──永瀬さんと市原さん、初めてメイン曲のメンバーに選ばれた心境を聞かせてください。

永瀬真梨

永瀬真梨「2nd デジタルシングル「つまり」のセレクションが終わった後に、スタッフの方に“みんなが目指すのはメインメンバーに入ることだけではない”ということを言っていただいたんです。でも、やっぱりファンの方は“メインメンバーになってほしい”と思ってくださっていて。どこのポジションにいてもRain Treeの一員としてやるべきことは変わりませんが、メインメンバーに入るとより多くの方の目に触れる機会が増えて、グループの顔としてRain Treeを広めることができます。ファンの方はもちろん、家族や友達も喜んでくれるので、メインメンバーに入りたいと思っていましたし、目指していました。自分が入ることによって落ちてしまうメンバーもいるので、複雑な気持ちではあるのですが、ファンの皆さんが喜んでくれて嬉しかったです」

市原紬希

市原紬希「私は、まず、素直にうれしかったのと、ファンの方が“メインメンバーに入っても入らなくても応援していることは変わらないよ!”とずっと言ってくれていたから…(急に上を見上げて)ああっ!」

永瀬「泣いちゃう!?」

鈴野みお「泣いちゃった! いつも泣かないのに」

遠藤莉乃「気持ちが溢れちゃったね」

──(笑)スタッフの方、ティッシュをお願いします。

市原「ありがとうございます。…やっと、みんなに明るい報告ができました(涙)。でも、デビューが決まった時から“17人でやりたいね”と言っていて…まだそれが叶っていないので、もっと頑張りたい!と思いました。これからです!」

──ありがとうございます。ちなみに、メインメンバーに選ばれた際に皆さんに聞いてるんですけど、憧れのアイドルはいますか?

市原「うわー、難しい! パッとすぐには浮かばない…ですね」

永瀬「私は日向坂46の小坂菜緒さんといぎなり東北産の伊達花彩さんです。小坂さんはセンターのイメージが強いんですけど、センターでなくてもすごく目を引く存在で。私もセンターじゃなくても、どこに行っても自然と目がいく存在になりたいと思って憧れています。伊達さんは、歌もダンスも上手で本当にパフォーマンス力がすごいんです。ファンの方への対応も素敵で、全部が尊敬するところです」

橋本真希

──続いて、橋本さんにはメインメンバーに復帰した心境を聞かせていただけますか?

橋本真希「私は1st デジタルシングル「I L U」でメインメンバーを選んでいただいて、2nd デジタルシングル「つまり」ではカップリングメンバーとして参加させていただきました。この活動をしていく上でも、メインメンバーに入りたいというのは、常に目標としているので、「つまり」でメインメンバーから外れてしまったときは、正直ショックでしたし、悔しい気持ちもありました。でも、“落ち込んでいる暇はない!”とすぐに気持ちを切り替えて、“次のためにできることを精いっぱいやろう“という気持ちでやってきました。メインメンバーを経験したからこそできることもありましたし、カップリングメンバーとして活動した経験も大きかったと感じていて。今回でセレクション制度は終了になるので、これから先、どうなるか分からないですけど、いろんな目線でRain Treeを見られたこと、いろんな立場を自分で実際に体験したからこそ分かることがとてもたくさんあると感じました。すごく意味のある、私にとって大切な期間でした」

鈴野みお

──鈴野さんは前回のインタビューで“橋本さんがいなくて寂しい”って言っていました。

橋本「えー! そんなこと言ってくれてたの? 嬉しい」

鈴野「そうなの。だから、今回のMV撮影のときもひっつき虫になって…ずっとまきちゃんのそばにいてお世話してもらおうと思っています」

遠藤「お世話してもらうの?(笑)」

鈴野「ちょっとでも落ち込むとすぐに話しかけてくれるので、お願いします!」

橋本「がんばります(笑)。「つまり」ではメインメンバーではなくなったんですけど、それでも応援し続けてくださるファンの方がいらっしゃったことが心の支えになっていました。今回も“結果がどうであれ、応援する気持ちは変わらないからね”と言ってくださっていたので、そういうふうに言ってくださる方を、これから先もずっと大切にしたいと思いました。ずっと好きでいてくださる皆さんに喜んでいただけるように精一杯頑張ります!」

遠藤莉乃

──遠藤さんは2nd Digital Single EXTRA Song「恋愛変格活用」でのWセンターを経てのメインメンバー入りとなりますね。

遠藤「3rd デジタルシングルのセレクションはすごく不安な部分があったので、選ばれてホッとしています。「恋愛変格活用」でWセンターを経験させていただいて、自分のパフォーマンスよりもグループ全体を考えることがより多くなって…「好きだよとどっちが先に言うのか?」ではもっとグループに貢献できる形で引っ張っていきたいです」

新野楓果

──そして、新野さんはキャプテンになりました。“なるだろうな“と思っていましたけど。

新野楓果「ほんとうですか!?」

鈴野「バスケ部でもキャプテンしていたでしょ?」

永瀬「キャプテンの人生だね!」

新野「そうなんですよ。いつも自分で“やります!”って手を挙げているわけではないですし、アイドルグループのキャプテンになるって本当にすごいことだと思っていて…。まさかRain Treeでも、キャプテンをやるとは思っていなかったので、すごくありがたいと思いました。ただ、今回はキャプテンになって初のセレクションだったので、“キャプテンだから入ったのかな”と思われるのがすごく嫌で…。そう思われないように、“にいちゃんが選ばれたのは分かる”とみんなに納得してもらえるパフォーマンスをしたいという気持ちで頑張っていました。だから、パフォーマンスやライブ面で評価していただけたことがすごくうれしかったです」

綾瀬こと

──そして、綾瀬さんは3作連続でセンターを務めることになりました。

綾瀬ことり「“センターですよ”と言っていただいたときは、安心しましたし、ありがたいと思いましたし、“より一層、頑張らなきゃ!“という気持ちになりました。うん、頑張ります!!」

──3rd デジタルシングル 「好きだよとどっちが先に言うのか?」を受け取った時はどう感じましたか?

新野「初めて聴いた時は、壮大さを感じて、恋のまだピュアな雰囲気が“Rain Treeっぽい”と思いました」

橋本「私もです。「つまり」に引き続き、壮大なイントロから始まる楽曲だったので、“Rain Treeらしさ”の方向性が定まってきたのかな?”と思えて」

綾瀬「Rain Treeらしさもありますし、私の好きな秋元康先生らしい雰囲気がすごく感じられる楽曲だと思いました。曲としてすごく好きなんですけど、その中でも特に<会話の途中 不自然なくらい 間が空いてしまうよね>とか…恋をしている人みんなが共感できる歌詞がたくさんある楽曲だと感じていて。聴いていてドキドキしますし、今、青春している人にぜひ聴いていただきたい楽曲だと思いました。本当に可愛い曲なので、早くパフォーマンスを見ていただきたいです」

市原「まず、個人的にビックリマーク(!)が入っている歌詞の曲がすごく好きでよく聴いていたので、自分たちの曲にビックリマークが付いていてびっくりしました(笑)」

──(笑)<ねえ ちょっと待って!>というフレーズですね。

市原「すごく物語性がありますよね。私はあまり読解力がある方ではないんですけど、それでもすごく理解できる歌詞になっていて。まるで本を読んでいるかのような感覚で、落ちサビでもしっかりと起承転結があって、歌詞を読んでいるだけでも楽しくなりました」

永瀬「私は秋元先生のピアノで始まるイントロの曲が大好きで、自分たちの曲にそのピアノのイントロで始まる曲が来たことが、とてもうれしかったです。いつも曲が届いて再生するまで“どんな曲かな?”って、すごくドキドキするんです。今回は、最初に再生した瞬間に、自分の好きなタイプの曲すぎて、“本当にこの曲でメインメンバーになれて、歌えて嬉しい!”と思いました。あと、これまでRain Treeには季節感のある楽曲がまだなくて…自分たちで勝手に“この曲は夏っぽいね”とか言っていたんですけど、歌詞から冬を感じられるのはこの曲が初めてなんです。しかも、冬曲をやりたかったので、すべてがドンピシャの曲が来て、すごくうれしかったです。高校生の頃、私はバス通学で、冬の夜、少し遠回りをして帰るのが好きで…そのときに聴きたかったなっていう曲なので、ぜひ皆さんにもバスでの帰りに聴いてほしいです」

市原「うわ〜。いいねぇー!」

遠藤「あはははは。私も季節感を感じる曲が大好きなので、Rain Treeの楽曲で初めて冬の曲がきたのが嬉しかったです」

橋本「Rain Treeっぽい曲でありながら、今までの楽曲との違いでいうと、みんなが言ったように、<マフラー>とか、寒い季節を思い浮かべるような季語が入っているところです。これからの寒い季節に聴くのにぴったりな楽曲なので、いろんな情景を思い浮かべながら、聴いていただきたいです」

鈴野「私は<今すぐ君を抱きしめたいと 衝動的に思うものだろう>という歌詞がすごく好きです。本当はお互いに好きだけど、どちらからも言い出せないでいる…“どうしよう、どうしよう”というピュアな気持ちがすごく可愛いと思いましたし、Rain Treeにも当てはまるのかな?と思っていて。Rain Treeのメンバーと過ごしている時に、いつも、さらっと自然に優しいことを言ってくれたり、気遣ったりしてくれたりするんです。そんなときに、“あ、抱きしめたい!”って」

綾瀬「あははは。そんなこと思っていたの?」

新野「抱きしめているよね、実際」

鈴野「ふうちゃんが“みおの衣装、持ってきたよ!”とか…Rain Treeに似ているところがあるなって」

永瀬「あははは、それは、Rain Treeじゃなくて、みおに似ているところじゃない?」

鈴野「みんなもみおを抱きしめたいと思うでしょ!?

メンバー「…う〜ん」

鈴野「あれ? 以上です!」

遠藤「(笑)歌詞を読むだけで、キュンキュンしますし、私が“好きだな”って思うワードがいくつもあって。<だけど君と一緒にいたい ここでサヨナラ切な過ぎる>とか、みおが言った<抱きしめたいと衝動的に思うものだろう>とか、胸キュンセリフがたくさんあって。とにかく可愛い歌詞なんです。可愛い雰囲気が好きなので、この曲を歌うのが嬉しいです。あと、この楽曲はソロパートが多くなっていて、メンバーの個性もたくさんファンの方に届けばいいなって思いました」

──特に“私のこのパートを聞いて欲しい!”という箇所はありますか?

遠藤「あります!<だけど君と一緒にいたい>のパートは絶対に歌いたいと思っていて…私のパートだとわかった瞬間に思わず心の中でガッツポーズをしたので、ここを聴いてほしいです!」

──市原さんがあげてた<ねえ ちょっと待って! 君を引き留めて・・・>は?

新野「<ねえ ちょっと待って!>は市原、永瀬、新野、橋本の4人です!」

鈴野「<君を引き留めて・・・>が残り3人で」

永瀬「レコーディングはとてもプレッシャーがありました…メインメンバーに選ばれたからには、“うまくやらないといけない“と思ってしまって。だから、レコーディングでは、歌うたびに何回も”リラックスして“って言われて。本当に1行録るごとに言われていたくらい緊張していたんですけど、最終的には、うまくできたと思います。でも、自分の歌いたいパートはあまり歌えなかったんです。<急いでマフラーを巻く君だって同じだろう>のパートが好きなんですけど…」

鈴野「ごめん、ごめん」

永瀬「(笑)鈴野さんと綾瀬さんのパートなんですけど。でも、ソロパートもあって嬉しいです」

市原「私はレコーディングの時に気合いが入りすぎて、最後の方は酸欠気味になってしまって…。フラフラしながら歌ったんですけど、人生初のソロパートをいただけたのが嬉しかったです。“1人で歌うところあるかな?”って少し期待していて。しかも、自分が歌いたかった<枯葉に似ている>のパートだったので、嬉しかったです」

綾瀬「歌いたかったの?」

市原「うん、可愛いから」

遠藤「しかも、声がすごく可愛いんですよ!」

鈴野「本当に可愛いんです!」

市原「<アスファルトの隅を回る 枯葉に似ている>を一番練習していました。だから嬉しいです! あ、綾瀬さんも言いたいことがあるそうです」

──じゃあ、綾瀬さん、お願いします。

綾瀬「ずっとニヤニヤしてくるんですけど(笑)、私は<僕の悪あがきだ>のパートをすごく歌いたくて…猛練習をして、レコーディングに挑みました。しかも、レコーディングの時に“今のニュアンス、とてもいいね!”って、褒めてもらえたんです。“あ、このパートは私だ!”と思っていたんですけど、歌割りを見たら違っていて…。つむとにいちゃんのパートになっていて、ちょっと切なかったっていう話です」

新野「そうなんだ? 知らなかった!」

市原「ずっと言っているよね」

橋本「“ずっと歌いたかった”って、ラジオでも言っていたね」

綾瀬「そうなんですよ。しかも、このパートが好きすぎて、癖で歌っちゃいます。ダンスの練習前に音源を流していると、ついつい…」

遠藤「いつも歌ってる!」

鈴野「今、ちょっと歌ってみて!

綾瀬「(本気で)<♪僕の悪あがきだ>」

メンバー「可愛い!」

永瀬「完成度高い!」

綾瀬「くやしー! いつでも歌います!」

──(笑)ファンの皆さんには「好きだよとどっちが先に言うのか?」がどう届いてほしいと思いますか?

橋本「聴いていて、とても胸がキュンとする楽曲なので、今、恋をしている人はもちろん、これまで恋をしたことがない方にも、この曲に登場する主人公や2人の関係性を想像しながら聴いて、キュンキュンしてもらえたらうれしいです」

──そして、来年1月にはメジャーデビュー1周年を迎えますね。

綾瀬「時間が経つのがとても早いなって思います。2nd デジタルシングルをリリースした頃から、 “このままでRain Treeは大丈夫かな?”って個人的に焦りがありました。でも、この夏のフリーライブ期間で自分たちの立てた目標を達成したことが、私を含め、グループ全体で大きい1つの壁を乗り越えたという実感があります。このまま右肩上がりにいきたいですし、この波に乗っていけるようにいい1周年を迎えたいです」

──2026年初春にはRain Treeのデビュー1周年を記念した1stワンマンライブの開催も決定しています。

遠藤「いつも思っているのですが、私はRain Treeを広めたいという気持ちがすごく強くて。『Rain Tree 真夏のフリーライブ ~君と過ごす初めての夏~』では観客動員700名以上をメンバー全員の目標として掲げて、最終日のららぽーと立川立飛で873人の方に来ていただけました。そこで目標を達成できたことが自分たちの自信になりましたし、“もっと上を目指せる!”と思ったので、ワンマンライブは必ず完売したいですし、さらに多くの方に見に来ていただきたいです。そして、「好きだよとどっちが先に言うのか?」を通してもっともっとRain Treeを広められるように頑張ります!」

鈴野「まだワンマンライブをしたことがないので、Rain Treeのワンマンライブがどういうライブになるのかが今からすごく楽しみです。例えば、=LOVEさんはMCが少なくライブをどんどん進めるスタイルですし、WHITE SCORPIONさんはワンマンの中でいろんな企画をされています。Rain Treeはどういう色のワンマンライブになるのかな?って、今からワクワクしています。私たちが最高のワンマンライブにしてみせるので、とにかく1人でも多くの方に来ていただけたらうれしいです!」

新野「ことりや莉乃が言ってくれたように、“フリーライブの来場者数700人”というのは、ファンの皆さんの前で立てた、私たちにとって初めての大きな目標でした。その目標をみんなで達成することができて、そこからRain Treeのファンの方が増えてきているという実感をメンバーみんなで感じています。この経験を無駄にしたくないですし、ここからさらに勢いに乗って、どんどん大きくなっていきたいとメンバーみんなが思っていて。だからこそ、“ワンマンライブを完売させたい”という新たな目標を、必ず達成したいです。ワンマンライブまでの期間、3rd デジタルシングルのリリースイベントも4回あるので、そこに来てくださった方、11人を本当に大切にしたいですし、“ワンマンライブにも行きたい”と思ってもらえるようなリリースイベントにしたいです。ワンマンライブ自体、Rain Treeにとって初めてなので、ワンマンライブに向けて、みんなで目標を達成して、“来てよかった!”と思ってもらえるようなワンマンライブにできるよう、リリイベから頑張ります!」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
撮影/中村功

RELEASE INFORMATION

Rain Tree「好きだよとどっちが先に言うのか? 」

2025年1029日(水)配信

Rain Tree「好きだよとどっちが先に言うのか? 」

EVENT INFORMATION

3rdデジタルシングル「好きだよとどっちが先に言うのか?」配信記念リリースイベント

10月19日(日) ららぽーと新三郷
10月29日(水) ららぽーと豊洲
11月15日(土) ららぽーと横浜
11月24日(月・祝) ラゾーナ川崎プラザ

3rdデジタルシングル「好きだよとどっちが先に言うのか?」配信記念リリースイベント

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