──完成したLIVE IN THEATER『BATTLE OF TOKYO -うつくしき嘘-』をご覧になった感想を教えてください。
世界(FANTASTICS)「僕が映っていたり映っていなかったりしていました(笑)。僕、『BATTLE OF TOKYO』初日(2019年7月4日)の公演中に怪我をして2日目から出演を見送ったので」
中島颯太(FANTASTICS)「そうでしたね!」
世界「そうなんですよ。そこも含めて面白いと思いました。映像作品としては、アニメもあるし、ライブ映像もあるし、次世代総合エンタテインメント・プロジェクト“BATTLE OF TOKYO”(以下、BOT)の集大成として一つの答えが出せた気がします」
──集大成であり、ここから何かが始まるような雰囲気もありますよね。
世界「そうですね。一昨年はまた違う内容のBOTをやったので、そこに繋がるような内容になったと思いますね」
中島「観ながらずっとワクワクできる映画だと思いました。BOTを途中から知った人とか、“LDHは好きだけどBOTってどんなものなんだろう?”と思っている方も、この映画を観るとBOTを理解していただけるような名刺がわりの作品だと思います。たくさんの方に観ていただいて、この熱量やワクワク感を感じていただきたいです」
与那嶺瑠唯(THE RAMPAGE)「内容が盛りだくさんで、途中、映画を観ているのかライブを見ているのかわからなくなりました(笑)。でもストーリーもわかりやすくて、初めてBOTに触れる方もキャッチしやすいと思います。2019年からのライブ映像もミックスされているので、自分たちの成長も感じられて、ファンの方も楽しんでいただけると思いますし、出演している側も楽しめました」
──与那嶺さんは髪型も毎回違いましたよね。
与那嶺「そうなんですよ。最初は編み込みで、気がついたら紫になっていて。(川村)壱馬は毎回、役(LUPUS)の髪型にしているので“俺、大丈夫かな?”とか思いながらパフォーマンスしていました(笑)」
RIKU(THE RAMPAGE)「それで言うと僕もかなり髪型を変えてしまうタイプです(笑)。BOTは2019年から『BATTLE OF TOKYO 〜ENTER THE Jr.EXILE〜』でライブをしていて、その間に小説が発売されたりアニメーションが始動したりして。それらがひとつにつながったのがこの映画です。誰もが楽しめる内容ですし、各グループのキャラクターもはっきり見える演出で、老若男女問わず楽しめる作品になっていると思いました」
──BOTの世界では、THE RAMPAGEはROWDY SHOGUN、FANTASTICSはAstro9に扮しています。改めてそれぞれのチームの特徴と、それを表現するために楽曲やパフォーマンスで意識したことを教えてください。
中島「Astro9は他のグループとは少し雰囲気の違うイリュージョン集団です。最初のBOTからスティックを使うなどマジックっぽい演出を加えていて…パフォーマンスも、余裕がある感じのものを作ろうというイメージでした。楽曲にも遊び心があるのが特徴だと思います」
──Astro9の衣装、可愛いですよね。
世界「そうなんですけどいろいろと着るから大変なんです」
RIKU「着る量が多い?」
世界「そう。2〜3枚は重ね着しているんです…“見えてるのかな”とか思いながら(笑)。ROWDY SHOGUNは上裸にジャケットとか、薄着じゃない?」
RIKU「そうですね」
世界「BOTのライブって真夏なのに、僕たちは長袖を着て余裕ある顔をしていなきゃいけないので、ROWDY SHOGUNがうらやましいと思うときもあります(笑)。でも、バッジとか細かいところまですごくこだわってくれているので気に入っています。そもそもAstro9って、BOTの世界の中で唯一表に出る職業なので、そこも意識して作られていると思います」
──振り付けやパフォーマンスはどんなイメージで?
世界「さっき颯太も言ってくれたように、余裕のある感じは意識しています。もちろん一生懸命やるんですけど、ずっとすましているというか…。あと、最初に「PERFECT MAGIC」のMVを撮ったときはアニメと連動させていたので、アニメの動きを取り入れたりしました。そこはFANTASTICSの楽曲ではやらないことだったので、BOTならではだと思います」
RIKU「ROWDY SHOGUNは、Astro9の真逆で用心棒の武闘派集団です。それぞれのキャラクターのバックボーンは異なりますが、正義に対する認識が似ている16人が集まってくるという、THE RAMPAGEの10年間の軌跡をそのまま踏襲したようなチームカラーで、僕たち的にはすごくやりやすいです。ビジュアルも、それこそ布の面積が少なくて、筋肉がより見えやすくて、見た目から武闘派集団というのがわかりやすいです。楽曲はヒップホップメインで、戦う姿がイメージしやすい振り付けになっています」
与那嶺「THE RAMPAGEのエッセンスも取り入れながらもラウディっぽさもある楽曲は、聴くだけで“守らなきゃ”という気持ちになります。パフォーマンスも、普段のTHE RAMPAGEとは違って“ラウディだったら”と試行錯誤しながらパフォーマンスしているので、普段のTHE RAMPAGEとはまた違う表現が見つけられると思います」
RIKU「 特に「JUSTICE IS BLIND」はランペじゃやらない構成だよね」
与那嶺「そう。それこそラウディで初めて外部の方に振り付けをしてもらったんです。それもあって、表現の幅が広がったと思います」
──今作でも新規エピソードが追加されていますが、“BATTLE OF TOKYO”はアニメ化の展開もされています。アニメ化にあたって、BOTチームの一員である世界さんがこだわっている部分はありますか?
世界「いや、これはまだ“アニメ化”とは捉えないでほしいですね。アニメ化をするならしっかり12話、13話を作りたいじゃないですか。だから今回は“アニメになるとこういう感じなのかな”と思いながら観てもらいたいです。BATTLE OF TOKYOチームとしては、手札を1枚見せたくらいの感じなので、ここからをさらに楽しみにしてもらいたいです。LDH内にもアニメ・デジタル事業部ができて、そこのすごいクリエイターの方達が一生懸命作ってくれました」
──先ほど、ROWDY SHOGUNはTHE RAMPAGEメンバーのリアルな関係性と似ているところがあるということをおっしゃっていましたが、皆さんは“BATTLE OF TOKYO”のストーリーや作品自体にどのような魅力を感じていますか?
世界「“超東京”とか、出てくるワードは難しいですが、ストーリーとしてはかなり王道です。小説を読まれている方はもちろん理解して楽しめていると思いますが、そうではない人が“よくわかんないけどすごい!”と楽しめるのがいいところです」
中島「普段小説を読んでいて、これだけの人数のキャラクターが出てくると、“誰が誰だっけ?”って混乱しますけど、実在しているメンバーがモデルになっているので入ってきやすいですよね。“これは亜嵐さんで、これは片寄さんだ”って印象も一緒に感じ取れるので、すごく見やすくて面白いと思います」
与那嶺「キャラクターを作るとき“自分のキャラクターはどういうキャラがいいですか?”というアンケートに答えたんです。名前も自分で決めましたし、アンケートで書いた“どういう能力が欲しいか”なども反映されています。だから余計に本人に近いところもあると思いますし、僕たちとしてはなりたい自分になれています。僕のキャラクターはGUSK(グスク)ですけど、ファンの方が“どうしてグスクなのか?”を考察していたりして…そういうところも楽しみながら、キャラクターが育っていく感じが面白いです」
RIKU「僕は…もうみんなが言った通りです(笑)。全部言われちゃった」
──これまでのBOTプロジェクトを通して得たものや学んだことがあれば教えてください。
中島「BOTライブのときは他のグループのリハーサルや発声方法などを見られるので、それは勉強になります」
──特に印象的な方はいらっしゃいますか?
中島「RIKUさん。アップが全力ですよね?」
RIKU「ミット打ち?」
中島「そうです、そうです」
──ライブ前にミット打ちをされるんですか?
RIKU「 はい。ミット打ちは手っ取り早く代謝を上げられて、体温が上がるので、いい感じに喉も動くんですよ」
中島「アップなのに、ライブ後くらいの体力の使い方をしていますよね(笑)」
RIKU「あはは(笑)。BOTは楽曲でもコラボするので、アプローチの違いは勉強になりますよね。それこそAstro9とのコラボもありましたけど、同じメロディラインでもファンタとランペでアプローチが違ったりしていて。そういうところから、一つ一つの表現に対する捉え方が多角的になるのが面白いと思いました」
──ボーカル陣は2024年の『BATTLE OF TOKYO Jr.EXILE vs NEO EXILE』では、また新たなコラボ楽曲も披露していましたね。
中島「はい。僕はWOLF HOWL HARMONYのHIROTOと「MY WAY」という楽曲でコラボさせていただきました。HIROTOは1回目のBOTをお客さんとして見に行っていたんですよ。そういう世代を超えたコラボは、この映画みたいに、次に繋がるものになったと思いました」
RIKU「僕はTHE JET BOY BANGERZの宇原雄飛と「I Sing」という楽曲でコラボしました。彼の内に秘めたるシンガーとしての想いをパフォーマンスから感じ取ったので、彼のストロングポイントを引き出したいと思って楽曲制作をしました。去年のBOTはさいたま公演だけで終わってしまって悔しい気持ちもあったので、また披露できる場が作れるように頑張りたいです」
──“BATTLE OF TOKYO”ではそれぞれいろんな能力を持っていますが、皆さんがもし超能力を手に入れるならどんな能力が欲しいですか?
中島「変な意味ではなく、透明人間」
世界「変な意味だろ!(笑)」
RIKU「“変な意味じゃなく”と言う時点で変な意味だよね(笑)」
中島「いや本当に下心ではなくて、透明人間になりたいです。人が多いところでずっと人間観察をしていたいです」
世界「僕は考えたことが具現化する能力が欲しいです」
一同「おお!」
──その能力を手に入れたらまず何をしますか?
世界「まず最強になります」
中島「西京焼き?」
(無音になる)
世界「今、違う意味で透明になっちゃったね(笑)」
中島「はい、透明になりました」
与那嶺「僕も変な意味ではなく、高速移動」
中島「うん、変な意味じゃないです(笑)」
与那嶺「すぐ沖縄に帰りたいから」
中島「え? それは瞬間移動じゃないですか? 高速移動だとちょっと速くなるだけですよ(笑)」
与那嶺「本当だ(笑)。瞬間移動ですね。年始とかすぐ沖縄に帰れたらいいなって」
──確かに一瞬で沖縄に帰れるならいつでも帰れますしね。“今日の夜ごはん、実家で食べよう”とか。
与那嶺「はい、日帰りもできますし。空が飛べる能力もいいと思ったんですけど、飛行機との兼ね合いとか大変そうだから(笑)」
RIKU「僕は未来予知かな? 例えば、当たる宝くじがどれなのかがわかれば、それを買えばいいですし。今ここでペットボトルを投げたとして、瑠唯がキャッチしてくれる未来が見えたら投げられるし。そうやって少し先の未来が見えたらとても平和になりそうです」
与那嶺「それ、いいかもしれない。自動販売機でコーヒーを飲むか水を飲むか悩んで水を買って“ちょっと違うな”と思ったら買い直せ…あ、未来予知だから戻れないか(笑)」
RIKU「 時間戻しはできないです(笑)」
──最後に、映画にちなんで2025年に皆さんが見た映像作品で特に印象的な作品を教えてください。
世界「映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』に、僕と颯太と澤本夏輝と木村慧人とで出演させてもらったのは面白かったです。公開してから映画館にも観に行ったんですが、観に来ていた子供に“悪役いるー!”ってバレました。でも、“カッコよかった”と言ってくれました。魅力的な悪役になるように…と思いながら変身はしましたけど、嫌がられると思っていたので“カッコよかった”と言ってもらえて嬉しかったです」
RIKU「 僕は遅ればせながら、韓国ドラマ『ペントハウス』を2025年に見ました。シーズン1から3まで、全部で70話くらいあるんですが、毎朝の有酸素運動をしながら少しずつ観て、2〜3ヶ月で全エピソードを観終わりました。“ちょっとパワープレーすぎない?”と思う展開もありますけど(笑)、人間の本質を見た気がして、自分の生き方について考えさせられました。あと、声楽の学校が舞台なので“この人、歌、うまいな”とかそういう目線でも楽しませてもらいました」
中島「僕も自分が出演した作品なんですが、映画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』です。この先の人生、ずっとあの作品に支えられるだろうと思います。本当に好きなものを好きと言えることの強さを、あの作品から感じさせてもらいました。さっき世界さんが映画館で気づいてもらったという話をしていましたけど、(原田)泰造さんもバレたと言っていました」
──中島さんはバレなかったんですか?
中島「僕はバレなかったです(笑)。でもこの間、海外に行く飛行機で右斜め前の外国人の方が『おっパン』を観てくれていたんですよ! “It’s me”と言うか悩みました…言わなかったですけど」
与那嶺「僕は普段あまり映像作品を見ないですけど、映画『木の上の軍隊』を観ました。舞台が沖縄県の伊江島なんですが、僕のお母さんが伊江島出身ということもあって。終戦を知らずに木の上で2年間生活した軍人の話なんですが、くどすぎない戦争映画でよかったです。面白いところもありながらもすごく考えさせられました。それと…主人公の友達の名前が与那嶺で、劇中で何度も“与那嶺”って呼ぶんですよ。だから“ここに与那嶺いるよ!”と思いました。周りの人にはバレなかったですけど(笑)」
中島「それはバレないですよ(笑)」
(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/野﨑 慧嗣
INFORMATION

LIVE IN THEATER『BATTLE OF TOKYO -うつくしき嘘-』
2026年1⽉23⽇(⾦)よりグランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー
【出演】 GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVER
ZERO:梶裕貴、SherRock:内⽥雄⾺、電網宮殿の主・ナレーション:杉⽥智和
【スタッフ】
企画プロデュース:EXILE HIRO/監督・ストーリー企画:平沼紀久/脚本・ストーリー企画:佐藤⼤/⼩説・ストーリー企画:⽉島総記
制作プロダクション:LDH Animation
製作・制作:LDH JAPAN
提供:rhythm zone
コピーライト: ©LDH JAPAN「BATTLE OF TOKYO」プロジェクト
配給:ギャガ 宣伝:ミラクルヴォイス








