──2025年は、GENERATIONSとソロワーク、どちらも並行して忙しい日々を過ごしていたと思うのですが、ソロのクリエイティブなイメージは常に浮かんでいたのでしょうか?

「そうですね。制作意欲やクリエイティブな時間はかなり充実していました。そんなポジティブな時間で作ったからこそ、この2ndアルバム『LIFE GOES ON』は、リアルタイムな自分が表現されたアルバムになったと思います。前作『STYLE』は、ソロとして挨拶代わりのアルバムになっていたからこそ、『LIFE GOES ON』では、“今の自分はこういうフェーズにいます”ということがしっかりと反映できました」

──リード曲「Better Believe It」は、いつ頃から制作していたのでしょうか?

2025年に、ロサンゼルス・ドジャースが優勝して、山本由伸くんがMVPを取ったときくらいです。僕もずっと野球をしていましたし、由伸くんとはずっと交流があったので、一昨年アメリカへ留学をしていた期間にも何度も試合を見に行かせてもらって、食事もしていました。そんな彼が夢の舞台で上り詰めた姿を見て、“自分も頑張らなくちゃ”と思い、この曲が生まれました。だからこそ、自分を鼓舞するような気持ちや、頑張っている姿からインスピレーションを受け、生まれた言葉が散りばめられています」

──エールソングとしても、背中を押すような曲になっているのは、そういったバックボーンがあったからなんですね。

「はい。それに、由伸くんと交流がなかったら、“野球って面白いな”という想いだけだったと思います。でも、実際に由伸くんから野球に対する想いを聞かせてもらって、リスペクトしていたので、MVPの知らせを聞いたときにすごくエキサイトしました。“これは曲にしないと収まらない”と思い、作りました」

──実際に山本由伸さんに聴いてもらいましたか?

「はい。そういった経験は今までなかったみたいで、すごく喜んでくれました。“彼に贈る”と言うと大げさですが、“刺激的な経験をさせてくれてありがとう”という感謝の気持ちが大きいので、僕も嬉しかったです。改めて、何がきっかけでクリエイティブが動き出すのかわからないですし、楽しかったです」

──KAZさんの生活のすべてが、音楽に繋がっているんですね。

「それをずっと目指していたので、今はとても充実しています。仕事=遊び=趣味ということを目指して着々と準備をしていたので、やっと“これが理想の形なんだな”と思えるようになりました」

──素敵ですね。山本由伸さんとお話をしていて刺激的だった言葉はありましたか?

「日本を飛び出して、海外でチャレンジしていることって、大変なことがたくさんあると思います。“でも、僕は野球が好きです”と言っていて、“すごいな”と思いました」

──その言葉を言えることが一番ですよね。

「本当にそう思います。僕も音楽をしていると、楽しいも辛いもいろいろあって、それもひっくるめて、好きだからできるんです。そこで大きな共感ができましたし、だからこそ、由伸くんは突き詰めてMVPが取れたんだと思いました。改めて、あの時期に彼と話ができて良かったです」

──「Better Believe It」はアルバム『STYLE』でも一緒に制作していた、上條頌さんと楽曲制作をされています。どのように制作されていたのでしょうか?

「頌さんとは以心伝心なのでとてもやりやすかったです。僕がつけたメロディに合わせて、頌さんが“こういうパートを作ってみよう”と言ったら、僕が“このコーラスラインを考えます”という風に一緒に作っていきました。経験を重ねるたびに、“最高のパートナーだな”と感じています」

──MVはどんなものに仕上がりましたか?

「留学していたアメリカのサンディエゴで撮影をしました。あと、メキシコの国境近くのハクンバというエリアの大自然でも撮影をしています。まさにソロ活動で旅が始まったような感覚が味わえる絵にしたかったので、すごくスケールの大きな、素敵な映像を撮ることができました。留学は3か月という短い期間でしたが、この経験があったことで、“時間を大切にしよう”と思い、いろんな場所に行き、いろんなものを見たからこそ、このMVができました。今回はお休みも合わせて行ったので、留学中に大好きになったタコスをたくさん食べました! 日本とはまったく味が違うので、“この味だ!”と感動していました」

──そして、アルバムには、「Hush hush part.2」が収録されています。タイトル通り、「Hush hush」のパート2ですか?

「そうです。「Hush hush」をstyさんに作っていただいたときは、30歳を超えて、自分の価値感やライフスタイルが変わっていく中での葛藤を描いていました。このpart.2では、刺激的な時間への憧れから、過去に戻りたいと思うことはあるけれど、“それもどうなのかな?”と葛藤している世界観を描いていて…まさに今の価値観を閉じ込めています。続けて聴くと、主人公の心境の変化を感じてもらえると思います」

──styさんはどのような方なんですか?

「一見、話しかけづらそうに見えますが、ものすごく懐が大きな方で、僕の心の葛藤を赤裸々に話したときも、共感しながらしっかりと聞いてくれました。それに、“穏やかに生きていこうと思っても、結局華やかな時間に魅力を感じる”と言った時に、“いくつになっても変わらないよ”と言ってもらえて。その時に、“こうやって年齢を重ねていくんだな”と実感しました。だからこそ、<繰り返すループ>というキーワードが入っているんです。さらに<東京はいつも僕の 失う前の顔忘れさせる>、<東京はなぜ僕を 退屈な幸せから連れ出す?>というフレーズが、芯を喰っていてすごくよくて。ものすごくオシャレな歌詞を書かれる方だと改めて感心しました。さらに、僕がサーフィンを好きなことや、ワンちゃんを飼っていること、モーターサイクルカルチャーを好きなことも知ってくれているから、その関連した言葉も散りばめられています。しっかりと僕を理解して書いてくれていることが分かって、より愛着のある1曲となりました」

──「floating ~空を泳いでいた僕が想うこと~」は、アルバム唯一のバラードですね。

「この曲は、EXILEや三代目 J SOULBROTHERSにもよく楽曲を提供してくださる、春川仁志さんに作っていただきました。GENERATIONSでは「涙」を作曲をしていただいていて、“いつかソロアルバムに書き下ろしていただきたい”と思っていました。当時の僕は、まだ春川さんが求めるものを全部表現しきれていなかったんですが、今はあの頃からは成長しているので、自分のすべてを出して向き合いたいと思って、自ら門をたたきに行きました」

──自ら門を叩いたんですか?

「はい(笑)。実際に曲が上がってきたときは、ものすごく感動しました。時代に合わせて、順応しないと生きていけない世の中ですが、僕は変われなかった人間です。なので、それを優しく受け止めてくれるファンの方々に対する感謝の想いや、決意を自分の言葉ではなく、ぜひ春川さんに作っていただいた曲で歌いたいと思っていたので、“これだ!”と感動しました」

──レコーディングは順調でしたか?

「いつもは2時間くらいで終わるんですが、この曲はその3倍くらい…6時間くらいかけて歌いました。バラードはやっぱり難しいですし、ボーカリストとしての神髄が試されるので。現場で何度も理想形を求めていくうちに、あれよあれよと日が暮れていました(笑)。でも、その作業もすごく楽しかったです。勇気をだして門をたたいて良かったです」

──そんな楽曲が収録されたアルバム『LIFE GOES ON』を引っ提げての、春のツアー『KAZ LIVE TOUR 2026 “LIFE GOES ON”』が開催されますが、どんなことを楽しみにしていますか?

「これまでたくさんライブはしていますが、すごく楽しみです。グループを続けているからこそ分かるんですが、ひとりで始めたことのスケールが大きくなっていくストーリーって、みなさんが喜んでくれるんです。その旅は始まったばかりなので、自分の進む道をどう見守ってくれるのか、今からワクワクしています」

──ツアーが終わると、今年もあっという間に下半期になりますが、今年中にやっておきたいことはありますか?

「バリにサーフィンをしにいきたいです! そのためには1週間ほどお休みをもらわないといけないので…」(スタッフの方を見る)

──これは話し合いですね。

「そうなりそうです(笑)。ツアーが終わったあと、GENERATIONSの活動が始まるまでの少しの間がチャンスだと思うので、そこで叶えたいですね」

──留学もそうでしたが、休みの間に起きたことがインプットに繋がっていますから!

「そうなんです! なので、日本にいたら拾えないものを、海外でインプットしていきたいです」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣

RELEASE INFORMATION

KAZ NEW ALBUM『LIFE GOES ON』

2026年415日(水)発売
[A] AL+DVDRZCD-67531/B13,750円(税込)
[B] AL+Blu-ray DiscRZCD-67532/B13,750円(税込)
[C] AL/RZCD-675333,080円(税込)

DL& Streaming >>>
CD Shop >>>

KAZ NEW ALBUM『LIFE GOES ON』

LIVE INFORMATION

KAZ LIVE TOUR 2026 “LIFE GOES ON”

4月3日(金) 大阪 Zepp Namba (OSAKA)
4月7日(火) 愛知 Zepp Nagoya
4月9日(木) 福岡 Zepp Fukuoka
4月14日(火) 東京 Zepp Haneda (TOKYO)
4月18日(土) 宮城 仙台PIT
5月13日(水) 神奈川 KT Zepp Yokohama

KAZ LIVE TOUR 2026 “LIFE GOES ON”

GENERATIONS PARALLEL POST 2026

8月7日(金) 福島 いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール (いわきアリオス)
8月13日(木) 群馬 高崎芸術劇場 大劇場
8月18日(火) 大分 大分・iichikoグランシアタ
8月19日(水) 長崎 べネックス長崎ブリックホール
8月25日(火) 高知 新来島高知重工ホール (高知県立県民文化ホール)
8月27日(木) 鳥取 米子コンベンションセンター BiG SHiP
8月31 日(月) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
9月2日(水) 青森 リンクステーションホール青森
9月4日(金) 岩手 トーサイクラシックホール岩手
9月16日(水) 新潟 新潟県民会館
9月18日(金) 石川 金沢歌劇座
9月21日(月・祝) 北海道 旭川市民文化会館
9月23日(水・祝) 北海道 函館サーモン・まるなまホール 大ホール (函館市民会館)

GENERATIONS PARALLEL POST 2026

GENERATIONS LIVE TOUR 2026 “PARALLEL QUEST”

10月31日(土) 長野 長野ビッグハット
11月3日(火・祝) 福岡 マリンメッセ福岡 A館
11月7日(土) 東京 有明アリーナ
11月8日(日) 東京 有明アリーナ
11月21日(土) 福井 サンドーム福井 (14th ANNIVERSARY)
11月25日(水) 大阪 大阪城ホール
11月26日(木) 大阪 大阪城ホール
12月5日(土) 兵庫 ワールド記念ホール
12月6日(日) 兵庫 ワールド記念ホール
12月11日(金) 静岡 エコパアリーナ
12月22日(火) 東京 国立代々木競技場 第一体育館 (“RE”QUEST)
12月23日(水) 東京 国立代々木競技場 第一体育館 (“RE”QUEST)

GENERATIONS LIVE TOUR 2026 “PARALLEL QUEST”

GENERATIONS 関連リンク

一覧へ戻る