表参道・青山エリアで2店舗目のフラッグシップストアとなる同店は、建築家のアンドレア・トニョンが設計した。

敷地面積400平方メートルのタワーは、重力に逆らうように進化を続ける都市の姿を見事に体現。

空に向かってそびえ立つ流線形の構造は、壮大なパゴダ(仏塔/ストゥーバ)を思わせるような佇まいで、クラウディ仕上げのつや消しメタルを使用したパーゴラのような床版は、空に溶けていくようだ。

タワーを見上げると、視覚的に傾斜した黒い天井が曲線とくぼんだコーナーで結ばれ、奥行きと空間を感じることができる。

インテリアは軽やかで現代的な魅力に溢れ、イタリア的美学と壮大な建築を思わせる赤のトラバーチン素材のフローリングに、セメントとカーペットを幾何学模様で交互に敷き詰め、コントラストが際立つ温もりのある空間を実現。

照明のインスタレーションに合わせて、リズムを刻むパンチングメタル。

照明は薄暗くしたり、スポットを当てたりと、刻一刻と変化する空間の表情に合わせて調光ができる。

内部に設えた金属製の階段、鏡、反射する表面は、光と屈折が不思議な世界を作り出し、建物と外部の境界を曖昧にぼやけさせる。

このように、屋内と屋外が絶え間なく対話することで、テラスは東京の街とアートが会話する場所となった。

商品にフォーカスするために作られた、常に進化を続けるダイナミックな空間が、まったく新しいショッピング体験を提供することだろう。

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