――ついにデビューを迎えるDXTEENのみなさんは、練習生期間に韓国で共同生活をされていましたよね。その期間のエピソードを聞かせてください。
谷口太一「はい!練習が終わった後にみんなで家に帰ろうとしたら、暗証番号式の鍵がまったく開かなくて、家に入れなかったことがあったんです!」
一同「あった~!」
――その後はどうしたんですか!?
福田歩汰「その日はどうにもならなくて、マネージャーさんに急いでホテルを取ってもらって、一泊したんです。今までにない体験だったので、ちょっとおもしろかったですね(笑)」
田中笑太郎「翌日に鍵を修理してもらったんですが、ちょっとしたハプニングはみんなのテンションをあげてくれるので逆に楽しんでいました(笑)」
寺尾香信「あと、僕たちが傘を持っていないときに土砂降りになった時があったんです。近くのコンビニまで20mほどだったので、歩汰が走ってみんなの傘を買ってきてくれたんですよ。でも、あまりの雨の強さに、家に帰るころには傘がバッキバキに壊れていて!」
平本健「暴風雨で傘がひっくり返っちゃって、結局みんながずぶぬれになって帰ったんです」
大久保波留「足もくるぶしくらいまで雨で浸かっていたよね!?」
寺尾「うん。川を歩いている感じだった…!」
大久保「ちょっとだけ、訂正していい?」
一同「なに、なに?」
大久保「傘を走って買いに行ったの、僕とマネージャーさんだった気がするんだけど…」
寺尾「そうだった!歩汰じゃなかった!」
福田「僕じゃなかった!(笑)なんか途中で“僕、買ったっけな…?”って思ったけど話が進んでいるからいいかって思っちゃった(笑)」
大久保「ちょっと~!(笑)あの時、コンビニまですごい勢いで走って、スマホを落としちゃったから、絶対に忘れない!命がけでスマホを救ったからね!」
寺尾「大げさでしょ(笑)」
大久保「いや、これくらい言わせてよ~(笑)。川みたいな道路に落としたのにスマホは水没しなくて、“スマホ、すごい!”って思いました」
福田「いまの勘違いにもつながるんですが、僕、1個だけ自分が“やばいな”って思うことがあって…。この前、2分の間に3回スマホを見失ったんですよ」
田中「そんなこと、あったね!(笑)」
福田「日本から送ってもらったお餅を食べたくて、そのお餅を取るためにスマホを棚の中に置き、食べ進めていた時に“あれ、スマホどうしたっけ?”ってなって。そこで棚の中に“ここか~!”って見つけたすぐあとに、きな粉を取ろうとして、またその棚に置いて、今度は棚の扉を閉めてしまったんです。そのせいでスマホを見失って、笑太郎に“もう一回なくしちゃった!”って叫んで(笑)。そのあと、棚の扉を開けて見つけたら、安心したのかその場に置きっぱなしにしちゃって、“あれ、ない!?”ってなって(笑)」
谷口「お餅に集中しちゃったのかな?」
田中「さすがに“やばくない…?”って言いましたから(笑)」
福田「普段はそんなことないんですけど、そのときだけお餅に集中しちゃったのかも…」
谷口「韓国では日本のお餅が食べられなかったから、久しぶりで嬉しかったんだよね」
――優しいフォロー!
福田「優しいです(嬉しそう)」
――最初のインタビューなので、もっと韓国でのレッスンなどのことが聞けるのかなと思ったら、思いっきりプライベートのことを教えてくれてありがとうございます(笑)。
大久保「そうか、こういうときはレッスンやパフォーマンスのことを言うのか!(笑)」
――あはは。いや、素顔が知れていいと思います。
――ちなみに、福田さん、大久保さん、平本さん、寺尾さんは『PRODUCE 101 JAPAN Season2』からの仲になりますが、谷口さんと田中さんは後から合流という形になりました。最初はどのように仲良くなっていったのでしょうか。
大久保「やっぱりゲームだよね!」
谷口「僕が最初に入った時は、“まずはゲームしなあかん”という空気が出来上がっていたんです(笑)」
――まずはゲームの腕を見ると。
大久保「そうですね。対戦アクションゲームだったんですが、初日は弱かったよね?」
谷口「うん(笑)」
田中「僕は太一くんの後に入ったんですが、やっぱり最初はこの対戦アクションゲームをやることになったんです。僕はちょっとだけ経験があったので、見栄を張って“僕は強いですよ”って言っていたんです」
平本「なんでそこで見栄を張ったの!?(笑)」
田中「なんとなく…(笑)。そこでハードルが上がったのか、ボロボロに負けてしまって…」
――洗礼を受けたんですね…。
谷口&田中「はい(笑)」
――DXTEENで馴染むには、まず対戦アクションゲームの腕を磨くことが大事なんですね(笑)。
大久保「そうです(笑)。僕たちは、太一くんと、笑太郎が来るという時に、“どうやって迎えよう?”って話していたんです。その時に、“緊張をほぐすためにゲームでもやっておこうか”という感じで決まったんですよ」
寺尾「おかげで、一瞬で打ち解けました(笑)」
大久保「ゲームで圧勝したのに、いざふたりのダンスを見たら、それはもう圧倒的でビックリしました(笑)」
谷口「ゲームは惨敗でしたが、ダンスだけは自信があったので、そう思ってもらえてよかったです(笑)」
――さて、デビュータイトル曲「Brand New Day」はすでに楽曲が配信され、ミュージックビデオやパフォーマンスビデオも公開されていますが、大きな反響が来ているのではないでしょうか?
大久保「やっぱり、すごく嬉しいです。とくにパフォーマンスビデオでは、ミュージックビデオでは見られなかったダンスや表情がよく映っているので、そこについたコメントを見ると本当にうれしくなりますし、励みになっています」
田中「コメントは大きなモチベーションになりますし、“次はこうしていきたい”というアイディアが浮かんでくるんです」
寺尾「コメント欄で“これをやってほしい”というのがあると、“やってみようかな”って思うので、ぜひ要望があれば伝えてもらいたいです!」
田中「全部答えるよね!」
平本「答えられるものは!(笑)」
寺尾「できる範囲で!(笑)」
――あはは。このシングルには、タイトル曲を含め4曲が収録されますが、あらためてDXTEENの武器だと思うのはどんなところですか?
田中「韓国では、表情の練習に力を入れていました。動画を撮影して、メンバーで見せあって、いろいろフィードバックしてもらいながら改善していくんです。そこには“もっと笑顔にした方がいい”、“もっと口角をあげた方がいい”など具体的なアドバイスをして。なので、表情筋はかなり鍛えられましたし、いろんな表情ができるようになりました」
大久保「表情によって雰囲気が変わるんですよ」
寺尾「ダンスを練習しているときに、揃っているけどなにか物足りないという時に、表情をいれるだけで雰囲気がガラッと変わるんです。あとは、ジェスチャーも習っていて、それがダンスにつながってきているのかなと思っていて」
――表情練習では、最初に照れなどはなかったですか?
大久保「照れは一切ないですね。“やるぞ!”という気持ちしかなかったんです」
寺尾「“やるしかない!“って気持ちでしたから。なんなら、”お題を下さい!“って言いに行っていたよね」
平本「あとは、ミュージックビデオの撮影のために、歌詞を全員でしっかりと解釈し、イメージを統一するようにしたんです。そうすることによって、チームのパフォーマンスはだいぶ変わったんじゃないかなと思っています。3月8日に開催されたプレデビューイベント(※)では、みんなでイメージを統一させたからこそ、お客さんも僕たちの世界にグッと連れ込むことができたんじゃないかなと思うんです」
※プレデビューイベント:Predebut SP Event 「Hello! DXTEEN」 詳細レポートはこちら >>>
――パフォーマンスを合わせるだけでなく、話し合いもかなり重ねていたんですね。
平本「そうですね。ミュージックビデオが入学式をテーマにしていたので、“主人公は朝起きて、準備して、こういう感情で…”と研究してから挑みました」
――福田さんは、いかがでしたか?
福田「僕たちの強みは、フレッシュさやかわいらしさのほかに、仲の良さがあるんです。1年以上みんなで共同生活をしているので、お互いのことを本当に良くわかりあっているんですよね。きっと、普通の友達では絶対に知られないようなことも知り尽くしあっているので、本当に仲が良いんですよ。その雰囲気の良さはパフォーマンスに出てくると思うので、注目していてもらいたいですね」
――一緒に暮らしていたからこそ知れたことはどんなことでしたか?
福田「健がかなりのさみしがりやだということは、共同生活をしないとわからなかったですね(笑)。香信は、見た目はマジメそうなのに、意外と朝が弱いところがあることも知ったんです。いまは家族以上の仲間になれたからこそ、パフォーマンスに反映していけるものはたくさんあるんじゃないかなと思っています」
大久保「そういえば、「Brand New Day」のダンスプラクティスの動画を撮影したときに、僕たちのシンクロ率が想像以上に高くて、“これは今まで見てきたダンスプラクティスの中でも、シンクロ率はかなり上位なんじゃないか!?”とさえ思ったんです」
田中「本当にすごかったよね」
大久保「あのシンクロ率は、誰にも負けないと思います!」
寺尾「シンクロ率のことを、ずっとダンスのディテールを見てくれていた波留が言ってくれたので説得力があったんですよ。それはもう、共同生活の賜物だなって思いました」
大久保「そうだね。すごく息が合ってる!」
田中「いろんな人に見てもらいたいですね!」
谷口「シンクロ率が高いと、気持ちがいいよね」
大久保「うん。やればやるほど深く追求してしまいがちなんですが、これは撮影をし終えて、できた映像を見て、かなり驚きました」
――この曲のお気に入りの歌詞を教えて下さい。
平本「<夢に見たあの日々が/ドキドキと音たて/ほらね?/すぐそこさ>という歌詞がすごく好きなんです。僕たちはボーイズグループとしてデビューすることを夢に見てずっと練習していましたし、いろんな経験をしてきたんです。だからこそこの言葉がすごく刺さったんですよね。みなさんも目標や夢があると思うんですが、この歌詞はそれがすぐそこにあるということを感じさせてくれるんです」
――夢を追う人たちに聴いてもらいたいですね。カップリング曲についても聞かせてください。「Unlimit」は、どんな曲になりましたか?
寺尾「簡単に言うと、限界を超えるような曲になっているんです。どうしたって不安なこともあるだろうけど、それも全部受け入れて、大丈夫だから前に進もうという歌になっているので、すごく支えになる曲なんですよ。サウンドもかなり気持ちよいので、カラオケで歌ってもらえたら嬉しいです!」
一同「難しいよ~!」
谷口「でも聞いてみたいよね!カバーしてくれたらすごく嬉しい!」
――そして、「Sail Away」は、JO1の川尻蓮さんが振付をされた曲ですね。
大久保「はい。この曲は、サビに<We are DXTEEN>というチーム名が入っているんです。さらに、その<We are>は、メンバーだけでなく、ファンの方も入っているんですよね。応援してくださる方も含めて、DXTEENなんだと思ってもらえたら嬉しいです。さらに、そのみんなで行くぞという前向きな歌詞がサビに入っているので、聴いてて元気になると思います」
福田「川尻さんの振付はすごくパワフルなので、ライブでどんな輝き方をするのかが楽しみです。みんなが声を出したくなるような振付なので楽しみにしていてください!さらに、僕たちが出せるエネルギーを最大限に生かせたものになっているんです。僕たちもどんどんエネルギーを届けたいと思っていますし、それができる曲なので、これからも大事にしていきたいですね」
――「Come Over」についても教えてください。
田中「恋って、いろんな恋があると思うんですが、この曲ではすごくキュンとする恋を歌っているんです。<おいでよ>というフレーズも盛り上がりそうなので、恋をしている人たちに聴いてもらいたいですね。もちろん、DXTEENに恋をしている人たちにも聴いてもらいたいです!」
一同「おぉ~!」
谷口「曲自体もすごく明るいですし、みんなが笑顔になるような歌詞とサウンドになっているんです。僕たちと一緒に遊ぼうというかわいらしい歌詞の世界にもなっているので、楽しく聴いてもらいたいですね」
大久保「恋は恋でも、安心感がある、温かみのある恋の歌なんですよ」
寺尾「<You know I say one one one>という歌詞があるんですが、個人的にはそこが本当に好きで、ぼくが歌いたかったなと思ったりも。でも、そこは太一くんと歩汰がすごく素敵に歌ってくれているのでぜひ聴いてもらいたいですね。すごく耳に残るんですよ」
平本「ちょっと静かになって、エモい感じだよね」
――いつか奪回するぐらいの気持ちで…!?(笑)
大久保「(前のめりで谷口と福田に)気を付けといたほうがいいっすよ!」
寺尾「大丈夫、大丈夫!ただハモリはちょっと練習してる!(笑)」
大久保「そのハモリの方が大きなボリュームになっちゃったりして!(笑)」
寺尾「そしたら僕が我慢できなくなったんだなって思ってください(笑)」
一同「 あはは!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功
Photo Gallery
RELEASE INFORMATION
DXTEEN『Brand New Day』
2023年5月10日(水)発売
初回限定盤A(CD+DVD)
YRCS-90226/1,700円(税込)
LAPONE Entertainment
DXTEEN『Brand New Day』
2023年5月10日(水)発売
初回限定盤B(CD+DVD)
YRCS-90227/1,700円(税込)
LAPONE Entertainment
DXTEEN『Brand New Day』
2023年5月10日(水)発売
通常盤(CD ONLY)
YRCS-90228/1,200円(税込)
LAPONE Entertainment