――タイトル曲「First Flight」はとてもメッセージ性の強い曲となりましたね。

福田歩汰「この曲の歌詞には、いろんな挫折や、悔しさ、これからの夢への挑戦など、今の自分たちにすごく当てはまるメッセージがたくさんあるんです。それらの言葉は、きっと僕たちだけじゃなく、多くの人にも当てはまると思うんですよね。それに、そういった経験があるからこそ、飛び立っていけるという強さも描かれています」

――挫折をした経験が今の自分の強さになっているという実感はありますか?

大久保波留「歩汰くんは、もともとすぐ折れるような性格ではなかったんですよね。もともと芯が強いんですよ」

平本健「でも、その悔しい想いがより強くなったからこそ、涙もろくはなったよね」

福田「そうですね。練習生の時に、みんなの前で感情を爆発させてから、より感情が表に出るようになったんです。それまでは何かあっても心で思うだけで、あまり外に感情を出せなかったんです」

――大きな成長ですよね。平本さんはいかがですか?

平本「歌詞に挫折という言葉がありますが、それを経て、さらに挑むということが表現されているんです。なので、夢を目指す人、挑戦する人に聴いてもらいたいですし、夢を追って、たとえ挫折したとしても、また挑戦することが大事だということが伝わったら嬉しいです」

――それは、まさに一度挫折を経験し、デビューを掴んだDXTEENだからこそ伝えられることですよね。

平本「そうですね。共感してもらえたら嬉しいです」

寺尾香信「僕たちも、経験をしたことだからこそ、より伝えやすいと思うんですよね。いまだからこそ歌える曲だと思いました」

――寺尾さんは、どう応援されると頑張ろうって思いますか?

寺尾「どうだろう…“やってみろ!”と突き放されて、たまに“努力を見ているよ”って言ってもらえると嬉しいですね」

大久保「ツンデレか~!」

平本「でも、意外とキツく言われた方が燃えるって言っていたよね?」

大久保「そうそう!“なにくそっ!”てなるって(笑)」

寺尾「まぁ~…そうですね(笑)。でもたしかに、あまりずっと優しくされるよりも、悔しい気持ちが原動力になるタイプなのかもしれないですね」

田中笑太郎「それこそ、夢を目指している人はこの曲を聴いたら、“頑張ろう!”って思える曲だと思います。<何万回だってTry & Try>というフレーズはすごく共感できるし、僕も夢を諦めなくてよかったって思えるんです」

谷口「この曲は、DXTEENのビハインドストーリーにもなっているんです。だからこそ、また何年後かにこの曲を聴いたら、絶対にいい曲だなって思えるはずなんですよね。デビューという夢は掴みましたが、これからはオリコン1位や、ドームツアーという夢があるので、これからも挑戦し続けるなかで、この曲はすごく大事な曲になると思います」

大久保「そういう意味では、この曲がデビュー曲ではなく、2枚目のシングルとしてリリースできるのはすごく良かったなと思っていて。華々しくデビューさせていただいた後に、僕たちもこんな苦しいことがあったけど、頑張っているということを伝えることで、より深みが増すんじゃないかなと思っています」

――MVも公開されましたが、どんな反響が届いていますか?

平本「たくさんのNICO(ファンネーム)のみなさんが喜んでくれているのが伝わってきて嬉しいんですが、なによりも僕たちも完成したMVを見て感動しました。冒頭のシーンは、グリーンバックだったので、どんなものになるのか想像がつかなかったんです。あらためて観たときに、波留(大久保波留)が空から落ちている姿があまりにもキレイで驚きました」

大久保「あの落ちるシーンはクローンで…、クローンだっけ?」

谷口「クレーンじゃない?」

大久保「そうだ(笑)。クレーンで持ち上げられながら撮影をしたんですが、足の角度が結構難しくて大変だったんです。終始風を受けながら、“今落ちているぞ”という気持ちで撮影していたので、表情に注目してもらいたいですね」

――ワイヤーで吊るされるのは怖くなかったですか?

大久保「もともと、そういったものに恐怖心がないタイプなんですよ。ほかのメンバーもみんな大丈夫なタイプなので、これからも誰が吊るされても大丈夫です(笑)」

福田「完成したMVをあらためて観て、3分なのに、映画をみているような作品に感じたんです。見終えた後、ものすごく充実した気持ちになりましたし、壮大なお話に感じました」

――たしかにみなさんの演技力も試される作品でしたよね。とくに寺尾さんは傷を負ってたたずんでいる姿がとても印象的でした。

寺尾「あのシーンは、練習生生活で一番つらかったことを思い出しながら演じました。その時に、どんな経験も絶対に糧になるんだなって思ったんです」

谷口「香信の細かい表情を見ていると、すごく気持ちが伝わってくるんですよ。キレイな映像の中でのそういった表情も見どころになっています」

田中「僕はフリーのダンスシーンがあったんです。そこでカメラを何秒か見つめるところがあったんですが、今までやったことがなかったので、戸惑いがあったんです。でも、個人的にはカッコよく撮れたんじゃないかな?と思っています」

平本「僕も自分のパートであるラップのシーンでリップシンクがあったんですが、キレイに抜かれていて感動しました。撮影中は、はしごに登って撮影して、降りて確認してとその繰り返しだったので、途中で正解がよくわからなくなっていて…(笑)。でもちょっと角度が違うだけで本当にカッコよくなることに気づいて、映像の奥深さを知りました」

――MVの街並みもすごくオシャレでしたね!

田中「全部セットなんです!すごいですよね。車もしっかりと動く本物を置いていただいて、ものすごいリアリティがあったんです」

大久保「建物も素晴らしいですが、看板には“NICO”とか、メンバーの誕生日が書いてあったりと、スタッフさんの愛を感じたんです」

寺尾「細かいところまで見てもらえたら、いろんな発見があると思いますよ」

――そして『Dive』では爽やかなパフォーマンスビデオも公開されましたね。

田中「すごく楽しかったです!最初は海で撮影すると聞いていて、みんなでテンションが上がっていたんですよ。でも、撮影日の天気予報が雨で、ちょっとドキドキしていたんです。そしたら、撮影中は暑いくらい晴れて、“持ってるな”って思いました(笑)」

大久保「最近、そういうことがすごく多いんですよ。台湾でのイベントも雨予報だったんですが、僕たちの時間は晴れていたんですよね。それからは、雨予報でもなんとなく大丈夫だと思うようになりました(笑)」

――台湾でのイベント出演のあとに、韓国での“エムカ”こと、『M COUNT DOWN』の出演も果たしましたよね。

福田「嬉しかったですね。“エムカ”は練習生の時からずっと出たいねと話していたので、夢がかなって感動しました。そこでも手の込んだセットを作ってもらえて、僕たちのキーワードが散りばめられていたんです。韓国での披露も初めてだったのですが、たくさんの人たちに見てもらえてすごく嬉しかったです」

――韓国語は難しくありませんか?

平本「ペラペラの太一がいるので、そこはDXTEENの強みです。発音なども太一にチェックをしてもらいながらラップも練習することが出来ました」

寺尾「それに、みんなが練習生の時から勉強しているので、そこまで大変ではないんです。でも、まだまだなので、勉強は引き続きしていきたいですね」

大久保「デビューからまだ1年も経っていない中で、本当に貴重な体験をいろいろさせていただいて、本当にありがたいです。でも、その経験も、決して1度では終わらないように、与えていただいたイベントは11つしっかりと大事に取り組んでいきたいですね。そうやって全力で取り組んでいけば、また次につながるのかなって思うんです」

――その経験を重ねていくと、よりメンバー同士の絆が強くなると思うのですが、いかがですか?

平本「…最初のころより、波留がおもしろくなってきた!」

大久保「え!?前からでしょ!?」

平本「前からおもしろかったんですけど、最近はより積極的になってきて…」

大久保「待って!それって頑張ってる人みたいでイヤだ!(笑)」

平本「いやいや、それが、より心を許してくれるようになったんじゃないかなって思って(笑)。前は僕がボケても、“ふーん”って感じで“ボケ殺し”って感じだったんですけど、今はなるからボケてくることが多いので、ちょっと変わったのかなって思っていて」

大久保「う~ん…いい意味で砕けてきたのかも」

谷口「たしかに、気を使っていない感じはあるね」

大久保「うん。すごくいい意味でだよ?(笑)」

寺尾「練習やイベントを重ねるごとによって、メンバーに頼ることも増えてくるので、そこはすごく助かりますね」

福田「そうだね」

寺尾「時間がないからこそ、頼ることもすごく大事になってくるので、それをお互い支え合えるようになりました」

田中「僕は太一くんともっと仲良くなった気がする!どう?」

谷口「え!?そう!?」

田中「そういわれると寂しいんだけど!(笑)」

平本「たしかに最近よく2人でいるよね」

田中「ゲームをよく一緒にやるんですよね。あとは、太一くんと歩汰くんとドラマを一緒に見ることが多いんですよ」

福田「そうだね。最近は3人で『最高の教師』にハマっています」

――みんなでプライベートな時間を過ごすことも大事にしているんですね。そういえば、谷口さんはSNSで様々なK-POPグループの人たちとお友達であることが続々と発覚していますよね。もう世の中全員が友達なのではと思うくらい…!(笑)

谷口「あはは。韓国で練習生をしていた時の友達が、嬉しいことにみんなデビューしていて、僕もデビューをすることが出来て、同じイベントやステージで会うことが出来るので、そこで写真を撮ってアップしていたんです。みんなが活躍してくれていて、僕もすごく嬉しいですし、会うたびに、僕も頑張らなくちゃなって思っています」

――ではこれからも、その友好関係も楽しみにしています(笑)。

谷口「はい!(笑)」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣
ヘアメイク/富樫あすか、服部ゆりあ、寺澤はるか

RELEASE INFORMATION

DXTEEN『First Flight』

2023年96日(水)発売
初回限定盤ACD+DVD
YRCS-90232/1,700円(税込)
LAPONE Entertainment

DXTEEN『First Flight』

DXTEEN『First Flight』

2023年96日(水)発売
初回限定盤BCD+DVD
YRCS-90233/1,700円(税込)
LAPONE Entertainment

DXTEEN『First Flight』

DXTEEN『First Flight』

2023年9月6日(水)発売
通常盤(CD ONLY
YRCS-90234/1,200円(税込)
LAPONE Entertainment

DXTEEN『First Flight』

DXTEEN『First Flight』

LAPONE Entertainment

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