今シーズンのコスのコレクションは、ブラック、ガンメタル、カーキ、ネイビーといった、インクのような深みのあるパレットを基調とし、マットと光沢、シアリングとレザーといった質感の対比を強調した。

ウィメンズウェアは、昼夜を問わず活躍するワードローブを提案する。1950 年代にインスパイアされた構築的なシルエットは、女性らしいカットとオープンネックラインでウエストの曲線美を強調。丸みを帯びたウールコートは丹念に構築され、フランネルとウールのセットアップはバランスの取れた落ち着いた印象となっている。

彫刻的なカシミヤや流れるようなドレープのドレスは、テーラードピースの精密さとは対照的に柔らかさと動きを表現した。一方で、リラックスしたニットやアウターは、ペンシルスカートと合わせることで、静かで自信に満ちた女性像を描き出している。










メンズウェアは、モダンな実用性の観点からサルトリアルデザインを再定義した。
アウターウェア、ヘビーニット、リラックスフィットのテーラリングにヘリテージな要素が巧みに取り入れられている。裏返ししたラペルやオーバーサイズのシルエット、シャープなショルダーラインといったエッジの効いたディテールが、クラシックなデザインと融合している。

同系色のレイヤリングと補完的な素材使いは、汎用性と使いやすさに根ざした現代的なアプローチに由来する。ネップのあるバスケット織りニットやメランジ、リブなどの豊かな質感が温かみと立体感を加え、すっきりとしたシルエットが構築性と流動性という2つの要素を両立している。

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