いまなお愛され続け、日本で最も売れているピアノ・トリオ・アルバム『ワルツ・フォー・デビイ』を生んだ
ジャズ史において最も影響力のあるピアノ・トリオの一つ、スコット・ラファロとポール・モチアンをフィーチャーしたビル・エヴァンス・トリオによるスタジオ録音作品を、史上初めて完全収録した作品集『ホーンテッド・ハート:ザ・レジェンダリー・リヴァーサイド・スタジオ・レコーディングス』が11月21日にリリースされることが発表され、これまで未発表だった先行トラック「スウィート・アンド・ラヴリー(テイク
5)」が公開された。

https://www.youtube.com/watch?v=zzMCKwop7-I&list=RDzzMCKwop7-I&start_radio=1

本コレクションの中核をなすのは、トリオの2枚の傑作オリジナル・スタジオ・アルバム『ポートレイト・イン・ジャズ』と『エクスプロレイションズ』であり、各音源はプランジェント・プロセス社により丹念に修復され、アルバム収録曲に加え、これらの伝説的セッションから26曲の驚異的な別テイク/アウトテイク(うち17曲は未発表)を収録。トリオの画期的で極めて影響力のある「同時即興演奏」という演奏手法の進化を稀有な視点から捉えている。

日本では高音質のUHQCD3枚組、輸入LP5枚組、デジタル(標準音質/ハイレゾ)でリリースされる本コレクションは、グラミー賞受賞マスタリング・エンジニア、ポール・ブレイクモアにより新規リマスタリングを施し、ヴァイナルLP盤用ラッカー盤はケヴィン・グレイ(コヒアレント・オーディオ)がカッティングを担当。豪華なパッケージには、貴重な写真、ジョン・デンスモア(ザ・ドアーズ)による序文、ジャズ評論家ユージン・ホリー・ジュニアによる新たな解説が収録(日本盤にはその翻訳分を掲載)され、エヴァンス、ラファロ、モチアンの驚くべきコラボレーションを決定的に記録した作品となっている。

ビル・エヴァンスはアメリカン・ジャズ音楽における重要人物であり、1955年から1980年に亡くなるまでの活動期間中、影響力のあるジャズ・ピアニストで、エヴァンス(ピアノ)、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラムス)によるクラシックな初代ビル・エヴァンス・トリオは影響力のあるトリオであり、後のジャズ・トリオの原型となっている。1959年12月末にスタジオ・アルバム『ポートレイト・イン・ジャズ』を、そして『エクスプロレイションズ』を1961年2月に録音。さらに1961年6月にニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで録音された伝説的なライヴ・アルバム『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』と『ワルツ・フォー・デビイ』を録音したが、そのライヴの11日後、1961年7月6日、スコット・ラファロがわずか25歳で交通事故により死去したことで、トリオの活動は悲劇的な終わりを迎えた。わずか2年にも満たない20ヶ月間のトリオでの活動だったが、モダン・ジャズの方向性を変える永続的な影響を残した。『ワルツ・フォー・デビイ』はRIAJゴールド・ディスクにも認定され、日本で最も売れているジャズの名盤となり、今もなお新しい世代のミュージシャンにインスピレーションを与え続けている。

■作品情報


ビル・エヴァンス・トリオ 『ホーンテッド・ハート:ザ・レジェンダリー・リヴァーサイド・スタジオ・レコーディングス』
Bill Evans Trio / Haunted Heart: The Legendary Riverside Studio Recordings
2025年11月21日(金)世界同時リリース

UCCO-45008/10  
3UHQCD
¥6,600(TAX IN)
https://store.universal-music.co.jp/product/ucco45008/
https://BillEvans.lnk.to/HauntedheartPR

ビル・エヴァンス(ユニバーサル ミュージック)

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