――新曲「EVOL」は、これぞ夏!という楽曲に仕上がっていますね。
KENSHIN「いい意味でONE N’ ONLYっぽくないというか、また新たな僕たちの魅力が引き出されていると思います。今年5周年で、ここまでいろいろなことをやってきて、“ここからさらに盛り上げるぞ!”っていうのにうってつけの1曲かなって」
HAYATO「僕たちもラテンツアーをやって、それが自分たちの個性にもなってきていて。今回、夏の曲をリリースしようってなったときに、南米で吸収したノリやグルーヴを活かせる曲にしようっていうのでこの曲を選んだんですよね」
NAOYA「初めてこの曲を聴いたとき、すごい振り切った感じで面白い曲だなって思いました。夏の曲はあるんですけど、ここまで“ザ・夏ソング”っていうのはなかったので、この曲を持っていろんなフェスやイベントに出ていきたいなって。今年だけじゃなく、来年、再来年と、夏の定番曲になると思います」
――「EVOL」みたいなタイプの楽曲は日本でも歌っているグループが少ないと思うのですが、みなさんにとっても歌うのは大変だったのでは?
REI「確かに、ここまでラテン調に振り切った曲をやっているグループは、そんなにないですよね。そこは、やっぱり南米ツアーとかを経験した僕らが歌ったらいい楽曲になるんじゃないかなと思ったりもして。歌い方のポイントとしては、太い声、なおかつリズミカルに。歌詞に寄り添って歌うことも意識しました」
EIKU「ラテンの中でもレゲエとかサンバ的なノリを感じるというか。僕が歌ってる<O-N’-O! EVOL EVOL O-N’-O!>は、サッカーの“オーレーオレオレオレー”の感じで歌ってほしいっていうのもあったので、そういうテイストを意識しながら歌ったりもしました」
TETTA「僕はディレクションしていただいた方とも話して、結構チャラめというか、歌になりすぎないようにっていうのを意識して歌いました。夏の海にいそうな人の歌い方みたいな(笑)。本当、いつものONE N’ ONLYの曲の歌のアプローチとは全然違って、初めてな感じでした。しかも今回、いつも歌ってそうなパートじゃないところを歌っていて。普段だったら“このパート来そうだな”ってところが来るんですけど、「EVOL」はどこも予想できなかったですね」
――それは全員?
TETTA「そんな感じがします。だって、サビを歌ってるのがHAYATOとREIですから。ラッパーとボーカルのコンビで歌うことって今までにないから、新鮮でいいですよね」
HAYATO「俺は(サビが)来るかなって思ってたよ」
TETTA「ボーカル陣が意外じゃない?」
EIKU「僕も<今 渦巻いてく熱狂と 今 突き※#×%#〜熱視線>は…」
TETTA「ん?何て?(笑)」
NAOYA「<突き抜けてく>ね(笑)」
EIKU「<今 渦巻いてく熱狂と 今 突き抜けてく熱視線>、ここ、何度も何度も録り直したんですよ。今みたいな感じで突っかかっちゃったりして(笑)。それこそ、僕はここを歌うって思ってなかったんですよね。REIくんぽいというか」
TETTA「確かに。滑舌が一番いい(笑)。っていうのは冗談で、声に合ってるし」
――予想していなかったパートが振り分けられたときの心境ってどういう感じなんですか?
KENSHIN「新しい自分の声が引き出されるなって感じがありますね」
TETTA「“ここかな?“ってところが振り分けられると自分の得意な部分でできるんですけど、そうじゃないところって、自分がやってきていない感じのところってことじゃないですか。だから、そこに対してどうアプローチしていくか?っていうのを考える時間が最高に楽しいですね」
HAYATO「“EVOL EVOL(エヴォエヴォ)”しちゃうんだ?」
TETTA「エヴォエヴォしてます」
――EVOL=進化だけに(笑)。
TETTA「そういう使い方です(笑)。“エヴォってるね”って流行らせたい(笑)」
――では早速ですが…今作で自分がエヴォった(進化した)と感じるところを教えてください!
HAYATO「僕は冒頭のラップを担当しているんですけど、ここは普通のラップとちょっと違っていて…デモの歌い方もレゲトンのシンガーみたいな感じだったので、例えばドン・オマールとか、レゲトンが盛んなプエルトリコのアーティストの曲をめちゃくちゃ聴きました。結構レイドバック気味で歌って、ちょっと潜るような雰囲気を出したいなと思って。あとはもう、とにかくロケーションをイメージしましたね。フェスとか海とか、そういう夏感を意識して歌ったので、ちょっとエヴォりました。みんなはどう?EIKUさん、滑舌エヴォった?」
EIKU「滑舌はエヴォってないですけど(笑)」
TETTA「ヘボった?(笑)」
REI「くだらないこと言うんじゃないよ(笑)」
EIKU「滑舌はエヴォっていきたい(笑)。でも、今回は下からすくい上げる系が多かったので。HAYATOが歌ってる<Look at me>とか、僕のところだと<Mood Rude Greed>や<bling bling bling bling>とか。波打つような感じで歌うっていうのは、今までのONE N’ ONLYだとあまりなかったので…」
TETTA「どちらかというと一発目にガッて音を当てるのが多かったよね」
EIKU「瞬発系だね。でも、今回みたいなのもラテンのいいところなので。そういうニュアンスを歌で表現するところは今回エヴォったところです」
――KENSHINさんはどうですか?
KENSHIN「僕は2番の頭の<連想ゲーム Nothing’s has a rule>から<Who is stuck?>までを一呼吸で。息継ぎなしで歌ったんですけど」
HAYATO「そうなの?」
TETTA「すごくね?」
KENSHIN「めっちゃムズかった。最初はヘボりそうになったんですけど(苦笑)」
TETTA「めちゃ細かい表現してなかった?あのアレンジはKENSHINがやったの?」
KENSHIN「そう」
TETTA「すごっ!」
KENSHIN「緩急をつけるような歌い方とかも、普通に歌うよりも変化球があったほうがいいかな?って思って。難しかったですけど、それができるようになったところはエヴォりましたね。なおかつセクシーにというか。楽曲をもらったとき、“セクシーな感じ”っていうキーワードももらっていたので。<また思考が止まって8分>とか<ほら心地いい What is happened?>とかはセクシーさを意識して歌うようにしました」
――REIさんはいかがですか?
REI「僕は発音的なところですね。今回難しかったのが、<EVOL>の<VO>を“ヴォ”の発音で速く言わなくちゃいけないところ。それがエグくて、“どうしよう…”と思いました。それから、<騒ぐ細胞>の<胞>も、日本語なんだけどちょっとRのニュアンスを入れたりして、サビの雰囲気になじむように意識しましたね」
――サビはリズムも難しいですよね。
REI「そうなんですよね。表ノリと裏ノリと2つあって」
HAYATO「3回<EVOL>って言ったあと、2回言って、また3回。あそこはムズかしい!」
REI「EVOL2回の前に1個裏拍が入るので、そこがちょっと…すごい嫌で」
HAYATO「嫌なんかーい(笑)」
REI「慣れてくると楽しいんですけど。慣れるまで苦戦しました」
――TETTAさんがエヴォったところは?
TETTA「僕はEIKUが歌ってる<O-N’-O!>のところでハモるんですよ。しかも、上ハモで、キーがめちゃくちゃ高くて。僕がいつも出してる高音って、結構声を張り上げる感じなんですけど、今回は“優しめに歌ってほしい”と言われて。やわらかい発声で高いキーを歌うっていうのはヤバかった。めっちゃ苦戦しました」
EIKU「その場で発声方法を変えるのはエグいね」
TETTA「そうそう。なので、ここは僕的にはエヴォりましたね」
――NAOYAさんはどうでしたか?
NAOYA「<DopeでSWAGなParty>の歌い方にはすごくこだわりました。そこまでHAYATOとREIがガッツリ盛り上げてくれるので、しっかり繋がないとなと思ってエヴォりましたね」
――また、冒頭で“南米での経験をこの曲に活かしたい”という発言もありましたが、具体的に、こういう経験がレコーディングや振り付けに役立ったと言えることってありますか?
TETTA「情景…ですかね。実際に行ったことがないと、映像で見たものだったり、“こういう感じかな?”っていう予想だったりでしかないと思うんですけど、僕らは実際にブラジルに行ってるし、海にも、いろんな場所にも行かせてもらっているので。自分たちが経験したものを(歌に)活かせるというか。自分的には、実際に行ったブラジルの海を思い浮かべながら歌えたっていうのが、すごく大きかったです」
KENSHIN「やっぱりブラジルでワンマンツアーをやったこと自体が大きいなって思います。ブラジルSWAGのみんなのリズムの乗り方とか、一緒に歌ってくれるとか、現地の本場のグルーヴを体感したので。それはすごい、この曲に投影されているなって思います。歌い方もですけど、振り付けとかでも、そういうグルーヴを意識してるので、めちゃめちゃインスパイアされてますね」
――振り付けもラテン色が強いものになるんですか?
HAYATO「サビはキャッチーで印象に残るような感じなんですけど、それ以外のところは最近流行っているダンスポールっていうラテンから派生したジャンルがあって、その特徴的なステップやノリをふんだんに使ってます」
――今回の振り付けはどなたが?
HAYATO「MONAさんっていう女性の方で、僕らもはじめましてだったんです。新しい化学反応があると思うので楽しみにしていてほしいですね」
――この取材の時点ではまだMVは撮影されていないとのこと。せっかくなので、理想のロケーションなどあったら教えてください。
HAYATO「やっぱり海でしょ!」
TETTA「沖縄行きたい」
HAYATO「ハワイとか」
EIKU「行きたいだけじゃん(笑)」
HAYATO「どこでもいいから夏を感じに行きたいですね。みんなで泳ごう!」
TETTA「ビート板欲しい…」
REI「浮き輪とね」
TETTA「浮き輪があっても溺れるから無理」
HAYATO「TETTAさん泳げないんです」
TETTA「前に浮き輪を持って海に行ったんですよ。浮き輪を持ってたのに溺れて、浮き輪を持ってない友達に助けてもらいました(笑)」
HAYATO「浮き輪あるのにどうやって溺れるの?」
TETTA「コケるやん?」
REI「波に煽られて」
NAOYA「それを言ったらもう無理よ」
TETTA「常に誰か…KENSHINに横にいてほしい。それか、救命胴衣があれば」
REI「この曲で救命胴衣はちょっとなぁ」
HAYATO「全然エヴォってない(笑)」
――(笑)。でも、やっぱりみなさん夏は好き?
TETTA「好きですね!」
REI「…好きじゃない」
HAYATO「アロハ着てそんなこと言う!?(笑)」
REI「蚊が出るのがホント無理」
TETTA「ついこの間、REIと2人で銭湯に行ったんですけど、お風呂に浸かっているはずなのに、3か所刺されてて。ずっとサウナの中で“痒い!”ってキレてました」
――お風呂の中で刺されるなんてあまり聞いたことないです(笑)。
TETTA「REIの血は本当においしいんだろうね。だから、横にいると刺されないんですよ(笑)」
REI「「Category」のMV撮影のときも刺されたんですよ」
HAYATO「4、5年も前なのによく覚えてるな(笑)」
REI「「EVOL」の撮影には絶対虫よけスプレー持って行きます(笑)」
――さて、今作をリリースした直後には初のFCツアー“ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 〜Welcome to SWAG〜”が東京と大阪で開催されます。どんな内容になる予定ですか?
REI「2部制で、昼公演と夜公演は違う内容になるんです。それぞれのコンセプトがあるので、違いをしっかり見せたいですね。あと、念願のFCツアーということもあって、期待を裏切らないようなライブにしたいです」
KENSHIN「初めてのFCツアーだから、今までのライブとの差別化も図りたいです。面白いこといろいろできたらいいなって思います。あと、タイトルが“Welcome to SWAG”なので、僕たちのファンクラブに入ってくれた歓迎の気持ちを、改めて伝えたいです」
TETTA「来てくださる方の中には、まだファンクラブには入ってないけど、実はONE N’ ONLYのことが好きっていう方もいると思うんですよ。SAWGのみんなはもちろんですが、僕たちのライブをまだ観たことがないっていう方にこそ観てもらいたいので、そういう方たちにも来てもらえるチャンスがあるのはいいですよね」
――「EVOL」の初披露の場にもなるのでしょうか?
KENSHIN「楽しみにしててください!」
――また、9月から10月にかけては“SWISH TOUR 2023〜autumn edition〜”というイベントへの出演も決定。ワンマンライブや事務所主催のEBiDAN THE LIVEとも違うライブとなると、心境も変わってくるのではないかと思うのですが、いかがですか?
HAYATO「またこうやってイベントにいっぱい出たいなと思っていたので、めちゃくちゃうれしいですね。そこで僕たちのファンじゃない方にも会えるし、他のアーティストを観て刺激にもなるし。“SWISH TOUR 2023〜autumn edition〜”でご一緒する方々も、これまで関わりがあった方たちなので、お互い刺激し合っていろんなものを共有できたらいいなと思ってます」
――ONE N’ ONLYが出演するのは岐阜と神戸と京都という、ワンマンだとなかなか行く機会がない土地かな?と思うので、地元SWAGはうれしいでしょうね。
KENSHIN「京都は僕、小学校の修学旅行で行って以来なので楽しみです。八つ橋食べられる(笑)」
HAYATO「京都は1回もライブで行ったことないんですよね。過去に2回くらいリリイベで行こうとしたんですけど、台風が来て中止になったりして。岐阜もなかなか行く機会ないし…。そういう地域では、“これまでは遠くて行けなかった”っていうSWAGに会えたら嬉しいです」
NAOYA「ONE N’ ONLYとしても、この夏はこういうイベントにたくさん出させてもらえるのはありがたいなと思っていて。この間のホールツアーで、自分たちのライブのあり方だったり、自分たちのライブの良さだったりっていうのを、それぞれのメンバーが認識できた気がするんです。逆に、こういうフェスとかって、経験はしているけど、短い期間の間にいっぱい出演するような機会はこれまでなかったので、そこでアウェーでも戦っていけるような自分たちの魅せ方が発見できたら、よりパワーアップできるんじゃないかな?って思います」
――春のホールツアーで得るものも大きかったんですね。
EIKU「そうですね。5周年を振り返るストーリーもありましたし、その5年間のうちの半分以上がコロナ禍だったことを考えると、歓声もあって、客席にも行けてっていう、本来のライブの姿が戻ってきたことがすごくうれしくて。客席側で一緒に「HOLIDAY」を踊ったときは、みんながこういう目線で僕らのステージを観てくれてるんだっていうのもわかりましたし。SWAGの気持ちを感じながら最後までライブをやりきれたので、一番達成感のあるツアーでした」
――ツアーを経ての今作「EVOL」リリースに、FCツアーに、イベント出演に…と、まさに勝負の夏。そこに掛ける意気込みを最後に教えてください。
REI「この夏は「EVOL」みたいな南米っぽい楽曲をリリースするので、よりグルーヴィーなダンスをする僕たちを見せていきたいです。ラテンの要素を感じられるアーティストとして、ONE N’ ONLYを体感してほしいと思います!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
- ONE N' ONLY「EVOL」 × radio encore
- インタビューアフタートークは明日公開!
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION
ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 ~Welcome to SWAG~
2023年8月20日(日) 東京 Zepp Haneda (TOKYO)
1部 ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 ~Welcome to SWAG~ Concept F
開場14:00/開演15:00
2部 ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 ~Welcome to SWAG~ Concept C
開場17:30/開演18:30
2023年8月27日(日) 大阪 Zepp Namba (OSAKA)
1部 ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 ~Welcome to SWAG~ Concept F
開場14:00/開演15:00
2部 ONE N’ ONLY FC TOUR 2023 ~Welcome to SWAG~ Concept C
開場17:30/開演18:30
EBiDAN×U-NEXT
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ライブ映像、ドキュメンタリー、MVはすべて見放題配信のため、無料トライアル期間中の方は追加料金無しで視聴することができます。
U-NEXTならテレビの大画面でも観られるので、ライブ配信も、ぞくぞく配信予定のコンテンツも、高画質・高音質でお楽しみください!
【EBiDAN】所属アーティストのMV&特番を配信中 >>>
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