「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)」 は、7月1日から28日まで、イッセイミヤケギンザ キューブで、特別展示「MarkBorthwick:
光をプリーツに当て生まれた現象を起点に制作した今シーズンは、その光景を衣服のデザインとして捉え、切り取った。現象を観察し、スタディを重ねた物作りは、手仕事とテクノロジーの両者を取り入れることによって、衣服の輪郭と質感に反映させている。日常着としてのプリーツの衣服が、光に導かれ新しい像を結ぶ。
オム プリッセの今季のテーマである「In a New Light」、ひいては物作りへの取り組みは、光から生み出される自然現象や、その偶然性と儚さを慈しむボスウィック氏の写真におけるアプローチに通ずる。プリーツに光を当てることで明らかになる布の凹凸や、風に靡(なび)くことで生まれるドレープの透け感と重なり、人が着用することで浮かび上がる立体と影……光によって自然に発生する光景をボスウィックの詩的な視点によって、連続性を持った瞬間として再解釈された。会場では、ボスウィックが特別展のために撮り下ろした写真作品を展示するほか、プリーツの動きや光の移ろいを捉えた映像作品を上映する。さらに、同氏のディレクションによる、写真に手書きの詩を添えて綴じた冊子が公開される。
官能的かつ直感的なアプローチで定型から逸脱し、ファッションとアートの境界を曖昧にした独自の表現で知られる、イギリス人写真家。1962年にロンドンで生まれ、メイクアップアーティストとしてキャリアをスタートさせた後、84年にパリへ移住。パフォーマーやクラブカルチャー、バレエダンサーたちの姿を撮影した。光漏れ、高い彩度、独特なピントのずれによって生み出される夢幻的なイメージは、i-D、The Face、Purpleといった雑誌との制作活動を通じて、ファッションフォトのあり方を大きく変えていった。2009年には初のモノグラフィー『Not In Fashion』、25年にはポラロイドフィルム(PolaPan)で撮影された初期の作品を収録した『Out of Date』を発表。現在はポルトガルを拠点に活動している。
