌録りギリギリところで完成して、そまま録った、という感じでした。
結果的にはすごく気に入っています。自分でも、面白い歌詞ができたなと思ってます。

──「春色ベイビーブルー」も異色という疾走感あふれるロックナンバーですよね。

亀本:ギターを思い切りジャカジャカ鳴らす、速い曲がやりたくて。アイデア自体は2くらい前らあって、そこら試行錯誤を繰り返しました。ちょうどそ頃、『Sonny Boy主題歌だった銀杏BOYZ「少少女」を偶然聴いて、「これ、めっちゃいい!」「こういう感じがやりたい!」となって。それでも、僕らがやると銀杏BOYZにはならない。

松尾:私が歌詞を書きながら思い浮べてたは、サニーデイ・サービス「恋におちたら」でした。あと、ザ・フォーク・クルセダーズ「悲しくてやりきれない」とどちらも東京春というイメージなんですよ。晴れやな空下、住宅街を歩きながら「どこにでも行けそう」みたいな気持ちになれる。感じをちょっと入れたいなと思って。
春なんだけど、ただただ明るい春というよりは、少し切なさもある。だら色はピンクじゃなくて、「春はベイビーブルーだな」と思って作りました。

──「あたらしい物語」はどうです

亀本:これは何前、タイアップコンペに出した曲だったんですよ。新生活と新しい社会みたいなテーマCMで、それ用ワンコーラスデモを作ったが始まりでした。それをちゃんと形にしよう、ということで作り始めたがきっけです。

松尾:ちょうど自分が療養したり、いろいろあった時期とも重なっていて、そ頃は「生まれ変わりたい」みたいな気持ちがすごく大きったんです。新しい季節が訪れるたびに、もししたら毎日少しずつ生まれ変わっているもしれないし、毎日殻を破り続けているもしれない。そういうことを、ちゃんと噛み締めたくなったんです。

──「ラストシーン」で獲得した、松尾さん職業作家的な曲作り」が生された曲ですよね。

松尾:まさにそうで、「ラストシーン」作家的な感覚を呼び起こした曲でもありました。頃はユーミンをよく聴いていて、特に荒井由実時代生まれた街で」という曲が頭ら離れなくなっていたんですよね。〈街角に立ち止まり 風を見送った時 季節がわったよ〉という歌詞があって、季節変わり目に気づく、自分大切な記憶について曲を、私も作りたくなったんです。
たとえば昼間喫茶店で、交差点をぼんやり眺めている時とコートを着ている人がいるな、と。店は静で、ストーブ上ではや湯気が立っていて、とそういう時に、すごく安心を感じるんです。温もりを曲に込められたと思っていますね。

──「麗らな国」は、コクトー・ツインズやビーチ・ハウスような雰囲気があります。

亀本:こ曲は、たし2020頃に作りました。当時はLana Del ReyFlorence + The Machineみたいな、ちょっとインディー感があってウェットな感じに憧れていて、そういう方向をやろうとしていたんです。

松尾:歌詞を書いていた時期、私は毎日が本当にしんどくて。コロナ禍だったこともあって、「ここら抜け出せない」「自分には未来が見えない」みたいな感覚がすごくありました。対人関係でもいろいろ悩んでいて、常に「ここら抜け出したい」と思っていました。
それもあって、仕事に疲れたOLが終電間際電車に乗って、「ままどこに行きたい」と思っている歌詞にしたんです。最初はそこで終わりだったんですけど、レコーディング最後最後に〈彼いない麗らな国〉という言葉を付け足したことで、主人公輪郭がクリアになったんですよ。〈彼いない〉とひとこと入れたことで、抜け出せない関係性に自ら気づき、そこら抜けようと「決心する」曲になった。
リアルな心情を歌いつつも、ただ「辛い」だけ曲にはしたくなったで、少しだけファンタジーを入れようと〈ネバーランド〉みたいな言葉も出てきます。いずれにせよ、幻想に逃げたくなるくらいギリギリ状態にいる人を描いています

──「衝動」は、ベストを作っていた時に「GLIM SPANKYらしい曲を作ろう」と思ったところら始まった曲だそうですね。

亀本:まず、めちゃくちゃダウンテンポなロックをやりたったんですよ。ただ、そままJ-POPシーンに投下しても絶対ダメだと思っで、リフも実は何パターンも作っているし、最終的に「ギターだけでは弱いら声も重ねよう」と。じゃあ、歌が乗ってもちゃんと成立するギターリフってどんなだろう?……みたいに考えながら作っていきました。
リズム迫力を出すために、キックにはサンプルをたくさんレイヤーするなど、工夫もなり凝らしています。特に気に入っているがサビ終わりですね。歌はフレーズを追っているんですけど、コード進行がない。みんなオクターブでフレーズを弾いているだけなんです。
ポップスって基本的にはコード進行音楽じゃないですらこそ、あそこはチャレンジングだったし、すごく気に入っています。ライブでやるたびに、毎回「ここ、マジでっこいいよな」って思いますね。

松尾:っこいい。私も気に入っています。

──「わたしはあなた」は個人的に今回いちばん好きです。

松尾:ありがとうございます!

亀本:こ曲は最初に僕がコードを付けて、ピアノも先に入っていました。それに対して歌ってもらう形で作ったんです。

松尾:亀ら送られてきたピアノが、強く方向づける感じではなくて自由度が高ったで、メロディーもけっこうスッと出てきたんです。Aメロあたりは特に、歌とメロディーイメージがなり自然に出てきた感じでしたね。

──ラブソングようにも聴こえるけど、死別や別れがあった相手に対して、「まだどこで幸せに生きていてくれたらいいな」と思い出させてくれる曲でもありますよね。

松尾:さっきも話したように、曲を作っていた頃に私は祖母を亡くしたんですけど、「(祖母とは)ただ会っていないだけで、どこで生きているもしれない」と思うことが、自分救いになったりしたんです。
あるいは、すごく仲が良った人と離れ離れになった時に、「人はもう死んだんだ」と思うことで、逆に整理がつく瞬間もある。そういうタイミングが自分にすごくあって。ある意味、自分を守るため歌でもあると思っています。

曲で好きなが、最初は〈わたしはあなた あなたはわたし〉って歌っていて、〈おんなじ皮膚匂いがした〉とも言っているんですけど、2番では「でも、私は私、あなたはあなた」になっていくところなんです。あんなに同じ匂いがするけど、やっぱり違う生き物なんだ。らこそ綺麗なんだ、という。そこ感覚はすごく気に入っています。感覚みたいでもあって。

亀本:松尾さんが今まで作ってきた曲でも、僕はこれが一番もしれないです。

松尾:本当に?

亀本:歌い始めメロディーと、本当に美しいと思う。

──「FLY HIGH」は、情報がたくさんある今、どう生きていくを歌っている曲です。

松尾:環七を歩きながら聴きたくなる曲がいいなと思って作りました。最初にオケがあって、そこに歌詞を載せていったんですけど、説明っぽい歌詞にするというよりは、もう少し軽やなもにしたった。信念はあるんだけど、重すぎないメッセージという。全部が全部、思い切り重い言葉だと、やっぱり聴いていてしんどくなっちゃうじゃないですらこ曲は、あえて少し軽さを出したったんですよね。意味で、英語を入れたも大きったです。

──LOVE PSYCHEDELICOっぽさもありますよね。

松尾:確に。デリコと一緒に歌詞を作っていた時に、意味がちゃんと通っていれば、わりと自由に言葉を当てはめていく感覚があって。今まで自分が歌う時は、英語を入れるとしても、できればカタカナで書いていたんです。たとえば「I Stand Alone」も全部カタカナで書いていた。でも今回は、そういう自分NGOKにしたところがありますね。
デリコと作った時感覚を通して、「ああ、くらい軽やさって、繰り返し聴いても疲れないんだな」と思ったんです。

亀本:これはなりライブを意識しました。フジロックみたいな場で、ちょっとミディアムテンポ寄りで気持ちよく乗れる曲があるといいもなと思って。そこも想定しながらテンポ感を考えていきましたね。
ちょうどOasisライブを観に行ったことも大きったです。テンポ感そは違うんですけど、Oasis持っている、こういうコード進行とベタだけどちゃんとっこいいメロディーとそういう感じがすごく頭にあって。「ロックって、もうこれでいいよな」みたいな感覚で作りました。

──「カメラ アイロニー」は、TBSドラマ『スクープたまご』主題歌として書き下ろされた曲です。

松尾:ドラマ世界観に寄せつつも、自分はもっと広いことを歌いたったんですよね。たとえば音楽をやると、ロックが好きだと何でもいいんですけど、それを受け付けない人ってやっぱりいるじゃないです。実際、前テレビに出た時にも、「そ声は無理」ともっとちゃんとした声で歌えばいいに」と言われたりして(笑)。でも、そういうふうに言う人は絶対にいるし、どうしてもダメな人はダメなんですよね。だらこそ、別に嫌われたっていいと思うんです。
自分はずっと「なんでそれをやる?」と言われる側だった気がしていて。去久しぶりに同級会に行ったら、私以外みんな結婚していて子どももいて、私だけ違った。でも、それはそれでいいと思っているんです。自分は今、音楽をやっていて、これが今自分にできる精一杯だら。別に自分以外を拒否しているわけじゃなくて、今はこれを生きているだけなんですよね。

──とてもよくわります。

松尾:人生って、何を選んでもそういうもだと思うんです。選択をしても、誰にとっては受け入れられないことがある。でも、自分にちゃんと良心があって、自分で選んでいるなら、それでいいんじゃない
悪者に見える人でも、側に立てばそ人なり正しさがあるし、そういう目線を今は歌いたったんです。

──最後「エクロール」も名曲ですね。ビートルズやサイケデリック匂いがしながら、同時にすごくJ-POP的でもあって。そ融合具合がすごく自然だなと。

松尾:ありがとうございます。ずっとジョニ・ミッチェルを練習していたんですよ。彼女みたいなギターを弾きたいなと思って、アコギにすごくハマっていて。ハンマリングとプリングオフを使って、ADみたいな単純なコードに少しニュアンスある音を入れているんですけど、そこはジョニっぽさを自分なりに落とし込んだもなんです。

──歌詞も、こアルバムを象徴する内容ですね。

松尾:ちょうど歌詞を考えていた時、出身地である長野県豊丘村ら手紙が届いたんですよね。2時に「20自分に手紙を書こう」という企画があって、そ時に書いた手紙が、ちょうど自分ところに届いた。本当にすごいタイミングでした。

14ら、今私に向って「お前は今人生に満足している」と問いけているんですよ(笑)。確に、自分は今人生や、自分がしてきた選択に満足しているんだろう……とすごく考えた。さらにそ手紙には、「たぶんお前は、みんなが思い描くような、村会社に就職して結婚して……みたいな人生は歩んでいないだろうな?」とも書いてあって。

──すごいですね、14松尾さん(笑)。

松尾:そこで自分人生を振り返ってみた時、日常では「ああすればよった」「こうすればよった」みたいな小さな後悔や失敗はいくらでもあるけど、自分はひとつひとつ選択を本気で悩んで決断してきたで、それほど大きな後悔はないんですよね。手紙を書いている頃自分に対して、ちゃんと「頑張って生きてるよ」と言えるし、これらもそう生きたいなと思ったんです。

も、20親友手紙も同封されていたんですよね。「今はレミいちばんそばにいて、学時代今こ瞬間ではいちばん近い存在だけど、近いら親友なんじゃなくて、もしこ先大人になって遠くに行ったとしても、ずっと親友だよ」みたいなことが書いてあった。それが本当に嬉しくて。

私は私場所で、そ友達は友達場所で、進化を繰り返しながら大人になっていって、今もそれぞれ人生を続けている。たまに会った時に、進化過程を一緒に楽しめる存在であればいいな、と。そういうことを考えた時に、歌詞がすごく自然に出てきました。

亀本:こ個人的なこだわりポイントは、途Dメロですね。あれを入れたタイミングが、ちょうどOasisライブを観た後だったんです。これも完全にOasis。隙あらばOasis入れていこう、みたいな。

──今回アルバムは、松尾さんパーソナルな部分が前に出ていて、誤解を恐れずに言えば、GLIM SPANKYでありながらシンガーソングライターとして松尾レミさん要素がより濃く出ているように感じました。それでいて普遍性もある。

松尾:確にそうもしれないです。今回、私が寝込んでいたぶん、楽曲メロディーだったり録音部分だったりを、亀がなり作ってくれたところがあって。部分をすごく担ってくれたんですよね。仕事量としては本当に亀がめちゃくちゃやってくれているんですけど、だらこそ私は歌詞と歌表現にすごく集できた。ぱっと聴いた時に、歌い手パーソナルな感情がより読み取れるようになったは、そこに力を込められたなと思っていますね。

──おっしゃるように、亀本さん職人的な仕事もなり詰まっているアルバムです。

亀本:作っている時は、ずっと不安でした。大丈夫な、ちゃんといい曲になるなって。仮歌もないままバンド録りをしている時もあったし、演奏テンション感も探り探りでやっていたで、「これ大丈夫な」と思いながら作っていたんです。
でも、完成して時間が経って、少し客観的に聴けるようになると、すごく素敵なアルバムになったなと。奇を衒っているわけでもないし、変なことを無理にやっているわけでもない。もちろん、「これがヒット間違いなしだ」と言い切れるというと、それはわらないです。出してみないとわらない。
でも、こういうレベルを作っている人たちは絶対に消えないし、自分たちももししたらそういうところに近づいているもしれないなと。そう感じられたことが、自分ではちょっと自信になりましたし、手応えあるアルバムに仕上がったと思いますね。

インタビュー:黒田隆憲

【商品情報】
アルバムÉclore』 (エクロール)
発売日:2026325日(水)

https://glimspanky.lnk.to/eclorePR

【ライブ情報】
Éclore Tour 2026
6
14日(日)横浜ベイホール
6
19日(金)神戸チキンジョージ
6
21日(日)岡山YEBISU YA PRO
7
03日(金)札幌PENNY LANE24
7
05日(日)仙台GIGS  <全席指定>
7
10日(金)福岡DRUM LOGOS
7
11日(土)熊本B.9 V1
7
18日(土)郡山HIP SHOT JAPAN
7
20日(・祝)長野市芸術館 メインホール <全席指定>
7
31日(金)新潟LOTS
8
02日(日)金沢EIGHT HALL
8
09日(日)広島CLUB QUATTRO
8
11日(火・祝)高松DIME
8
14日(金)名古屋市公会堂 大ホール <全席指定>
8
20日(木)NHK大阪ホール <全席指定>
8
27日(木)LINE CUBE SHIBUYA <全席指定>

ツアー詳細・チケット情報はGLIM SPANKY公式HPをご確認ください。
https://www.glimspanky.com/

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