2018年のデビューより「ガンダムビルド」シリーズ等、数多くのTVアニメ主題歌を担当、2022年にはTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」の主題歌を担当し、令和4年アニソン大賞の作曲賞も受賞する等大きな話題となり、持ち前の太陽のような明るさで聴く人の心に寄り添い勇気づける楽曲への共感や、その楽しさとハッピーが溢れるライブが話題となっている″スピラ・スピカ″。
そんなスピラ・スピカが、2月28日(水)発売 Mini Album「未知の設計図」を引っさげてのワンマンライブ、『One-Man Live 2024 spring ~未知の設計図~』を、Shibuya WWW Xにて開催した。
ライブのスタートを告げるスピラ・スピカ定番のSEが流れ、ステージに続々とメンバーが姿を現すと、会場は大きな拍手に包まれた。観客のわくわく感が高まっていく中でまず披露したのは、スピラ・スピカがソロプロジェクトとして始動し、幹葉が自分自身と改めて向き合いながら、これからへの決意を込めた楽曲「私の物語」。夢に向かって頑張る人の背中を押す力強い歌詞と、幹葉のまっすぐな歌声に、“聴く人を笑顔にし、明日への希望が湧いてくる”スピラ・スピカのライブが始まったことを実感させた。続いて披露されたのは、スピラ・スピカの代表曲である「燦々デイズ」(TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」オープニングテーマ)。悩みや葛藤と向き合いながらも″自分の好き、ありのままの自分を大切にする″という想いを込めた、爽やかな青春ロックサウンドの楽曲となっており、幹葉とサポートメンバーの弾けるような笑顔でパフォーマンスする姿は、会場を大いに盛り上げた。続けてハッピーになれるおまじないソング「ハピパピ」では魔法をかけるように指を回す振付がかわいい「ハピパピ」ダンス、そして、数々のヒット曲を手掛けている音楽プロデューサーユニット・Jazzin’ parkが作曲を手掛けた「ゲットゴーイング」を披露すると、観客も全身で心地よいリズム感を感じ、会場全体に一体感が生まれた。
突如、怪しげなBGMと「運命の3択、あなたは何を出しますか?」とのナレーションを受け披露したのは、スピラ・スピカのライブ定番曲でサビ終わりに毎回じゃんけんコーナーのある楽曲「じゃんけんキング」。観客との白熱したじゃんけん大会が繰り広げられ、会場の高揚感はさらに高まっていく。「パーティーが始まる時間だ!」とのナレーションに合わせ、サビの「まって!ちょっと待って!」の掛け声に合わせ左右に腕を伸ばす動きが特徴的な「ちょっと待って」を披露し、続いて畳みかけるように、幹葉が妖艶な歌声で魅了する「あっちむいてほいクイーン」を披露。今回のライブグッズである設計図をモチーフにしたデザインのフラッグを掲げ、幹葉の艶やかなパフォーマンスで観客を惑わし、独特な世界感を作り上げた。サポートキーボード・重永亮介と、サポートギター・香取真人の3人で披露されたのは、「リライズ」(アニメ『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』1st Seasonオープニングテーマ)。アコースティックバージョンでしっとりと歌い上げ、これまでのパワフルな空間から一転、感傷的な雰囲気に。続けて「桜が咲く頃」を披露すると、バンドの奏でる温かく繊細な音色と、言葉を噛み締めながら歌い上げる幹葉の切ない歌声に、観客は聴き入っていた。続いて、「ここからはみんなでクマになりましょう!」と始まったのは、“リラックマアンサンブルツアー”のツアーソングである「ぎゅっと ずっと」。隣でそっと寄り添い幸せな気持ちにしてくれる、温かくて可愛らしい音色と、幹葉の包み込むような優しい歌声で、会場は笑顔がこぼれる癒しの空間に。
「今回はX(旧Twitter)にて”カバーしてほしいアニソン”を募集し、リクエストの中からサポートメンバーと話し合って選曲しました!」と披露したのは、デジモンアドベンチャーオープニングテーマ「Butter-Fly」(オリジナルアーティスト:和田光司)。誰もが知る名曲アニソンカバーに、会場のボルテージは最高潮に。続けてTVアニメ「機動戦士Vガンダム」オープニングテーマ「STAND UP TO THE VICTORY」(オリジナルアーティスト:川添智久)、「じょいふる」(オリジナルアーティスト:いきものがかり)を息つく間もなく披露し、思わぬカバーメドレーに会場は熱気に包まれた。
文字数の密度が高く自由すぎるMCが特徴的なスピラ・スピカとしては珍しく、ここまでMCなしノンストップで歌ってきた幹葉は、「いつ喋りだすんやと思った⁉」と問いかけ、会場は笑いに包まれた。ライブも終盤に差し掛かり、静岡のプロ・サッカークラブ、ジュビロ磐2024シーズンソング「FIRE SPIRIT」を皮切りに、「サークルフィッシュ」「君なんか好きにならない」(Webマンガ『今度は殺されたくないアザラシさん』テーマソング)、「恋はミラクル」(TVアニメ『みだらな青ちゃんは勉強ができない』エンディングテーマ)と、ライブ人気曲を次々に披露。「フィーリング タイミング ハプニング」というコーラスと共に、お寿司を握る手の形で盛り上げるクラップの光る「サークルフィッシュ」では、サポートメンバーたちも魚のようにステージを動き回るパワフルなパフォーマンスと共に、観客は力強いクラップを響かせた。
MCでは、最新ミニアルバム「未知の設計図」について「スピラ・スピカの音楽が聴きたいな、と楽しみに待っていてくれていたみんなのおかげでCDをリリースすることができました!」と改めて観客へ向けて感謝を語り、 「スピラ・スピカの曲たちが、少しでも日々頑張るみんなの背中を押せるように、これからも歌っていきたい。未来に向かって、みんなで一緒に頑張っていきましょう!」と披露されたのは、最新ミニアルバム「未知の設計図」のリード曲である「未知の設計図」(2024年度 全国専門学校広報研究会 CMソング)。明るく前向きな気持ちにさせてくれる歌詞と、幹葉の真っ直ぐなキラキラした明るい歌声で、会場は幸福感溢れる空気に包まれた。
ここでメンバーたちはステージをあとにするも、アンコールに応えて再びステージへ登場。MCでは今年6月にスピラ・スピカ初となる「FCバスツアー」の開催を発表し、観客から大歓声が上がったところで、底抜けな明るい曲調が魅力的な「ポップ・ステップ・ジャンプ!」を披露し、再び会場を熱気で包みこんだ。「未知の未来に向かって、走り出していくぞ!」と、今回のワンマンライブのラストを飾ったのは、メジャーデビューシングル「スタートダッシュ」(TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』第2クールエンディングテーマ)。新生スピラ・スピカの、ここからさらに駆け上がっていくぞ!との意気込みが伝わる力強いパフォーマンスで、ワンマンライブは幕を閉じた。
なお、『One-Man Live 2024 spring ~未知の設計図』開催を記念して、ライブのセットリストプレイリストも公開されている。さらに3月30日(土)に音楽系サブスクリプションサービスであるAWAにて、「AWA LOUNGE Listening Party」の開催も決定している。ライブの感動を、プレイリストを聴いて何度でも味わってみてはいかがだろうか?
先日最新作となるMini Album「未知の設計図」が発売され、2024年のスタートダッシュを決めたスピラ・スピカから今後も目が離せない。