「PERVERZE TEMPORARY PRESENCE II(パーバーズテンポラリープレゼンスツー)」は、「PERVERZE(パーバーズ)」の思想を体現する新たな拠点。これまで京都におけるブランドの発信地として多くの人々に親しまれてきた「PERVERZE TEMPORARY PRESENCE(パーバーズテンポラリープレゼンス)」が、入居していた藤井大丸の建て替えに伴いクローズしたことを受け、その思想を引き継ぎながら新章として再始動する。
新拠点が計画された背景には、京都という都市が持つ独特の立地特性がある。パーバーズは、京都を単なる商業エリアとしてではなく、人々が“意図的に訪れる場所”また“目的を持って足を運ぶ場所”として再解釈を試みた。目指したのは、日常の動線上にある通常の店舗とは異なり、明確な目的意識を持って訪れる場所だからこそ提供できる特別な体験価値の創出だ。来店する前後でわずかに周囲の世界の見え方が変わるような体験価値を生み出すことを前提に、空間設計から細部の什器構成にいたるまで一貫した視点で緻密に構築している。
本空間のテーマとして最も重要なキーワードとして掲げたのが「Tentative(テンタティブ)」という概念。「仮の」や「試行的な」という意味を持ち、完成された状態を提示する従来の店舗空間に対するアンチテーゼとなっている。パーバーズは、固定化された完成形を見せるのではなく、空間が常に試行錯誤され、変化していくそのプロセス自体に価値を見出している。時間の経過や人々の関わりによって更新され続ける存在として空間を捉えた。この空間演出を支える要素として使用したのは、Yuge Fabric Farm(ユゲファブリックファーム)が保有するデッドストック生地。時間や文脈を内包した素材を再解釈することで、空間そのものが変化を続ける一つの“動的なメディア”として機能するよう設計した。
この先進的な空間デザインを担当したのは、京都を拠点に活動しているクリエイティブ・デザインファームのNEW DOMAIN(ニュードメイン)。ニュードメインは、リサーチやスタディを起点としながら、展示設計や空間設計、グラフィックデザインまで横断的なデザイン活動を行うクリエイティブファームだ。現在は10名のメンバーが在籍し、それぞれの専門性を活かしながら多様な提案を行っている。今回は目的性を持った京都の立地特性を最大限に活かし、ブランドの世界観を空間へと見事に昇華させている。
PERVERZE TEMPORARY PRESENCE II
オープン日 2026年6月19日(金)
営業時間 11:00~19:00
住所 京都市下京区花屋町通大宮西入突抜二丁目353-1
