ナオト・インティライミ 最高の盛り上がりで幕を閉じた、ナオト・インティライミの15周年記念ツアー ファイナルの様子をレポート!

8月3日（日）、ナオト・インティライミのデビュー15周年を記念したライブツアー「15TH ANNIVERSARY ナオト・インティライミ LIVE TOUR 2025」を締めくくる最終公演が、大阪のオリックス劇場にて行われた。今春には11枚目のアルバム『インターセクション』を発売し、さらに「だぅと」や、8月13日（水）に配信リリースが決定した「美しき恋の詩」といった今年の新曲がアニメやドラマの主題歌、新エンディングテーマになるなど、15年経った今もなお、変わらずお茶の間に声を届け続けている。

さて、本ツアーは全国14都市17公演のほぼ全てがソールドアウトという注目ぶり。また大阪公演限定で、「かぶりつきンティライミ指定席」なるチケットも。さらに日テレプラスでの独占生中継もありと、最終日ならではのスペシャルな一日。会場内には開演前から異様な緊張感と高揚感、そして少しの寂しさが漂っていた。

コミカルなナレーションに合わせて2名のダンサーが身振り手振りをし、会場を温めるオープニングコントが。客席を3分割し、観客は割り当てられたリズムに合わせて拍手。それらが重なり合ってグルーヴを生み出していく……のだが、気づいたときには1曲目「テキナビート」のリズムになだれ込んでいるという展開に! そんなナイス＆スムースなオープニングのなか、グレーチェックのセットアップとピンクのニットインナー、グレーのハットに身を包んだナオトが登場。「踊れ 踊れ 踊れ」というサビの歌詞に呼応するように、ナオト自身も踊る、踊る! 記念すべき1枚目のオリジナルアルバムの1曲目で始めるセットリストは、これから始まる15周年のおまっとぅりの幕開けにぴったり。そしてギターを抱えたナオトが「LIFE」のイントロのリフを奏でると歓声が。前曲に続きお腹に響く重たいパーカッションとナオトの熱い歌で、会場をダンスホールへと様変わりさせ、そのあとは2013年、ビルボードジャパンHOT100で1位を獲得した「恋する季節」を披露。バンドメンバーとアイコンタクトをとりながら楽しそうに演奏する姿が印象的だった。

そしてファンにとってはお待ちかねの、MCタイム。「大阪と私」という作文を作ってきたという彼は、梅田やアメ村でのストリートライブから、大阪城ホールでのMr.Childrenのライブにコーラスで参加したこと、千里セルシーでのリリースパーティー、2015年の京セラドーム単独公演まで、「ほんとに大阪には縁があるなと思っております」と感慨ひとしおな様子だった。「 15年を振り返ったり、それよりももっと前の自分自身を形成した、そんな時期の想いが沢山詰まっている曲。少年心と冒険心を携えて、あの頃の気持ちでお届けします」というコメントと共に始まったのは、「夢のありか」と「ユニーク」。会場が一気に柔らかな雰囲気に包まれ、体や手を揺らして音にのる観客も多数。「さあ 冒険にでよう」という一節がまぶしく、16年目への意気込みを感じさせる「ユニーク」では、大きな額縁を使ったダンスとミュージカル風の演出で楽しませ、「人と違っていいじゃない、笑われたっていいじゃない、ユニークでいいじゃない!」というナオトの力強い言葉で会場の気持ちをグッと引き上げたのだった。そして「君に逢いたかった」と「タカラモノ～この声がなくなるまで～」という、彼の代表的なラブソングを続けて演奏。歌詞の一つ一つを、オーディエンスの一人一人の目を見ながら届け、その言葉を皆噛み締めるように聴き入っていた。

2度目のMCに入り、最近「ティライミ世代っす」と25歳～30代前半くらいの人に言われることが多いという話に。というのも、「タカラモノ～この声がなくなるまで～」「今のキミを忘れない」「Brave」など、 “第一次高度ティライミ成長期”に青春を過ごした世代が、いわゆる “ティライミ世代”。リリースから時を経て、そんな “ティライミ世代” の結婚式で使われるようになった楽曲「ありったけのLove Song」を「ファンの方に愛していただいて、育てていただいた特別な曲を歌わせてください」と披露。サビは会場にマイクをむけ、観客の歌を聴いているときのナオトの表情は幸せそのもの。「全てをかけてキミを愛していく」と歌ったサビの後に拍手が起こっていたのもまた、幸せなひとときを演出していた。

続けて、今の活動拠点の一つであるマイアミでの挑戦を語ったあとに「歩みを止めるな」という一声と共に始まったのは、ニューアルバム『インターセクション』に収録の「Believer」。夢をかなえようともがく全ての人のための応援歌とも言えるこの楽曲、一段と大きな身振りを使って訴えかけるように歌い上げていた。そしてこのあとは、会場の温度をさらに上げるダンスミュージック「Dreammaker」「セーフティーゾーン」「With」「Start To Rain」「FUNTIME」「Yeah!」をメドレーで披露。ミドル～アップテンポまで、ダンサーと一緒に軽やかに歌い踊ったナオトと一緒に、オーディエンスもクラップ＆ステップ! 

バンドとダンサーによるソロ回しのあと、ライトブルーのハーフパンツのセットアップへと衣替えしたナオトが登場し、会場全体でのダンスバトルを開催! 大阪会場の盛り上がりに驚いたナオトは「ここイチで盛り上がるのやめて?」「すごいな大阪!」と笑う。自然発生した “うさぎさんポーズ” やウェーブにも「気持ち悪くて気持ちいい」といったいつもの毒舌＆饒舌コメントをしてオーディエンスを和ませる。ピースフルな空間を作り上げたあとは最初期の名曲「マワセ マワセ」を演奏。「マワセ マワセ マワセ」という歌に合わせて皆でタオルを回し、会場一面がツアーのキーカラーである黄色に染まった。そこから、夏にぴったりなとびきり明るいラテン調ポップ「ナイテタッテ」と、コカ・コーラ“2014 FIFA ワールドカップ キャンペーン”アンセムの「The World is ours!」へなだれ込む。「The World is ours!」の間奏で突如始まった「15周年記念 ナオト・インティライミゲーム」で会場の一体感をさらに増し、本編ラストの「カーニバる↑?」へ。タオルを使ったダンスあり、サビの大合唱あり、そしてナオトとダンサー、バンドメンバーが客席へ降りてサインボールを投げるサービスあり! 終盤でおもむろにステージにピアノが運び込まれたかと思うと、ナオトがかき鳴らし、それに合わせてオーディエンスが歌い、いつの間にかバンドサウンドが消え、会場にはナオトと観客だけに。「新しいステージの幕開けだ／さあ行こう／手の鳴る方へ」と力強く歌い、涙を流して一礼し、ステージをあとにするのだった。

アンコールの声に呼ばれ、再び姿を現したナオトは「もうね、感情がぐちゃぐちゃ」と呟く。「ライブ以外で、こんなに自分の感情を表に出して爆発させることないなって。一生ライブやりたいなって」「みんなが感情を表現したり吐き出したりできる場であったらいいなって」「このパワースポット、ずっと守り続けなきゃいけねえなって」「あなたと共に歩んできたこの15年。そして今日新しいステージが幕を開けて、この先もずっと、あなたと歩んでいきたい、そう思わせてくれたこの瞬間を忘れません。今のキミを、忘れません」。涙を流しながらそう語った彼が奏でた楽曲は「今のキミを忘れない」。ピアノを爪弾きながら情感豊かに1コーラス歌ってから、「一緒に歌う?」と誘い「つられんなよ」と言ってオーディエンスが歌う主旋律にハモる一幕も。各所から鼻をすする音が聞こえるなか、ナオトは「もう一おまっとぅりする?」「もう二、三シェイクする?」と会場のボルテージをまた一気に上げる。ラスト一曲は祭りを締めくくるにふさわしい、トロピカルなスティールパンが爽やかな「Shake! Shake! Shake!」。ダンス、コール＆レスポンスを完璧に決め、最後に「う～～～シェイク!」と会場全体で叫んで大団円。この上なくまぶしく、幸せな空気が充満するなか、幕を閉じた。

終演後、ナオト本人も「燃え尽きた」と語るように、最終日のオリックス劇場は、会場にいる全ての人の感情がぶつかり混ざり合い、とてつもないエネルギーを生み出す “パワースポット” となっていた。また本公演のラストには2026年6月からスタートするツアーの開催をサプライズ発表! 16年目の幕を開けたナオト・インティライミの旅路に伴走しよう。

Text：芳田わかる

Photographer 河上良

ドラマ9「能面検事」

【放送日時】
2025年7月11 日スタート 毎週金曜夜9時~9時54分 ※初回は15分拡大 夜9時~10時9分放送

【放送局】
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送

【配信】
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