2/10(土)に行われた『映画 ギヴン 柊mix』公開御礼舞台挨拶に、主題歌を務めるセンチミリメンタル、劇中歌を担当したsyhのヴォーカル・鹿島柊役の今井文也が登壇し、主題歌や劇中歌の制作秘話、レコーディングのウラ話を語るなど、会場を盛り上げた。

公開から2週間が経過し、SNS上で多くの反響を呼んでいる本作について、今井は「たくさんの方に観ていただいて、ありがたいことです。最初は不安もありましたが、SNSのコメントを読んで一安心しています」と喜びを語った。

また『ギヴン』シリーズの全楽曲を手掛けるセンチミリメンタル・温詞は、劇場での舞台挨拶が今回が初めてだと明かし、「こういったことは人生で初めてでございまして。緊張しています。ライブで喋ることはあるのですが、また違う空気なので…」と語り、会場から大きな拍手が送られた。

『映画 ギヴン柊mix』では、バンド「syh」の鹿島柊(CV.今井文也)と八木玄純(CV.坂泰斗)の物語が展開。原作を読んだ感想について今井は、「6巻ぐらいの時に、柊たちのストーリーが始まったのですが、いずれはアニメ化してもらえたりするのかな?と思っていましたが、一方であまり柊のハードルを上げないでほしいなと思っていました(自らが演じるハードルも上がるので)」と吐露。さらに「原作に『柊には華がある』って書かれていて、『華か〜!(笑)』と思っていました」と振り返り、「今回の映画では、うまく柊の魅力も詰め込まれていますし、玄純との関係性や、高校生らしからぬ人生観が語られていたので、納得いただける作品になったと思います」と胸を張った。

また、『ギヴン』シリーズの全楽曲に関わる温詞は、「作品の持つテーマ性の深さに感銘しつつ、音楽モノの作品の怖さ、そしてそれに自分が応えられるのか?、さらにデビュー作でもあったので、(ファンの皆さんに)受け入れてもらえるか不安に感じていました」と『ギヴン』シリーズに参加した時のことを振り返り、「予想以上に皆さん優しく迎え入れてくださいました」と話すなど、プレッシャーを感じながらもファンからの温かいサポートによってやり遂げることができた感謝の気持ちを述べた。

そして、レコーディングのウラ話として今井が温詞から受けたアドバイスについて言及、「センチミリメンタルといえば息の多さ。『もっと囁いて』『もっと息で』」とアドバイスをもらったことを明かし、温詞は今井の歌唱について「『ギヴン』シリーズ全体的に、一つのバントとして、アーティストとして世に出てきた感じにしたいというモットーのもとに音楽を作っていて、息を多く入れてというのもその一つなんですけど」と説明。今井は、声優としての発声とは異なる体力を使うことを感じ、「柊の10代の多感な時期のエネルギー、根拠のない自信で怖いものがないような、そんな感じを表現しつつ年相応にしようと意識しながらやっていました」と振り返った。

舞台挨拶の最後には、「パレイド」のMusic Videoショートver.が上映され、大音響でのMV上映に会場では涙する人も。舞台袖から観ていた二人は「劇場で聞くとこんな感じなんですね!音すごっ!かっこいいですね」(今井)「映画のいろんなシーンが使われていて、振り返りながら見られるし、あと個人的に歌詞入れしているのが好きなんです。しっかりとまた飲み込める感じがするので、感じながら観られました」(温詞)とそれぞれ感想を語り、二人の軽快なトークで会場を沸かせた舞台挨拶は、温かい拍手と共に幕を閉じた。

主題歌となっているセンチミリメンタル「スーパーウルトラ I LOVE YOU」は2月14日(水)に、劇中歌のsyh「ストレイト/パレイド」は2月21日(水)に、それどれシングルCDとして発売となり、3月1日(金)には、この2アーティストが出演するイベント「syh -映画 ギヴン 柊mix-」が開催される。既にチケットは完売しているが、どんなステージとなるか期待が寄せられる。今後も両アーティストの活動に注目したい。

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