7月10日、ナオト・インティライミが『ナオトの日 スペシャルLIVE 2025~皆と未来でおまっとぅり!!みなとみらいでライミな日!!~』をパシフィコ横浜 国立大ホールにて行なった。
今年でデビュー15周年を迎えたナオト・インティライミ。世界デビューを目指し、日本とマイアミの2拠点で精力的に活動を続けている中、デビュー記念日の4月7日には、11枚目のオリジナルアルバム『インターセクション』を発表し、翌月の5月14日には早くも新曲「The Distance」を配信リリース。現在は5月からスタートした全国14都市17公演を巡る『15TH ANNIVERSARY ナオト・インティライミ LIVE TOUR 2025』が後半戦に突入と、アニバーサリーイヤーを駆け抜けているナオトだが、毎年7月10日(=ナオトの日)に行なっている恒例のスペシャルライヴが今年も開催された。“ナオトの日 スペシャルLIVE”は、バックバンドやダンサーと共にパフォーマンスする通常のライヴとは異なり、ステージに立つのはナオトひとりのみ。さらに、事前にセットリストやMCを一切決めないという“ノープランライヴ”なのだが、今年はアニバーサリーイヤーということで、例年とは少し異なるスペシャルな“縛り”を設けて行なわれた。
ライヴはオープニング映像からスタート。会場のパシフィコ横浜がある、みなとみらいエリアの有名スポットが次々に映される中、「ここは未来へ続く場所」と、ナオトのナレーションが入る。途中で場内の映像も挟み込む演出を交えながら、最後に「ようこそ、みなとみらいへ。さあ、皆と 未来へ」というライヴタイトルに合わせた粋な一言の後、アコースティックギターを持ったナオトが姿を現す。そして、そのままミディアムバラードの「未来へ」でライヴが始まる……と思わせておいて、ナオトが1曲目に選んだのは軽快なポップチューン「Hello」だった。予想を裏切るトリッキーな幕開けでありながらも、すぐさま反応するオーディエンス達。その光景を見たナオトは、「切り替えすごいな!」と笑顔で讃えていた。
曲を終えると、今日のライヴについてナオトが話し始める。今年は15周年イヤーということもあり、「ナオトの日も特別なものにしたい」と考えた結果、今日のセットリストは「シングル曲のみ」をセレクトすること、さらに「なんとなくだいたいリリース順」に演奏していくと宣言。ただし、イントロ、間奏、2番までやるのかは即興で決めるということで、「この曲、ちょっと空気違うなって感じた場合、1サビの前ぐらいでフェードアウトするから」と客席を笑わせていた。「お互い、あのときはこんな感じだったなって振り返りながら行こうよ」と話すナオトは、ピアノの前へ移動し、「タカラモノ~この声がなくなるまで~」と「しあわせになるために」を披露。柔らかなタッチで鍵盤を奏でながら、ゆったりと、情感豊かに歌い上げていた。
ピアノから離れ、様々なギターに囲まれた椅子に座り、どのギターをチョイスするのか悩むナオト。シングル曲のみという縛りはあるものの、基本的にはノープランなのもあり、おそらく頭をフル回転させているのだろう。「ナオトの日っぽくなってきた」と笑みを浮かべる。「221曲リリースしてきた中の、自分のソングライティングの歴史を辿る旅になったらいいな」と、ファイリングされたスコアを眺め、楽曲にまつわるエピソードを明かしながらライヴを進めていく。作った瞬間に強い手応えを感じたという「Brave」は、「今、歌詞を見ていて思ったんだけど、この曲の一番のポイントは、一人称が“僕”じゃないってことだね。“僕ら”。この“ら”がどれだけ大事なのかっていうことを、歌いながらどんどん思い知らされていったな」と、歌詞を噛み締めながら歌唱。続けて、4000人がギターのチューニングを静かに見守るというレアな光景の後に届けられたのは、「愛してた」。名バラードで客席を深く酔わせる。「シングル曲ではあるけれども、あまりライヴで披露されていない楽曲を救ってあげたかったんだよね」と、次は「手紙」を選曲。アウトロではオーディエンスの歌声が響き渡る。その美しい光景に、おそらく同曲の幻想的なMVを思い出したのだろう。曲を終えた後、MV撮影時のエピソードを話し始めた流れで、当時ハマっていたカードゲーム・UNOについて熱弁するナオト。「おそらく9割の人が知らないであろうUNOの正式ルール」を説明すると、客席からは驚きの声があがっていた。そんな緩めなトークが繰り広げられるのもナオトの日ならではだ。いつも以上にアットホームな空間で披露された「いつかきっと」は、「カラオケに行ったときみたいにする?」と、ナオトと観客が交互に主旋律を歌い、さらに心の距離が近づいていく。
再びピアノへ移動し、イントロクイズを客席に投げかけた「together」から「Overflows~言葉にできなくて~」にしっとりと繋げると、「知ってる? 今日、満月なのよ」と話し始めるナオト。正確には7月11日の午前5時37分に満月になるのだが、「明日の朝に満月になるということは、明日の夜に見る満月はもう欠けてしまっている。だから、今日の夜に見る満月が一番パワーを持っている」という話に、言われてみれば確かに納得。また、ナオトの日(7月10日)が満月になったのは27年振り(1998年)のことで、次に7月10日が満月になるのはいつになるのか調べたところ、「将来の予測天文暦においても確認されていない」とのこと。「つまり、今日は一生に一度の日になるんじゃない?」というナオトのロマンティックな発言に、客席から大きな拍手が送られていた。そんなMCの後、「まんげつの夜」を披露。切ないながらも温かなラブソングのアウトロでは、再びオーディエンスの美しい合唱が響き渡っていた。
ソングライティングの足跡を辿る旅も後半戦へ。演奏される楽曲が着実に現在に近づいていく。「朝までライヴするのもいいけど、“足りない”ぐらいがちょうどいいんじゃない?」というMCから反射的に「memo」に繋げると、続く「MoonLight」では、穏やかな歌声とエレキギターのウォームな音色が客席を包み込む。一気にギアを上げた「オモワクドオリ」では、間奏で野生的なスキャットを長尺で繰り出し、「にたものどうし」の愛おしさに溢れたメロディを届けて行くと、「これ初披露かも!」という一言と共に辿り着いたのは、最新アルバム『インターセクション』に収録されている「ブエナ ヘンテ?愛しい君へ?」だった。ギターを爪弾きながらスコアを眺めるナオトが、「恋愛の曲でもあるし、死生観をかなり入れ込んだ歌詞だね」と、ポツリとつぶやく。そして、この話をするべきか葛藤をした後、実はこの曲の仮タイトルは「遺書」で、「それぐらいの気持ちで紡いだ言葉だった」と明かしていた。柔らかくギターを奏でながら、いつか必ず訪れてしまう最期に思いを馳せながらも、目の前にいる大切な存在への想いを綴った言葉達を届けていく中、曲の終盤ではギターを弾くのを止めて、アカペラで祈るようにメロディを紡いでいく。曲を終え、深い余韻が漂う中、「泣かずに歌えた(笑)」と胸を撫で下ろすナオトは、「あなたの明日の一歩が少しでも軽くなるように」と、本編のラストナンバーとして「未来へ」を披露。穏やかな始まりから徐々に熱を込めていき、最後は力強く情熱的に歌い上げると、客席からは大きな拍手が送られていた。
アンコールはおまっとぅりモード。「行けるかパシフィコ!」という一言から始まった「ジャイアントキリング」では、客席を左と右に分けてシンガロングを巻き起こすと、「もう1曲やろうか!」と、その勢いのままなだれ込んだ「カーニバる↑?」では、曲が始まるやいなや、ステージから客席に降りるナオト。歓喜の声が上がる中、ナオトは客席エリアを歩き回り、サインボールを2階席後方にも届くように蹴り飛ばし、大熱狂に包まれる中で15周年のナオトの日を締め括った。
今年もスペシャルな1日をオーディエンスと共に過ごしたナオト・インティライミは、ここから全国ツアー『15TH ANNIVERSARY ナオト・インティライミ LIVE TOUR 2025』を再開。ツアーファイナルは、8月2、3日、大阪・オリックス劇場にて行なわれる。また、7月16日には「だぅと」(テレビ東京系アニメ『闇芝居』第15期のエンディングテーマ)を、8月には「美しき恋の詩」(テレビ東京系ドラマ9「能面検事」主題歌)を2ヶ月連続配信リリースすることも発表。ナオトの賑やかなアニバーサリーイヤーはまだまだ続く。
Text:山口哲生
Photo:森好弘
「ナオトの日 スペシャルLIVE 2025~皆と未来でおまっとぅり!!みなとみらいでライミな日!!~」
日時:7月10日(木)
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
https://www.nananaoto.com/2025_special/

ドラマ9「能面検事」
【放送日時】
2025年7月11 日スタート 毎週金曜夜9時~9時54分 ※初回は15分拡大 夜9時~10時9分放送
【放送局】
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
【配信】
各話放送終了後から動画配信サービス「Prime Video」にて見放題独占配信
▶Prime Video:https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront/
*作品の視聴には会員登録が必要です。(Amazon プライムについて詳しくは amazon.co.jp/primeへ)
*Amazon、Prime Video 及びこれらに関連するすべての商標は、Amazon.com, Inc. 又は その関連会社の商標です。
全国どこからでも「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東 HP、TVer、Lemino)にて見逃し配信
★TVer では便利な「お気に入り登録」をお願いします!
▶テレ東 HP:https://video.tv-tokyo.co.jp/
▶TVer:https://tver.jp/series/srf39odeyhz
▶Lemino:https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7
Ⓒ「能面検事」製作委員会」
関連リンク
あわせて読みたい関連記事
-
ナオト・インティライミ新曲「美しき恋の詩」がテレ東系・ドラマ9「能面検事」の主題歌に決定!
リリース情報 -
ナオト・インティライミ デビュー15周年! "遠距離恋愛"をテーマにしたR&B調のミディアムバラード 新曲「The Distance」のLyric Videoが公開!
リリース情報 -
ナオト・インティライミ デビュー15周年!"遠距離恋愛"をテーマにしたR&B調のミディアムバラード 新曲「The Distance」を配信リリース!
リリース情報 -
ナオト・インティライミ、デビュー15周年突入!11thアルバム『インターセクション』リリース!新曲「ユニーク」のLyric Videoも公開!
リリース情報 -
ナオト・インティライミ 今年デビュー15周年イヤー!11thアルバム『インターセクション』に収録が決定した新曲『冬枯れのボレロ』が先行配信開始!
リリース情報