宝塚歌劇団宙組新トップスター・桜木みなとのお披露目公演『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』が9月13日(土)、兵庫・宝塚大劇場で開幕し、初日囲み取材に原作で同役を演じたGENERATIONSの片寄涼太が駆けつけた。
『PRINCE OF LEGEND』は「HiGH&LOW」の製作陣・HI-AXによる、“王子が大渋滞”というキャッチーなコンセプトのもと、圧倒的なルックスを誇る王子たちが勢揃いし、「伝説の王子」になるべくかつてないバトルを繰り広げるメディアミックスプロジェクトだ。2018年に放送を開始したドラマを皮切りに、映画、ゲーム、ライブイベントと多面的に展開され、女性ファンを中心に熱狂的な支持を獲得してきた当シリーズが、宝塚歌劇団宙組にて初のミュージカル化。宝塚歌劇×LDHという最強タッグは2022年に上演した宙組公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』以来となる。
無事に初日公演を終えて桜木は、「初日ということで、お客様もグッと集中されている感じが伝わってきて、震えるものがあったんですけど、笑い声が聞こえて(笑)楽しんでいただけているのかなと思って緊張が徐々にほぐれていきました。」と心境を明かし、「片寄さんにも見守っていただいて。」と声をかけられると片寄は「涙が出るくらい笑いました(笑)」と楽しく観劇していたことを伝え、「自分自身が出演した作品がこのような形で宝塚の皆さまに舞台化していただけるということを本当に光栄に思い、今日楽しみに来たんですが、ずっとこの作品をやられていたんじゃないかっていうくらい皆さんにぴったりで!とっても楽しい作品でたくさんパワーをいただきました。」と感想を述べた。
宝塚大劇場での観劇は今回が初めてだという片寄。ともに観劇していたお客さんの反応について尋ねられると、「僕たちも(ドラマ・映画の)撮影に臨みながら、『ここ笑ってもらえたらいいよね』と思いながら撮影していた部分もあったので、そういった部分が舞台だとリアルタイムでリアクションが返ってくるのですごく嬉しかったのと、ドラマでは感じられない羨ましさもありました。」とドラマとの違いを感じていたようだ。
そして今回のストーリーの山場となる「伝説の王子選手権」は原作からアレンジされ、宝塚らしく「ミュージカル対決」が行われる。桜木は「宝塚バージョンになった瞬間に私たちの本領発揮というか(笑)原作の面白みを活かしながら紡いでいくのがすごく難しかったんですけど、ミュージカル対決になったらもう任せてください!メドレー形式になっているのでお客様もきっと楽しめると思います。」と笑顔でコメント。片寄も「宝塚ならではの演出で、1番の見どころになっているのが嬉しいなって思いました。ドラマでは選手権の手前までを描いて、映画で選手権に行く流れだったんですが、『こんなにみんなミュージカルできたんだ』って自分達が演じてきた役がまた違った魅力を発揮してくれているような気がして嬉しかったですね!」と喜びを語った。
また今作は宙組新トップコンビ・桜木みなとと春乃さくらのお披露目公演ということで、ミュージカル対決の他にも、桜木が宙組10代目のトップスターに就任したことに掛け、10代目の“伝説の王子”を決めるシナリオに変更になっていたり、戴冠式のシーン演出など宝塚流の仕掛けが随所に盛り込まれているのも魅力の一つだ。
さらに、同じ役を演じた2人へお互いの演じる朱雀奏の魅力を聞いてみると、桜木は「片寄さんの『生まれながらのプリンス感』と言いますか、とっても王子様で。他のキャラが確立されている分、正統派の王子様をどう確立させるか難しいなって思ったんですが、片寄さんが“プリンス”なので、何かをするではなく、佇まいから出てくるオーラみたいなものが一番大切なんだろうなと思ってすごく参考にさせていただきました。」と原作へのリスペクトを伝え、それを受け片寄は「衣装の通り、奏という役は真っ白で。周りにいろんなキャラクターがいるからこそ引き立ってくるっていうすごく不思議な役どころで。そういうオーラの部分で言うと、今回桜木さんが演じられた奏は、一つのステージを背負って立ってらっしゃる桜木さんだからこそ出る奏のオーラというか、それは僕が演じたものとはまた違う、新たなステージに立たれている桜木さんならではの奏になっているんだなっていうのを今日拝見して感じたので、なんかまた違った魅力をそこで得られるんじゃないかなと思いました。」と新トップスターの演じる朱雀奏に太鼓判を押した。
最後に、もし2人でヒロインの成瀬果音を取り合うことになったらどんな一言で落としますか?というキラーパスにはふたりとも頭を悩ませながらも、桜木は“シンプルが勝つ”ということで原作に出てきた好きなセリフ『僕には君しか考えられない』をあげ、一方片寄は“運命というものでぶつかってしまう2人”を踏まえ『もう一度果音と運命を信じていいですか?』と6年ぶりに奏を演じて見せた。
宝塚歌劇宙組公演『PRINCE OF LEGEND』は10月26日(日)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演後、11月22日(土)~2026年1月4日(日)まで東京宝塚劇場でも上演予定。ついに再始動したメディアミックスプロジェクト“PRINCE PROJECT”は、今後も多彩な新企画を展開予定とのこと。一体どんな王子が見られるのか今後の展開に注目したい。

TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE 『PRINCE OF LEGEND』
一大ブームを巻き起こした「HiGH&LOW」の制作陣により、2018年にドラマ化、19年に映画化された「PRINCE OF LEGEND」。ライブやゲームとのメディアミックスでも話題を集めた作品を、LDH JAPANと宝塚歌劇の新たなコラボレーションにより、宙組新トップコンビ桜木みなとと春乃さくらのお披露目公演としてミュージカル化。
■主演:桜木みなと、春乃さくら
■原作・著作・構想:HI-AX
■脚本・演出:野口幸作
■STORY:総資産数兆円と言われる“朱雀グループ”の御曹司の朱雀奏(セレブ王子)はある日、ニューヨークに住む父親から、「初恋の人の娘」の様子を見て来て欲しいと頼まれる。翌日、セレブ達が集う名門・聖ブリリアント学園を訪ねた奏が出会ったのは成瀬果音。彼女に亡き母の面影を見出した奏は一瞬で恋に落ちるが、彼女は様々な事情を抱えており……。
やがて、京極尊人(ヤンキー王子)を始めとした圧倒的なルックスを誇る大勢の“王子”たちが次々と集まり、学園で3年に1度開催される「伝説の王子選手権」で“伝説の王子”の座を勝ち取るべく、かつてないバトルを繰り広げる。
ビートオンステージ 『BAYSIDE STAR』
■作・演出:齋藤 吉正
■STORY:フランスのマルセイユやアメリカのサンフランシスコ、そして我が国神戸等、世界各地の著名な港町を舞台に繰り広げられるショー作品。ロマンティックで艶やかなシーンの数々がハイビートの旋律で綴られてゆく。ノーブルで都会的な宙組新トップスター桜木みなとの魅力に迫ると共に、多彩な輝きを放つ宙組生達の躍動感溢れる姿を詰め込んだ、エネルギッシュで情熱的なステージ。
<宝塚大劇場(兵庫県)>
■公演期間:2025年9月13日(土)~10月26日(日)
■一般前売:2025年8月23日(土)開始
■座席料金(税込):SS席 12,500円 / S席 8,800円 / A席 5,500円 / B席 3,500円
■新人公演情報(宝塚大劇場)『PRINCE OF LEGEND』
・日時:2025年10月9日(木)18:00開演
・座席料金(税込):SS席 5,300円 / S席 4,200円 / A席:3,000円 / B席:2,500円
<東京宝塚劇場>
■公演期間:2025年11月22日(土)~2026年1月4日(日)
■一般前売:2025年10月12日(日)開始
■座席料金(税込):SS席 12,500円 / S席 9,500円 / A席 5,500円 / B席 3,500円
■新人公演情報(東京宝塚劇場)『PRINCE OF LEGEND』
・日時:2025年12月4日(木)18:30開演
・座席料金(税込):SS席 5,300円 / S席 4,200円 / A席 3,000円 / B席 2,000円
詳細は宝塚歌劇公式ホームページをご確認ください。
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