ギターデュオ Sakurashimejiが、11月3日(祝・月)に埼玉・大宮アルシェにて8月末から開催されてきたフリーライブの最終公演が行われた。
FREE LIVE TOURの最終公演を前に、Sakurashimejiが11年振りに大宮アルシェ前にて “サプライズ路上ライブ”を決行!事前告知なしのゲリラ形式で行われたこの路上ライブに、公演開始を待つファンはもちろん、通行人までもが意表を突かれた。
最初に披露されたのはスピッツの名曲「チェリー」のカバー。2人の歌声が響き渡ると、通りすがりの人々が思わず足を止め、2人の演奏に耳を傾けた。ファンは突然の路上ライブに驚きと喜びの声を上げる。
続いて披露されたのはニューアルバムのリード曲「ガラクタ」。11年前と同じ場所、同じ景色の中で奏でられる音楽に歓声と拍手で包まれた。生音で届けられた今回の路上ライブは、時を越えて当時の思い出と重なり合う時間となり、2人の“今”をしっかりとファンへ伝えた。
そして迎えたFREE LIVE TOUR最終公演。舞台は2人の原点とも言える大宮アルシェの特設ステージ。1曲目は、デビューシングル収録曲「きのうのゆめ」、11年前に実際に演奏されていた楽曲はまさにこの場所にぴったりの1曲。続いてニューアルバム収録曲「who!」で一気に会場の熱気を高め、観客の手拍子が会場全体に響き渡る。さらに「simple」が始まると客席からは歓声が上がり、ファンのテンションは最高潮に達した。
続いてMCでは、雅功が「ただいま大宮!」と力強く挨拶。「僕らが結成して初めてパフォーマンスをしたのが、この大宮アルシェでの路上ライブでした。当時は“いつかここを人で埋めたい”という気持ちでやり続けてきました。本当に僕らにとって大切な場所です」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。
続いて披露されたのはニューアルバムのリード曲「ガラクタ」。田中雅功はギターを置き、ハンドマイクで髙田彪我のアコースティックギターと共に、まっすぐな想いを歌い上げる。続く「ただ君が」では、2人の温かく誠実な歌声が重なり合い、Sakurashimejiらしい真っ直ぐな想いのこもったラブソングを観客一人ひとりの心に響かせた。
MCでは、雅功が「こんなにたくさんの人が来てくれるなんて!」と驚きの表情を見せ、「11年前に僕たちを見た人いますか?」と問いかけると、客席の中には当時の路上ライブを見ていたファンの姿もあった。
さらに、会場の大宮アルシェからは“お帰りなさい”のメッセージとともに、当時の写真入り特製ケーキがプレゼントされるサプライズも。懐かしさと感動が入り混じる、温かな時間となった。
ライブ後半は、2人が主演を務めたドラマ『カプカプ』の主題歌「いつかサヨナラ」からスタート。印象的なテーマフレーズと柔らかな歌声が心地よく響く。続く「ランドリー」では観客との大合唱で一体感を生み、再び会場の熱気はピークに!ラストMCで雅功が「今日は大宮アルシェをライブハウスにしにきました!Sakurashimejiです!最後の曲です!」と宣言し、最後を締めくくる曲は「大好きだったあの子を嫌いになって」、疾走感のあるギターと観客の手拍子が重なり、ステージは感動のうちに幕を閉じた。
Sakurashimejiにとって特別な場所である大宮アルシェでの公演は、ニューアルバムの発売を記念して実施されたFREE LIVE TOURの最高のフィナーレとなった。しかし、これは“終わり”ではない。Sakurashimejiの音楽と物語は、また新たなページを開こうとしている。
写真:鈴木友莉









