──お二人が主演の映画『純愛上等!』の主題歌を、二人で歌うと聞いたのはいつ頃だったのでしょうか?
山中柔太朗「映画の出演が決まったタイミングで、“主題歌も歌うかも”と聞いていました。でもその時点では“オリジナル曲を作るのかな?”と思っていて。そしたらこんなにも有名な曲のカバーということに驚きました。」
髙松アロハ「僕も“主題歌を歌う”と聴いた瞬間、覚悟を決めました(笑)。それからはボイストレーニングに通って、オリジナルのhitomiさんの「LOVE 2000」をずっとリピートして聴き込んでいました。“どこにアクセントをいれるといいか?”を研究したり、“どう声を張ればいいのか?”を考えたり…。さらに超特急のボーカルであるシューヤくんとタカシくんに歌い方を聞いたら、“緩急つけるといいよ”など、アドバイスをたくさんもらえました」
山中「アロハくんはダンサーですが、歌が上手だなと思いました。僕は普段から歌っているけれど、一気に追いつかれた感じがあります」
髙松「そんなことないから!(大声) いやいや、お互い違った良さがあります!」
──山中さんはアロハさんのどんなところがいいと思いましたか?
山中「まっすぐ歌うところがこの曲に合っていると思います。変にカッコつけて歌わないところがすごくいいと思いました」
髙松「嬉しいなぁ。柔くんからは、マイクスタンドでパフォーマンスをするときのコツをたくさん教えてもらいました。“こうすれば顔がちゃんと見える”とか、“こう持った方がいい”とか、実践的なアドバイスをたくさんしてくれたのですごく助かりました」
──お互い、とてもいい刺激になったんですね。
山中「もちろんです。ダンス面では、ダンサーのアロハくんに細かいところを教えてもらっていて。実は今回、振り入れがMVの撮影の直前の30分くらいしかなかったんです。お互いいろんなお仕事をしている中、楽しみながらやることができたのはアロハくんだったからだと思います」
──MVもとても素敵な仕上がりになっていますが、撮影はいかがでしたか?
山中「すごく楽しかったです。ただ、二人での撮影になるので、出番が多かったです!」
髙松「そう!(笑)」
山中「M!LKは5人、超特急は9人なので、そこに比べたら大変ではありました(笑)。改めてSakurashimejiの大変さを知りました(笑)」
髙松「Sakurashimejiは2人だからね! 僕はダンスパフォーマンスのシーンで、リップシンクをしながら踊ることが本当に難しくて…。“こんなにもできないんだ!”って悲しくなるくらいでした。まったく口が開かないし、口を開いたら振りが飛ぶし…。柔くんにはかなり迷惑をかけてしまいました」
──超特急の時は、たしかに口を開けていないですよね。
髙松「そうなんです。ダンサーとボーカルをしっかりと分けるために、口は閉じています」
山中「あとは、口ずさむのとリップシンクって似ているようで違うんです。気持ち大げさにやらないといけないですし、ちゃんと歌っているように見せることが大事なので難しいんです。うちの佐野(勇斗)も、ずっと“苦手だ”と言っていて、しっかりリップシンクができるまで時間がかかっているんです。今でこそとても上手ですけど、多少の経験は大事なんです。それを踏まえて見ても、アロハのリップシンクは“上手だな”と思いました」
髙松(うれしそう)
山中「あと、MVの撮影で向かい合って踊るときに、監督からは“作品に沿って、ケンカ系でいきたいので真顔で向き合って”というディレクションを頂いていて。でも、アロハは僕の顔を見ると笑ってしまうんです。それにつられて僕も笑ってしまって注意されたりして(笑)。それも含めて楽しかったです」
髙松「曲が明るければ明るいほど笑ってしまうんです。もはやクセです(笑)。撮影中、7割くらい笑っててしまって!」
山中「(曽野)舜太と同じ理論で、“明るいと笑う、暗いと悲しい”という…すごく素直でピュアなんです」
アロハ「その自覚、ある!(笑)。暗い所に行くと、心が“ぎゅーっ”ってなって(笑)。ただ、セクシーな曲の時はめっちゃセクシーです!」
山中「アロハくんは曲に完全に憑依するんです。僕はちゃんと“こうしよう”って思わないと出来ないから、すごいと思います」
髙松「あと、MVでドミノ倒しをしました。あそこは完全に素顔でした」
山中「用意していただいたドミノは倒すと終わりなので、すごくドキドキしました」
髙松「あのドミノは木に塗料が塗ってあるものなのでボコボコしているんです! それもまた難しくて! 結果的にとても素敵なMVになったので、嬉しかったです」
──ちなみに「LOVE 2000」はお二人が生まれた頃の曲になりますよね。
髙松「僕はこの曲と同じ年です」
山中「僕は2001年生まれなので、運命的なものを感じました。それに、この曲は底知れない明るいメロディで、真っ直ぐに愛を歌っていて。25年経った今、僕たちM!LKも「好きすぎて滅!」や「爆裂愛してる」などで、同じようにまっすぐな愛を歌っているからこそ、改めてこの曲を歌うことで新たな発見がありましたし、みなさんにとって、勇気をもらえるような曲になればいいな…そう思いました」
髙松「映画の内容と、<愛はどこからやってくるのでしょう>という歌詞がすごく合っているんです。歌っている二人のキャラクターもすごくいいですし、気に入ってくれたら嬉しいです」
山中「本当にそうだよね。今のこの時代に、「LOVE 2000」をリバイバルすることによって、また注目してもらえる楽曲パワーもあると思いますし、歌えたことはすごく光栄なことだと思っています」
髙松「平成に流行った曲を、今の若手アイドルが歌うことで面白い化学反応が起きると思います。僕たちと同世代や、さらに年下の子たちが、“平成の曲をもっと聴いてみたいな”と思ってもらえたら嬉しいです」
──今後、お二人がまた一緒に歌うとしたら、超特急とM!LK、それぞれどの曲を選びますか?
山中&髙松「え~! 迷う!」
山中「僕は超特急さんの「a kind of love」か、「gr8est journey」かな」
髙松「へ~!」
山中「ドラマチックな曲が好きなんです。「a kind of love」は、ライブで聴くと泣きそうになりますし、僕がM!LKに加入する前、『BATTLE BOYS』でオーディションを受けていた時に、辛い気持ちになるとこの曲をよく聴いていました。今でも聴くと背中を押してもらえる曲です。それに、常に僕のプレイリストの一番上にあるから、必ずこの曲が最初に流れます」
髙松「“A”でもあるし“あ”でもあるから、最初になるんだね(笑)。でも、この曲は振りがかなりキツイよ!」
山中「そうなんだ! 超特急にアロハくんたちが加入したのを経て、振り付けで<いい>のところが追加されたのもすごくいいですし、そういった歴史もちゃんと追っているから、より気持ちが強いんだと思います」
髙松「僕は「Ribbon」が大好き! TikTokで踊ったこともあるんですけど、振付にもしっかりと意味があって、小指の動きがすごく素敵です。王道J-POPのキラキラした感じに、憧れてしまいます。超特急は、よく変顔をするんですが(笑)、M!LKはキラキラ王道アイドルを貫き通しているから、すごいです。“変顔しろ”と言われてもしないでしょ?」
山中「人によるかも…吉田(仁人)はしない(笑)」
髙松「あはは。ほんとすごくキラキラしていて。ステージに立っただけで見栄えもいいですし、なによりもM!LKさんは曲がすごくいい! これは僕の理論ですが、最近のバズる曲って、テンポ…インストでどれだけ中毒性を持つかが大事だと思うんです。さらに歌詞も一度聴いただけで“おもろ!”ってなりますよね。さらに、早いテンポの曲に歌詞を詰め込むことなく、ちゃんと聴きとりやすい音数で言葉を入れているから、ハマってしまいます。16ビートの曲でも、8ビートの歌になっていて」
山中「面白い視点!」
髙松「それがすごく気持ちがいいんです。身体も動きますし、キャッチーで、ライブでも盛り上がるし、全部が上手い! トンチキって、実はすごく難しいから、本当にすごいと思っています」
──そのトンチキをマジメに真っ直ぐやるのがM!LKの魅力ですよね。
髙松「まわりの友だちも<滅>ばかり言ってる!」
山中「嬉しいな。超特急さんも、超特急さんなりの素晴らしさがあって、トンチキなのにとてもいい曲が多くて。しかもボーカルやダンスがのレベルが桁違いなので、ライブに行きたくなるんです。お互い、いつも刺激をし合っているので、これからもいい仲間でいたいと思っています」
髙松「これからもよろしくお願いします!」
山中「ぜひ!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣
ヘアメイク:中島愛貴(山中柔太朗) 、SUGA NAKATA(GLEAM)(髙松アロハ)
スタイリスト:平松彩希(山中柔太朗)、中瀬拓外(髙松アロハ)
RELEASE INFORMATION
MOVIE INFORMATION

映画『純愛上等!』
2026年2月13日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
監督:八重樫風雅
脚本:川崎僚
原作:七緒「純愛上等!」(BeSTAR comics)
主演:山中柔太朗(M!LK) 髙松アロハ(超特急)
出演:白鳥晴都、嵐翔真、浅野竣哉、小平大智、高橋璃央、宮脇優、那須ほほみ、山中聡、オラキオ、堀夏喜(FANTASTICS)
主題歌:鶴 and 亀「LOVE 2000」(SDR)
配給・宣伝:S・D・P
©映画「純愛上等!」製作委員会













