昨年11月に続いての開催となる、このワンマン・ライヴは、2025年が昭和100年に当たることにちなんで、自身がこよなく愛し、流し時代にもよくリクエストされていた、昭和の名曲をたっぷり、じっくり聴いてもらうというもので、バックには、彼女が目標とする高橋真梨子のバンドのサックス奏者、野々田万照をバンマスとするスペシャル・バンドが迎えられている。
おかゆが突如、会場の最後方から登場し、流し状態で会場を弾き語りしながら歩くというサプライズに、会場がどっと沸いた「石狩挽歌」(北原ミレイ)でライヴはスタート。「流しを始めてから10年、私の歌人生は昭和歌謡とともにありました」と思い入れの強さを伝えた彼女は、続いて「カラオケ・バトルで初優勝した曲を」と、「酒と泪と男と女」(河島英五)を歌い上げ、「朝日楼」(浅川マキ/ちあきなおみほか)、「みずいろの雨」(八神純子)、「思秋期」(岩崎宏美)、さらには「時代」(中島みゆき)と、昭和の名曲を出し惜しみせず次々と披露。どれもがオリジナルの魅力はそのままに、おかゆ味が効いたフォーキーなポップに仕上がっていて、とても聴き心地がよい。
と、ここでステージ上のスクリーンに、来春公開予定、出馬康成監督による映画『愛の道草』のメイキング映像が流れ出す。そう、この映画で女優デビューを果たしたおかゆは、監督と共作で作詞し、自ら作曲した同名主題歌も書き下ろしており、映画で初主演を務め、この曲でメジャー・デビューも果たした塙 宣之(ナイツ)とデュエットしているのだ。
というわけで、出馬監督をはじめ、共演者の江川将太、なかじままりが応援に駆けつけ、3人に呼び込まれる形で塙 宣之&おかゆが登場(おかゆは役のスナックのママ・満子に変身)。「愛の道草」が、観客の前で初お披露目された。「嵐の素顔」(工藤静香)を彷彿させる、ラッキィ池田による振り付けにも注目の、昭和歌謡やムード歌謡の魅力が凝縮した1曲だ。この最新曲に加えて、塙を中心とした爆笑トークも生体験できた観客からは、大きな歓声と拍手が送られていた。
そして、その満子ママの出で立ちのまま、というか満子ママが歌う体で、「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)、「ボヘミアン」(葛城ユキ)、「夜空」(五木ひろし)がパフォーマンスされる。「ボヘミアン」でパンチ、いやパーマ頭の満子ママが客席に降り、観客と拳を突き上げながら<ヘイ! ヘイ!>と連呼する様子は、面白おかしくもシュールでもあった。それにしても、今回は昭和歌謡のカヴァーがとても多い。“昭和100年”を掲げるのは、これが最後になるから…なのかもしれない。
自身がナヴィゲーターを務める、ラジオ番組『にゅーとぴ♪』の同名のテーマ曲の披露と、「S・O・S」(ピンク・レディー)、「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」(荻野目洋子)、「学園天国」(小泉今日子)などをノン・ストップで流した、ワンマン・ライヴでは初のDJ OKAYUコーナーで和んだ後は、この日初にしてハイライトとなった、オリジナル曲「赤いひまわり」「サヨナラ嘘」「渋谷のマリア」の3連発。待ってましたとばかりに、赤い法被&赤いペンライト姿で集結した、大人のおかゆ推しの面々による、息もピッタリな熱狂的なコールが沸き起こる。
ここで本編が終了すると、今度はアンコールを求めて「渋谷のマリア」の大合唱が。これでステージに戻ったおかゆは、「シブラブ」でのタオル回しで会場をひとつにし、「メジャー・デビューした時の大切な曲を最後に」と、「ヨコハマ・ヘンリー」を力強く歌って終演。ゲストも企画も盛りだくさんで、非常に内容の濃い2時間だった。
大好評の『シブヤのオカユ』シリーズ。来年6月には『ナゴヤのオカユ 2027』、同10月には『シブヤのオカユ 2027』の開催が決定している。
(おわり)
取材・文/鈴木宏和
スペシャルコンサート「昭和百年(2026)シブヤのオカユ」セットリスト
M1 「石狩挽歌」(北原ミレイ)
M2 「酒と泪と男と女」(河島英五)
M3 「朝日楼」(浅川マキ/ちあきなおみ ほか)
M4 「みずいろの雨」(八神純子)
M5 「思秋期」(岩崎宏美)
M6 「時代」(中島みゆき)
映画『愛の道草』コーナー
M7 「愛の道草」/塙 宣之&おかゆ
M8 「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)
M9 「ボヘミアン」(葛城ユキ)
M10 「夜空」(五木ひろし)
TBSラジオ『にゅーとぴ♪』コーナー
M11 「にゅーとぴ」
DJ OKAYUコーナー
M12 「赤いひまわり」
M13 「サヨナラ嘘」
M14 「渋谷のマリア」
アンコール
M15 「シブラブ」
M16 「ヨコハマ・ヘンリー」
10月7日(水) 東京 渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール
RELEASE INFORMATION

塙 宣之&おかゆ「愛の道草」
2026年4月10日(水)配信

おかゆ「君ならできる」
2025年12月24日(水)配信
おかゆ初の配信限定シングル「君ならできる」。おかゆの出身地でもある北海道で根強い人気のヒット曲「ペガサスの朝」で知られる五十嵐浩晃作曲、おかゆ作詞。ラジオ番組での企画から誕生したコラボ曲!受験シーズンの学生をやさしく、そして力強く応援します。
作詞/おかゆ、作曲/五十嵐浩晃・鎌田俊哉、編曲/阿部靖広
「おかゆーせん」-USENがお届けするオリジナル番組!

おんなギター流し/シンガーソングライター、おかゆとUSENのコラボ。昭和歌謡を思いっきり楽しんでいこう!という「おかゆーせん」。昭和歌謡の名曲や、流しの旅のエピソード、弾き語りもありの30分。さらに、DJ OKAYUこと、おかゆが昭和歌謡のプレイリストをお届けする30分。さあ、いっしょに昭和歌謡の旅を楽しんでいきましょう!
番組 最新情報はこちら >>>
番組放送内容から収録風景、動画の更新をお楽しみに!!
タイムテーブル
隔週月曜更新 / 毎日 3:00~、11:00~、19:00~ 60分番組
元気はつらつ歌謡曲
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