崎山蒼志が6月12日(金)、東京・Spotify O-EASTで「good life, good people」を開催した。
ニューアルバム「good life, good people」のリリースを記念して行われたこのライブには、本作に参加したMega Shinnosuke、紫 今、原口沙輔、諭吉佳作/menがスペシャルゲストとして出演。アルバム「good life, good people」の収録曲や代表曲、人気曲を織り交ぜながら、刺激的かつ創造的なステージが繰り広げた。

 19時過ぎ、崎山蒼志がステージに一人で登場すると、客席から大きな拍手が沸き起こる。オープニングは「五月雨」。中学1年のときに書かれ、彼の名を世に知らしめた楽曲を、23才になった崎山がギターの弾き語りで歌い上げる。鋭く研ぎ澄まされたギターの音色、前衛とポップネスが入り混じるメロディは2026年においても驚くほど斬新。エンディングで激しくギターをかき鳴らすと、観客の歓声はさらに大きくなっていく。崎山がステージに上がるのは、昨年11月以来、約7か月ぶり。オーディエンスも崎山が戻ってくるのを心待ちにしていたのだ。
 ここで冨樫マコト(Ba)、髙橋直希(Dr)がステージへ。崎山と同世代の両者とともにスリーピース編成でアルバム「good life, good people」収録曲「悪魔」を披露。フォークとサイケデリアが混ざり合う音像、悪魔をモチーフにした散文的な歌がゆったりと広がっていく。カオスな雰囲気のアウトロもそうだが、この日のライブのために新たなアレンジが施されていたのも印象的だった。
さらに「人生ゲーム album remix (prod. 原口沙輔)」のイントロから「Pale Pink」。エレクトロとバンドサウンドがぶつかり合い、激しくも美しいサウンドが生み出される。ベースのリフに導かれた「覚えていたのに」でライブは早くも最初のピークに達した。フュージョン、ジャズ、パンク、ギターロックを自在に行き来するバンドサウンドがとにかく最高。崎山自身のパフォーマンスも高揚感を増し、爆発的なギターソロを響かせた。

「久々のライブになるんですけど、けっこう緊張していて。みなさんの力がこっちにも来て、楽しくなれたらいいなと思ってます。できるだけラフに観ていただけたらうれしいです」というMCの後は、「燈」。TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」EDテーマに起用され世界的ヒットを記録した楽曲だが、さらにブラッシュアップされたアレンジ、力強い意思を感じさせる歌唱によって新たな感動が生み出された。
 ここからはスペシャルゲストが次々と登場。まずは諭吉佳作/menがステージに上がり、「むげん・ (with 諭吉佳作/men)」が放たれる。心地よい起伏を描くメロディライン、洗練と意外性を共存させたサウンドが一つになったこの曲は、2人が10代半ばで制作した楽曲だ。そしてアルバムの収録曲「ghost」へ。“幻影”“通り過ぎる”というイメージをまとったリリック、浮遊感とシリアスな手触りが溶け合う旋律のなかで2人の声が結びつく。楽曲の世界にゆったりと身を任せる観客の姿も心に残った。
 ここで紫 今が呼び込まれ、彼女のオリジナル曲「ウワサのあの子」をセッション。思春期の恋愛の切なさ、危うさを描いた楽曲によって、会場の雰囲気が大きく変化していく。さらに崎山の鋭利なギターソロ、紫 今の感情豊かなフェイクを挟み、「人生ゲーム」が放たれる。ステージに現れたのはもちろんMega Shinnosuke。崎山、Mega、紫 今が〈人生ゲーム/人生ゲーム/今日もしてる人生ゲーム〉というフレーズを響かせ、アッパーなサウンドとともにフロアのテンションをさらに引き上げた。

 紫 今を送り出し、Megaと崎山がしばしのトーク。
Mega「ふだん一緒に飲んでる人間(崎山)と1000人くらいの前に立たされるって不思議な気持ちですね」
崎山「そうですね。
 というフレンドリーなやり取りを挟み、Megaの楽曲「海をみに行こう(with 崎山蒼志)」を披露。ノスタルジックな空気と切ない喪失感が漂うシーンもまた、この日のハイライトの一つだった。
 最後のゲストは原口沙輔。緊張感にあふれたバンドサウンド。原口がラップトップから繰り出す先鋭的なビートが響き渡り、オーディエンスが気持ちよさそうに身体を揺らす。既存のポップスのルールを逸脱するような刺激は、“ルーティンから逃げる”という歌詞のテーマともしっかりとリンクしていた。続いては原口のオリジナル曲「無ートピア」。アバンギャルドとポップを繋げるトラックのなか原口と崎山が声を重ねる、超貴重なコラボレーションだった。

再び3人編成に戻り、ライブは後半へ。まずはボサノバ的なフレイバーと直線的なビートを融合させた「ダイアリー」、かもめ児童合唱団のイノセントな歌声をフィーチャーした「eden feat.かもめ児童合唱団」を続けて演奏。ライブ本編の最後は1stアルバム「いつかみた国」収録曲「国」。この曲を崎山が生み出したのは15歳の頃だが、<時を止める僕らだけの/幸せなそうな国をつくろう>というラインは、今という時代にも強く呼応している。エモーショナルなギターの音色、生々しい感情を刻んだ歌を含め、観客の心と身体を強く揺さぶる素晴らしいパフォーマンスだった。

 鳴り止まない拍手に導かれ、崎山が再びステージへ。「渋谷というカオスな街で、自分のカオスな音楽をやれてよかったです。本当にありがとうございます」と感謝を言葉にした後、まずはアルバム「good life, good people」」に収められた「泡沫」をベースの冨樫マコトと二人で披露。そして最後は「I Don't Wanna Dance In This Squall」。アグレッシブなダンスビートと尖りまくった爆音ギターが交差するなか、ライブはエンディングを迎えた。
 この日のライブはスペースシャワーTVで独占放送されることが決定(8月6日(木)23:00~24:00)。さらに8月23日(日)にスカート presents "one and one and one is three"(東京・代官山UNIT)、9月20日(日)に古舘佑太郎主催アルバムリリース記念ツーマンコンサート「-命題-」(東京・渋谷CLUB QUATTRO)に出演。また9月12日(土)、13日(日)にはFC限定ライブ「jikken#2」「jikken#3」が東京・渋谷7thFLOORで開催される。
 アルバム「good life, good people」、そして、アルバムリリースを記念したライブによって、アーティストとしての独創性と存在感を改めて示した崎山蒼志。この先の活動にもぜひ注目してほしい。

photo by KEIKO TANABE

photo by KEIKO TANABE

6/12(金)崎山蒼志 ライブ「good life, good people」 @Spotify O-EAST

<セットリスト>
M1.Samidare
M2.悪魔
M3.人生ゲーム album remix (prod.原口沙輔) intro ~Pale Pink
M4.覚えていたのに
M5.燈
M6.むげん・ (with 諭吉佳作/men)
M7.ghost (諭吉佳作/men)
M8.ウワサのあの子 (紫 今)
M9.人生ゲーム (Mega Shinnosuke、紫 今)
M10.海をみにいこう (Mega Shinnosuke)
M11.ending routine (原口沙輔)
M12.無-トピア (原口沙輔)
M13.ダイアリー
M14.eden
M15.国
ENCORE
M16.泡沫
M17.I Don’t Wanna Dance In This Squall

<解禁情報>
【本日のライブがスペースシャワーTVにて独占放送決定!】 
崎山蒼志ワンマンライブ「good life, good people」 
■8月6日(木)23:00~24:00 スペースシャワーTVにて独占放送 【ライブ出演&FC限定ライブ開催情報】

【LIVE 情報】
■8月23日(日)スカート presents "one and one and one is three" 
会場:東京・代官山UNIT 時間:17:00開場/18:00開演 

■9月12日(土)・13日(日)FC限定ライブ「jikken #2」「jikken #3」 
【jikken #2】 
日程:9月12日(土) 時間:17:30開場/18:00開演 会場:東京・渋谷 7thFLOOR 
【jikken #3】 日程:9月13日(日) 時間:11:30開場/12:00開演 
会場:東京・渋谷 7thFLOOR 

■9月20日(日)古舘佑太郎主催アルバムリリース記念ツーマンコンサート「-命題-」 
日程:9月20日(日) 会場:東京・渋谷CLUB QUATTRO 時間:17:00開場/18:00開演 

詳しくはオフィシャルHPをご確認ください。 https://sakiyamasoushi.com/

<リリース情報>
ニューアルバム「good life, good people」
絶賛発売中

[初回生産限定盤] (CD+Blu-ray)  SRCL-13617~13618 \8,500(税込)
CD:全11曲 
01 悪魔 
02 人生ゲーム album remix (prod. 原口沙輔)
03 ending routine feat. 原口沙輔
04 ダイアリー
05 eden feat. かもめ児童合唱団
06 ghost feat. 諭吉佳作/men
07 eden inter
08 SOS
09 買ったばかりのものは
10 泡沫
11 人生ゲーム
Blu-ray:崎山蒼志“独演二十二歳・二十二唱”(2024年8月31日@東京・品川インターシティーホール) 
歌詞ブックレット
崎山蒼志書下ろしエッセイZINE

[通常盤](CD) SRCL-13619 \3,300(税込)
CD:※初回限定盤同様

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崎山蒼志 オフィシャルサイト

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