小学校4年生から6年生を対象としたフットサルの全国大会『EXILE CUP 2025』(主催:株式会社LDH JAPAN、後援:公益財団法人日本サッカー協会、主管:各開催地サッカー協会)――その決勝大会が9月14日、愛媛県今治市にある「アシックス里山スタジアム」で開催された。株式会社LDH JAPANの社会貢献活動のひとつとして2010年からスタートし、途中コロナ禍による開催見合わせを挟みながらも、今年で実に13回目となる本大会は、今回初めて「ガールズリーグ」を試験的に開催することを決定。
例年通り全国9地区10会場で行われた予選大会を勝ち上がってきた10チームによる「オープンリーグ」の他、女子の参加チームが多い関東、関西、東海で行われた予選を勝ち上がった3チームに、開催地枠として地元愛媛のフットサル協会の推薦を受けた愛媛県の3チームを加えた6チームが総当たりで順位を競うガールズリーグを同時開催するなど、これまでで最大規模の決勝大会となった。LDH JAPANから、橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)、EXILE NESMITH(EXILE/EXILE THE SECOND)、EXILE SHOKICHI(EXILE/EXILE THE SECOND)、さらには夫松健介(KID PHENOMENON)、山本光汰(KID PHENOMENON)らが応援に駆けつけた『EXILE CUP 2025』決勝大会当日の模様を以下レポートする。
午前9時30分、LDH JAPANのSocial Innovation Officer(以下、SIO)として、各地域で行われた予選大会にも参加した、橘ケンチの開会の言葉で幕を開けた開会式は、来賓各位のあいさつを経たあと、最後は選手のウォーミングアップも兼ねて、EXILE TETSUYA監修のもと日本サッカー協会が開発した「クラッキ!ダンス」を参加者全員で踊って終了。そこからいよいよ、抽選によって5チームずつA、B、2つのグループに分けられた総当たりで戦うオープンリーグの予選と、参加6チームが総当たりで成績を競うガールズリーグがスタートする。
ここで本大会のルールを、振り返っておこう。総天然芝のピッチに設置された4つのコート(ガールズリーグは3コート)で同時に行われる試合は、1試合6分ハーフ休憩2分の計12分で行われる。ピッチ上の選手は5名(うち1名はゴールキーパー)。事前登録された10名以内の選手であれば、試合中の交代は自由だ。今回はオープンリーグの予選4試合が同時進行で行われたあと、ガールズリーグの3試合が入れ子状態で同時進行するタイムスケジュールになっている。
まずは、10時半頃から13時頃に掛けて行われたオープンリーグの結果から見ていこう。それぞれのチームが4試合を終えた結果、Aグループは、FCヴォルティーダ沖縄ジュニア(沖縄県/九州1地区代表)が3勝1敗で首位通過。彼らから唯一勝ち星をあげた、暁星アストラジュニア(東京都/関東地区代表)が2勝1敗1分けの2位で決勝トーナメントに進出。昨年準優勝した今大会の優勝候補のひとつ、篠ノ井ジュニアサッカークラブA(長野県/北信越地区代表)は、1勝3敗の4位に終わり、惜しくも決勝トーナメントの進出を逃した。
一方、Bグループは、昨年の優勝チーム、センアーノ神戸ジュニアを関西大会決勝で倒した強豪、プリモ大阪(大阪府/関西地区代表)が、前評判通りの実力で他チームを圧倒。4戦全勝で首位通過を決めた。そして、決勝トーナメントに参加するもう1チームは、2勝1敗1分けで、田宮ビクトリーサッカー少年団(徳島県/四国地区代表)と、ラピド鈴鹿フットサルクラブ(三重県/東海地区代表)が並ぶ中、得失点差で田宮ビクトリーに決定した。
武里SCガールズ(埼玉県/関東地区代表)、福井丸岡 RUCK U-12(福井県/東海地区代表)、ALMA GIRLS(兵庫県/関西地区代表)の3チームに、開催地枠として、今治市サッカー協会女子クリニック、新居浜Girls、今治プリンセーザの愛媛県3チームが加わった計6チームによるガールズリーグは、開催地枠で出場した新居浜Girlsが善戦するなど、上位チームが拮抗した競り合いを見せる。その最終節で、武里SCガールズと2‐2で引き分けた新居浜Girlsが3勝1敗1分けで3位、武里SCガールズが3勝2分けの負けなしで2位、同じく最終節でALMA GIRLSを2‐0で下した福井丸岡RUCK Aが4勝1分けの負けなしで、晴れてガールズリーグ初代女王の座につくことになった。
その後、昼休憩を挟んだ13時40分からは、オープンリーグの予選を勝ち抜いた4チームーーFCヴォルティーダ沖縄ジュニア(沖縄県)、暁星アストラジュニア(東京都)、プリモ大阪(大阪府)、田宮ビクトリーサッカー少年団(徳島県)による決勝トーナメントと、それ以外のチームによる順位決定戦が、1試合7分ハーフ2分休憩の計14分でスタートする。今大会に参加した全国428チームの頂点を決めるトーナメントだけに、どのチームも実力者ぞろいだ。ちなみに、かつて『EXILE CUP』に参加した選手たちの中には、その後Jリーガーになった選手、さらには年代別の日本代表に選ばれた選手もいるなど、レベルの高さはもはや折り紙付きとなっている(今回初開催となるガールズリーグ参加チームも、相当レベルが高かった!)。
かくして、田宮ビクトリーサッカー少年団(Bグループ2位)と暁星アストラジュニア(Aグループ2位)を、それぞれ3‐1、2‐0と打ち破って決勝に駒を進めたのは、FCヴォルティーダ沖縄ジュニア(Aグループ1位)とプリモ大阪(Bグループ1位)――各グループ1位の成績を収めた2チームに。昨年優勝したセンアーノ神戸ジュニアをはじめ、例年決勝戦まで駒を進めている激戦の関西地区代表・プリモ大阪と、試合を終えるごとに注目を集めて来たダークホース、九州1代表・FCヴォルティーダ沖縄ジュニアの対決となった決勝戦。
3位決定戦を2₋0で暁星アストラジュニアが勝利したあと、会場にいる選手・観客たち一同が見守る中、14時40分からスタートした決勝戦は、まさしく実力が伯仲した熱戦となった。めまぐるしく攻守が入れ替わる序盤から互いにシュートを打ち合うも、双方のゴールキーパーの好守もあって、なかなか得点には至らない。しかし、その間隙を縫って、前半終了間際、青いユニフォームのプリモ大阪が放ったシュートがゴールネットに突き刺さる。2分の休憩とコートチェンジを挟んだ後半、猛攻に出る緑のユニフォームのFCヴォルティーダ沖縄ジュニアだが、プリモ大阪のゴールを割ることができないまま、試合終了の笛。結果的に前半の1点が決勝点となり、0‐1という僅差でプリモ大阪が勝利。『EXILE CUP 2025オープンリーグ』の優勝チームとなった。
その後ピッチでは、ガールズリーグ参加チームも含めて、各チームから1人ずつ選抜された小学生チームと、今回の会場となった「アシックス里山スタジアム」を所有するFC今治のオーナーであり、開催当初より『EXILE CUP』のアドバイザーを務めている岡田武史が率いる「TEAM OKADA」のフレンドリーマッチが、和気あいあいとした雰囲気の中で開催。今回は残念ながら不参加となった、大会スペシャルサポーターのひとりであるラモス瑠偉の不在を埋めるがごとく、例年以上にピッチで奮起する岡田監督(!)と共に、本大会に関わるようになってから、さらにその技術を高めているように思われる橘ケンチをはじめ、サッカー経験者であるという夫松健介と山本光汰も、途中からピッチに投入され、小学生たちとボールを通した“真剣勝負”の交流を楽しんでいた。
今年から試験的に実施した「ガールズリーグ」の同時開催によって、単純に参加チームが増え、その応援団や関係者の数が増えることで(さらには、地元愛媛のチームが多く参加したことで)、目に見えて例年以上の盛り上がりとなった今年の『EXILE CUP』。2010年、EXILEがサッカー日本代表応援ソングとして「VICTORY」を制作したことから始まったLDH JAPANと岡田監督の縁は、15年の歳月を経て、ここまでの実りとなった(その間には、岡田監督のFC今治のオーナー就任、アシックス里山スタジアムの建設、FC今治のJ2昇格など、さまざま出来事があった)。
LDH JAPANが掲げる「Dreams For Children・子どもたちに、夢を。」というテーマと、LDH JAPANのSIOである橘ケンチが従事する「社会貢献・地域共生」というテーマが、多くの人々の尽力、そして何よりも参加した子どもたちの活躍によってクロスオーバーしながら、地域共生という観点からも、さまざまなシナジーを起こしつつある実に興味深い大会――一般的な知名度としては、まだまだなのかもしれないが、ここ今治では毎年毎年、着実な一歩が刻まれている(ちなみに、FC今治は今シーズからJ2にカテゴリーを上げている)。それが、諸々のめぐりあわせにより、今年で現地観戦3回目となる筆者の率直な感想だ。引き続き見守りたい。
『EXILE CUP 2025』決勝大会 結果
優勝:プリモ大阪(関西代表)
2位:FCヴォルティーダ沖縄ジュニアA(九州代表1)
3位:暁星アストラジュニア(関東代表)
<ガールズリーグ>
優勝:福井丸岡RUCK A(東海代表)
2位:武里SCガールズ(関東代表)
3位:新居浜Girls(開催地枠)
『EXILE CUP 2025』大会概要
【予選大会】
・関東大会
日程:4月13日(日)
場所:群馬県前橋市
会場:コーエィ前橋フットボールセンター
・九州大会1
日程:4月27日(日)
場所: 沖縄県沖縄市
会場:沖縄県総合運動公園
・四国大会
日程:5月25日(日)
場所:香川県丸亀市
会場:Pikaraスタジアム
・北信越大会
日程:6月8日(日)
場所:長野県長野市
会場:長野オリンピックスタジアム 野球場
・東海大会
日程:6月22日(日)
場所:岐阜県岐阜市
会場:岐阜メモリアルセンター 長良川球技メドウ(新日本ガス球技メドウ)
・東北大会
日程:6月28日(土)
場所:宮城県宮城郡
会場:松島フットボールセンター
・中国大会
日程:7月20日(日)
場所:広島県広島市
会場:内外工業いくえい会 観音新町運動広場
・北海道大会
日程:8月6日(水)
場所:北海道札幌市
会場:札幌サッカーアミューズメントパーク
・関西大会
日程:9月7日(日)
場所:奈良県橿原市
会場:橿原運動公園 ヤタガラスフィールド橿原
・九州大会2
日程:9月7日(日)
場所:佐賀県佐賀市
会場:SAGAスタジアム
【決勝大会】
日程:9月14日(日)
場所:愛媛県今治市
会場:アシックス里山スタジアム
【参加対象/参加費】
小学校4年生~6年生 / 無料
【主催/後援】
株式会社LDH JAPAN/EXILE CUP 事務局 / 公益財団法人日本サッカー協会
【公式HP】
https://www.exilecup.jp/
※応募方法、その他は『EXILE CUP 2025』ホームページをご確認ください。
【EXILE CUP公式Instagram】https://www.instagram.com/exilecup/?hl=ja (@exilecup)
【EXILE CUP公式Facebook】https://www.facebook.com/exilecup/?locale=ja_JP
【EXILE CUP公式X】https://x.com/EXILECUP
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