テーマは"DARK & POP" 没入感MAXのファンタジックでコンセプチュアルなライブ！「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H⁺」東京ドーム公演 オフィシャルレポート

Hey! Say! JUMPがライブツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H⁺」の東京ドーム公演を12月29日にスタートさせた。

このツアーは11月にリリースされたアルバム『H+』を携えて行われているもので、12月14日の愛知・バンテリンドーム ナゴヤから2025年2月9日の大阪・京セラドーム大阪まで、全国4都市で10公演を実施。計46万人を動員予定だ。本稿では東京ドーム公演初日となった12月29日の模様をレポートする。

アルバム『H+』のコンセプト“DARK & POP”から、ツアーの細部に至るまでの演出はメンバーの山田涼介が考案したもの。会場に着くとステージは大きな白幕に覆われており、セットの全貌は隠されたまま。まさに“DARK & POP”なオープニング映像が場内の期待を煽ったところで幕が開き、“廃墟の遊園地”をモチーフにした巨大セットがステージに現れる。メンバーはセットに座ったり、ぶら下がったりと様々な形で溶け込み、ファンタジックにライブの幕を開けた。

「ジャンプのライブ始まったぞー！」との中島裕翔の声と共に、さらに熱量をあげていくメンバー。メインステージだけでなく、こちらも廃墟の遊園地モチーフのフロートに乗り込んだり、アリーナ席をぐるりと囲む外周に進んだりと、ファンの近くにも頻繁に進み、会場の大きさに伴う距離の遠さを感じさせない親密さを作る。また本公演ではHey! Say! JUMPとして初めて、制御型ペンライト・FreFlow®を導入。ステージが一瞬で色を変える演出時には客席も一斉に一色に染まったり、遊園地を彩る電飾のようにカラフルに照らされたりと、“Hey! Say! JUMP+ファン”による演出で、“DARK & POP”にドームを彩った。

ライブは、火花も飛び出しひときわ華やかに彩られた「She’s Amazing」や、カラフルなレーザーが飛び交いスタイリッシュなステージを作り出した「シアティカ」、ポップなサウンドとキュートなダンスが話題を集めた「eek!!」などアルバム『H+』収録曲を中心に、新旧の楽曲を織り交ぜ、Hey! Say! JUMPのさまざまな姿を見せていく。

伊野尾のピアノ伴奏と8人の歌声だけで届けられた「最後の涙」では、しっかり聴かせたあと伊野尾が安堵の気持ちも含めた全開の笑顔を見せる一幕も。また、愛と平和の妖精“じゃんぷぅ”の新曲「Cheer!」がアルバムに収録されたこともあり、2019年のライブツアー「PARADE」以来、5年ぶりにドームにじゃんぷぅが出現。キュートな8人が“ぷぅのだんすぅ”でリスナーを応援した。

Hey! Say! JUMPと言えば人数を生かしたダンスパフォーマンスも見どころの一つ。今ツアーでは8.5mの巨大シャンデリアが煌めく全長16mの大きなやぐらを使い、ヒップヒップ全開の「Donkey Gongs」や、デジタルビートが盛り上げる「NERD」など、アルバム『H+』で見せた新境地のダンスチューンを、激しく踊りながらド派手に見せていった。また「UMP」の歌唱前には「僕たちが歩んできた17年間を感じながら聞いてください」と前置きされ、ファンは彼らの歴史や思いを噛み締めながら彼らのパフォーマンスを受け取っていた。

有岡いわく「年末モードに突入した」という彼らはいつも以上にハイテンション。MCでは髙木雄也がひさしぶりに茶髪にしたという話から、各々のコンサートでの気合いの入れ方の話題に。

山田涼介はライブのときだけ出現するという涙ボクロを復活させたという。また茶髪にした高木は、本来はシルバーにしたかったが、八乙女光に先を越されたと明かす。すると八乙女は「俺、めっちゃ似合ってるよね」と自信満々。そんな髪色のトークで盛り上がっていると、山田が有岡大貴に向けて「大ちゃんって昔からずっとそれじゃない？」と問いかけ。有岡は「マイナーチェンジに気付いてないだけ」と返すが、伊野尾慧が突然「知念とジャンケンして負けたら知念が言った色にしろよ」と無茶振りし、有岡と知念侑李がジャンケンすることに。そこで、ファンも巻き込み大々的に“ケチ念ジャンケン”を行うも、あっさり有岡が勝利するという見事なオチがついた。

そんな彼ららしいトークも挟みつつ、本編最後には山田が「名古屋からこのツアーが始まって、今日から東京ドームが始まりました。４日間やらせていただきます。４日間東京ドームできるってすごいことだからね。皆さんのおかげです。感謝しています。また僕たちと一緒にこうして素敵な思い出を時間を作りましょう。本日は本当にどうもありがとうございました」と真摯な言葉で締めくくった。

アンコールの最後には薮が「皆さんのおかげで東京ドーム初日公演、素晴らしいコンサートになったと思います。まだ2024年は数日残っていますけど、2025年もHey! Say! JUMP一人一人、そしてグループとしても頑張っていきますので、皆さんまたこういうコンサートの機会には僕たちに会いにきてください。素敵な笑顔をありがとうございました」と改めて感謝を伝え、お馴染みの八乙女のコール＆レスポンスでコンサートの幕を下ろした。

「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H⁺」の東京ドーム公演は、このあと12月30日と2025年1月1日に行われる。なお12月31日の東京ドーム公演は、ツアーの一環ではなく、年越しライブ「Hey! Say! JUMP Special Live〜 JUMParty 2024-2025」となる。