──この夏、現在進行形で活動しているガールズグループのメンバーが、実名で架空のアイドルを演じるプロジェクト「IDOLS」の第3弾として、TVCM連動ミニドラマ「IDOLS~美しきインフェルノ~」が公開されます。

山口綺羅「私はIDOLSの第1弾から参加させていただいているんですが、今回の作品にも出演できてすごくうれしいです。毎回メンバーが少しずつ変わっているんですけど、今回は(竹本)くるみちゃんが新しく加わって、作品としても本当に見応えのある内容になっていると思います」

石田千穂「2023年8月に品川インターシティホールで開催された第2弾の『IDOLS~夢のシークエンス~』の舞台から出演させていただいているんですけど、それが決まったときに第1弾のドラマ映像を見させていただいて、めっちゃオシャレな空間で演技をしているのが印象的だったんです。なので、今回初めて映像のIDOLSに参加させていただけて、本当にうれしいです」

中村 舞「私も前回の舞台から参加させていただいていて、今回は映像に出演できるということで、とてもうれしいです。いつも独特なドラマが展開されるんですけど、今回もまたこれまでとは違った独特さがあると思います」

竹本くるみ「私は、今回のドラマが演技自体初めてなんです。そんな自分の演技がどう見えるか不安もあるんですけど、現実と空想の狭間にいるような演技を見てくださったらうれしいなと思っています」

──本村さんは、竹本さん演じるソロアイドル、るのんがパフォーマンスする楽曲の振り付けを担当するコレオグラファーとして参加しています。

本村碧唯「昨年7月に、1期生として約12年在籍したHKT48を卒業しました。その後はダンスの道に進んで、今はインストラクターのお仕事をさせていただいているんですけど、コレオグラファーとしてのお仕事は、今回のIDOLSが最初の1歩。すごくいいチャンスをいただけて、本当にうれしいです」

──自分の役柄について、まずは自分の実名がついた役柄でありながら架空のアイドルという、リアルとフィクションの狭間に存在するような役柄を演じた、山口さん、石田さん、中村さんから語っていただけますか?

山口「私が演じた役は、承認欲求が強めの寂しがり屋さんで、SNSへの投稿も自己表現の一環だと考えている女の子。演じていて、リアルにこういう子って存在するんだろうなって思いました。自分の裏の顔がバレたときの表情やセリフの言い方は、自分でもこだわって意識したので、そこは注目してほしいなと思います」

石田「石田千穂が“石田千穂”という名前の役を演じていますけど、役柄的にのんびりしていて、なんとかなるやって思っている感じや、ちょっと適当な感じというか(笑)、そこは本当の自分と似ている部分があるので、自然体で演じられたんじゃないかなと思います」

中村「私が演じているのは、アイドルは純粋で誰からも愛される存在じゃないといけないし、何一つ偽りがあってはいけないと考えている、すごくまっすぐな“中村舞”という女の子です。そういう考え方だからこそ、自分がついている“嘘”も必死に隠し通しています。嘘がバレそうになっても、けっこう粘るんですよ(笑)。そのシーンはかなりセリフも長くて迫力があると思うので、ぜひそこに注目してほしいです!感情をすごく取り乱す感じなんですよ」

本村「取り乱せた?」

中村「はい!」

本村「すごーい!見るのが楽しみ!」

──竹本さんは唯一実名ではなく、ソロアイドルの伊集院留乃(るのん)として出演しています。

竹本「実際の私はHKT48のメンバーとしてグループで活動しているんですけど、今回のドラマでは一人で活動するアイドルの役を演じています。ソロとグループではアイドルとしての活動に違いがあると感じていて、違うからこそしっかりと演じようと意識しました」

──本村さんは、竹本さんが演じるるのんのダンスの振り付けをする際、どんなことを意識したんでしょうか?

本村「くるみとはHKT48で一緒に活動していた時期があったので、どれぐらい踊れるかもわかっていました。それを踏まえて、くるみのダンスの振り幅をちゃんと出せるように作りました」

──今回もいろんな出来事が巻き起こる物語になっていると思うのですが、全体的な見どころを教えてください。

石田「現役のアイドルが演じるからこそ面白いというか、こんなことやっちゃっていいんだとか、でもちょっとリアルでもある新しい感じが面白いと思います」

竹本「それぞれの嘘がある中で、どれがアイドルとして正解なんだろうって考えたり、ゲーム感覚でも楽しめる作品なんじゃないかなと思います」

山口「間違い探しじゃないですけど、“これは嘘なのかな?”とか予想しながら見ても面白いと思います」

中村「もしアイドルが何か嘘をついていたとしても、それは絶対に表に見せちゃいけない部分だと私は思うんですよ。でも、それをアイドルの私たちがアイドルを演じて、自分の中に隠している嘘をみなさんに見せる。それは、新しい表現だなって思います」

──IDOLSというプロジェクトや作品を通して、自身のアイドル像やアイドルとしての意識などに変化はありましたか?

石田「今回の綺羅ちゃんの役が、インスタやSNSにこだわりを持ってすごく頑張っているので、“私も頑張ろう!”と影響を受けました。その結果、今はTikTokを毎日更新したりとか、以前の私からしたらマジで奇跡です(笑)」 

中村「私の役はけっこういろいろ隠してるんですけど、それがバレたときにこのふたり(山口、石田)は前向きに受け入れてくれるんです。その姿を見て、隠してまで自分を偽ることはないよな、逆に何かを隠している自分でも認めて、それを受け入れてくれる人もいるんだよなって、現実の自分の心にもグサッと刺さりました」

竹本「私はもともとアイドルが大好きで、渡辺さん(元AKB48の渡辺麻友)が憧れなんです。だから、まゆゆさんみたいに完璧で、弱い部分を見せないのが理想のアイドル像でした。でも、今回の作品の台本を読んで、弱い部分を見せることによってファンの方が感情移入できる面もあるし、より愛されるのかな、自分も弱い部分を出してもいいのかなって、ちょっと思いました」

山口「人って何かを隠したり、誰にも言えないことは絶対あるし、別にそれを言わなくてもいいとは思います。だけどなんかこう、必死に何かを隠したり、誰にも言わないことによって人の理想に合わせるのがアイドルじゃないっていうのは、今回の台本を読んですごく思いました。自分が嘘だと思っていることが、実は悪い嘘じゃなくていい嘘かもしれないし、すべてを隠す必要はないのかなって」

──すでにアイドルを卒業している本村さんですが、今回の作品に出演しているアイドルの後輩たちを見て、いろいろと思い出したり、感じる部分はやはりありますか?

本村「こうやって一緒にインタビューを受けたり、撮影をしたりして、すごく懐かしい感じがしましたし、うれしい気持ちで一緒に過ごしています。こうやってヘアメイクしていただくことも今はないので、アイドル時代はすごく恵まれていたんだなと思いますし、本当に楽しかったなとあらためて実感しました。今、そのアイドルとしての時間を過ごしているみんなには、心の底から楽しんでほしいなって思いますね」

──今回の作品では竹本さん演じるるのんのソロ楽曲の振り付けを担当されましたが、今後もし山口さん、石田さん、中村さんの3人の楽曲の振り付けを手掛けることがあるなら、どんな楽曲が理想的ですか?

本村「STU48にはきれいな曲が多くて、Girls²さんはかっこいい曲調が多いので、そのどちらでもなく“ザ・アイドル”みたいな曲でキャピキャピしてもらいたいです!」

石田「やりたいです!」

山口「いいですね!」

中村「王道のアイドルソングが多いHKT48さんの曲、大好きですし!」

本村「HKT48には、ジャンプする感じの弾ける曲調が多いからね」

竹本「私はHKT48ですけど、3人のそういうパフォーマンスも見てみたいです!」

本村「こういう機会じゃないとできないと思うし、3人だったら絶対に楽しそうだなって思います!」

山口&石田&中村「いつか、ぜひお願いします!」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/平野哲郎

東京メトロ表参道駅の「IDOLS」柱巻広告は7月22日(月)から28日(日)まで掲出される。

「IDOLS~美しきインフェルノ~」MEDIA INFO

第1話:2024年7月27日(土)公開
第2話:8月3日(土)公開
第3話:8月10日(土)公開
第4話:8月17日(土)公開

THE PRIME MOMENT(YouTube)

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