世界中を席巻しているイタリアのロック・バンド“マネスキン”。待望のジャパン・ツアーが12月2日の有明アリーナ公演を皮切りにスタート!熱狂と興奮が渦巻いたツアー初日の模様を速報する。

四方八方から眩いライトに照らされたステージ上に幕がついたまま、オープニングナンバーの「DON’T WANNA SLEEP」がスタート。幕の内側から「Tokyo!」とダミアーノ(Vo)が叫び、顔が見えない中でもオーラが既に漂う。1コーラス近く過ぎたあたりで幕が下り、メンバーの姿が見えると会場の熱狂は早くも最高潮に。その後も「GOSSIP」「ZITTI E BUONI」と彼らを代表するナンバーが続き、休む間もなくLIVEは進行する。

最初のMCで、
「Hi Tokyo こんばんは。ここに戻って来られて本当にハッピーだ。開演前から既に来た甲斐があったと思ったよ。始まる前から歓声を上げてくれただろう?みんな既に立ち上がっていたし。最高の観衆だ!」
と述べ、そこから最新ヒット曲「HONEY(ARE U COMING?)」がスタート。先日TV番組でも披露したナンバーでもあり、オーディエンスとの掛け合いも見事な展開だった。その後も「SUPERMODEL」「BEGGIN‘」などのヒット曲、最新アルバムのニュー・ヴァージョン『RUSH!(ARE U COMING?)』からの新曲などが随所に組み込まれたセットリストで、時にはステージ下に降り、アリーナの通路で演奏するなど多彩なパフォーマンスを魅せる。

ちょうど1時間くらい演奏を終えたところで会場が暗転。しばらくするとアリーナ後方に小さなステージが浮かび上がり、ダミアーノ、イーサン(Dr)、トーマス(G)が登場。イーサンはスティックからギターに持ち替え、3人態勢でアコースティック・セクションがスタート。「TRASTEVERE」「TIMEZONE」の2曲を披露し、これまでの激しさとは打って変わった優しく、美しい演奏が会場を包み込んだ。

メイン・ステージに戻り、イーサンのカウントからイーサンとヴィクトリア(B)によるセッションがスタート。再び熱狂のビートがオーディエンスに襲い掛かり「I WANNA BE YOUR SLAVE」がスタート、同曲の定番のパフォーマンスでもある観客を一旦しゃがませてからのジャンプは、この日最も記憶に残る風景だったという人も多い事だろう。また「ずっと長い間この曲を紹介するのを待っていたんだ。誰もが知っているイタリア語の言葉がひとつある。それは、実はこの国(日本)のおかげなんだ。だって日本で生まれたキャラクターがいつも言っているセリフだからね。ということでみんな、スーパーマリオみたいに(笑)こう言ってみよう。(マリオ風の声で)マンマミーア~!Let's go!」というMCから、「MAMMAMIA」を披露。その後もアップテンポなナンバーが続き、LIVEは終盤へ。ラストナンバー「KOOL KIDS」がスタートすると、ステージ上に約30人のオーディエンスも上がり、メンバーと一緒にもみくちゃになりながらのプレイはアリーナ会場がライヴハウスになったかのようであった。


アンコールはトーマスによるギター・ソロから、バラード楽曲「THE LONELIEST」を披露。満員の観客が照らすスマートフォンのライトが幻想的で美しい光景を創り出していた。アンコールラストはこの日2度目の「I WANNA BE YOUR SLAVE」で再び熱狂の渦に会場を巻き込み、LIVEは終了。

「Thank you Tokyo! アリガトウゴザイマス!また会おう!」の言葉を残し、ステージを後にしたメンバー。この日のLIVEは参加した全ての人にとって忘れられない夜となっただろう。12月5日の東京ガーデンシアター、12月7日の神戸ワールド記念ホール公演も楽しみにしていてほしい。

Photo:Fabio Germinario

【12月2日有明アリーナ公演セットリスト】

<メイン・ステージ>
1. DON'T WANNA SLEEP
2. GOSSIP (FEAT. TOM MORELLO)
3. ZITTI E BUONI
4. HONEY (ARE U COMING?)
5. SUPERMODEL
6. CORALINE
7. BEGGIN'
8. THE DRIVER
9. FOR YOUR LOVE
10. VALENTINE
11. GASOLINE

<アコースティック・セクション>
12. TRASTEVERE
13. TIMEZONE

<メイン・ステージ>
14. INTRO
15. I WANNA BE YOUR SLAVE
16. MAMMAMIA
17. OFF MY FACE
18. IN NOME DEL PADRE
19. BLA BLA BLA
20. KOOL KIDS

<アンコール>
21. THE LONELIEST
22. I WANNA BE YOUR SLAVE

セットリスト・プレイリスト リンク先

最新アルバム『ラッシュ!(アー・ユー・カミング?)』
11月10日リリース(CD・配信)
日本盤CDのみ、LIVE映像Blu-rayが付属
品番:SICP-6553~6554
価格:6,000円(税込)

マネスキン・バイオグラフィー
ヨーロッパ最大の音楽の祭典“ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021”で優勝し、瞬く間に全世界でブレイクしたマネスキン(デンマーク語で「月光」の意)。ダミアーノ・デイヴィッド(vo)、ヴィクトリア・デ・アンジェリス(b)、トーマス・ラッジ(g)、イーサン・トルキオ(ds) から成るイタリア・ローマ出身のZ世代4人組バンド。
R&R、ラップ、レゲエ、ファンクなどの多彩な要素を、フロントマン・ダミアーノのソウルフルな声に織り交ぜたサウンドと、抜群のルックスを兼ね揃えた華やかなロック・スター然とした佇まいが特徴。ユーロヴィジョン優勝楽曲「ジッティ・エ・ブオーニ」、英語詞で独特のリズムがクセになる「アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ」といったオリジナル楽曲に加え、TikTokで再生回数が急上昇した、フォー・シーズンズのカヴァー曲「ベギン」の計3曲が世界各国でチャートイン。
2022年夏、初来日を果たし、サマーソニックでのLIVEパフォーマンス、また様々なメディア露出で、日本でも大きな話題を呼ぶ。本年1月にリリースした最新アルバム『ラッシュ!』はオリコン週間アルバムランキングでTOP10入り、洋楽アルバムランキングでは1位を獲得(共に2023年1月30日付)するなど、洋楽の新人アーティストとしては異例のヒット、さらに世界でも12か国でNo.1を記録し、Spotifyで10億回再生(2023年8月時点)を達成するなど、今なおロングセラーとなっている。
世界中を熱狂させる圧倒的なライヴ・パフォーマンス、人々を魅了するセンセーショナルなメッセージ...その勢いはまだまだ止まる事を知らない。世界最大の音楽の祭典“グラミー賞”でも最優秀新人賞にノミネートされるなど、新たなロック・アイコンが不在の昨今、ロック復活の狼煙を上げてますます全世界的に勢力を増していく彼らに今後も注目。

©Tommaso Ottomano

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