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今年デビュー20周年を迎えるw-inds.が、デビュー記念日となる3月14日にベストアルバム『20XX“THE BEST”』をリリースする。本作はデビュー曲「Forever Memories」から最新曲「Beautiful Now」までの全シングル47曲をコンパイル。さらに初回限定盤とPCSC盤には、音楽配信サイトのストリーミング再生数上位の人気曲を収録した“ファンと作る”Special DISCと、メンバーがライブ映像からベストアクトをまとめたDVDをパッケージ。そして全曲が最新のデジタル・リマスタリング音源ということも見逃せないトピックスで、まさにw-inds.の20年間の歩みを網羅したスペシャルな内容となっている。





w-inds.は2000年に千葉涼平、橘 慶太、緒方龍一の3人で結成されたダンス&ボーカルユニット。今でこそ歌とダンスの実力を兼ね備えた男性グループも多いが、当時は安室奈美恵や浜崎あゆみ、SPEED、モーニング娘。など女性アーティストが台頭していた時期。そんな中、事務所の先輩でもあり、1997年デビューしたDA PUMPの弟分として登場したw-inds.は、その状況に風穴を開ける存在として注目された。デビュー前から渋谷での路上ライブを地道に行い、デビュー直前に行われたSHIBUYA109前広場特設ステージで開催されたデビューイベントでは約8000人を動員するほどに。

『20XX“THE BEST”』で、路上ライブ時代から披露していたデビュー曲「Forever Memories」を含む、2001年から2005年までのリリース楽曲が収録されているのがDISC 1だ。ここでまず印象深いのが、メンバーの歌声。というのも、当時15、6歳の彼らはちょうど声変わりを迎えるタイミング。特にこのDISC 1では、まだあどけなさの残る声から、少しずつ大人の声へと変わっていく様子が手に取るようにわかる。

デビュー後の彼らは、2001年の第43回「輝く!日本レコード大賞」での最優秀新人賞をはじめ、第39回「ゴールデン・アロー賞」音楽新人賞、第16回「日本ゴールドディスク大賞」ニューアーティストオブザイヤーおよび新人賞を受賞するなど音楽シーンを席巻。翌2002年には「NHK紅白歌合戦」に初出場も果たし、その地位を着実に固めていく一方、2004年には初の海外単独公演を台湾で行うなど早い段階から海外へも目を向けていた。そうした意識の変遷も、DISC 1収録の「Because of you」(2002年)や「SUPER LOVER~I need you tonight~」(2003年)といった楽曲から窺い知ることができる。

w-inds.の海外志向をより明確に感じられるのが、DISC 2に収録されている2005年から2010年までにリリースされたシングル曲の数々だろう。この時期の彼らは前出の台湾のほか、韓国や中国、香港、ベトナムといったアジア各国でパフォーマンスを披露するなど、海外での活動を精力的に行っていった。こうした背景もあってか、シングルとしてリリースされる楽曲も海外のサウンドを取り入れたものへと変化。アメリカ人女性アーティストの日本語カバー曲「IT’S IN THE STARS」(2006年)のほか、「LOVE IS THE GREATEST THING」(2008年)、「Beautiful Life」(2008年)、「CAN’T GET BACK」(2010年)など、収録曲の大半が海外クリエイターによる楽曲になっている。また、「Rain Is Fallin’」(2009年)では韓国からBIGBANGのG-DRAGONをラッパーとしてフィーチャー。w-inds.初のコラボレーション作品として話題となった。

橘は、当時の心境を「海外のイベントに出演するにつれて、危機感を感じるようになった。年を追うごとにアジア各国の進化を肌で感じていたのに対し、日本の音楽シーンは、良しとされる一定の型から抜け出そうとしていなかったから」と語っている。

そして“w-inds.のターニングポイントとなった楽曲”として千葉と橘が揃って挙げるのが「New World」(2009年)だ。「Truth~最後の真実~」とダブルA面でリリースされたこの楽曲は、安室奈美恵やDOUBLEなどを手掛けた今井了介をプロデューサーに起用。いち早くEDMを取り入れた楽曲に加え、今井というサウンドメーカーとの出会いは、w-inds.の武器である歌とダンスの融合をより高みへと導いただけでなく、現在は自らがプロデューサーとしてw-inds.のサウンドを手掛ける橘が楽曲作りに目覚めるきっかけになった出来事でもあったという。一方の「Truth~最後の真実~」も、アメリカのシンガー/プロデューサーであるNe-Yoが彼らのために書き下ろした1曲として注目を集めた。

このように、DISC 1がw-inds.の黎明期とすれば、DISC 2は転換期。リリースごとに変化、進化していく楽曲には、彼らの挑戦の歴史が刻まれている。そしてDISC 3に収録されているのは2011~2020年リリースのシングル曲群。デビュー10周年を迎えて以降、2020年12月にリリースされた最新楽曲の「Beautiful Now」までのタームは、彼らにとって激動と言っても過言ではない時期かもしれない。2013年からはグループの活動と並行してそれぞれがソロ活動もスタートし、千葉は役者として、橘はKEITA名義でソロデビューを果たした。また、メンバーの年齢も20代から30代になる頃で、ライフステージが変わったり、内面的に成熟を迎える時期とも重なる。





2010年代に入ってからも、それまでと同様、海外クリエイターの楽曲をメインに上質な音楽をリスナーに届けてきた彼らだが、それが大きく変わったのは2017年リリースの「We Don’t Need To Talk Anymore」。橘が初めてセルフプロデュースした楽曲で、作詞、作曲、編曲のすべてを橘が手掛けている。続く「Time Has Gone」(2017年)では、橘はトラックメイクだけでなく、エンジニアとしてミックスダウンまで担当。以降、w-inds.の楽曲はすべて橘によるセルフプロデュースによって制作されており、より音楽性を重視したスタイルとなった。例えば「We Don’t Need To Talk Anymore」ではトロピカルハウス、「Time Has Gone」ではフューチャーベース、「Dirty Talk」(2018年)ではニュージャックスウィングと、世界のトレンドを取り入れながらもきちんと“w-inds.の楽曲”に昇華されているのが特徴だ。

こうした楽曲面での進化に加え、w-inds.というグループにとって大きな転機となったのが、2020年5月にメンバーの緒方龍一がグループを脱退したこと。当時はw-inds.を継続させるかどうかも含め、グループとしての方向性やスタイルの在り方など悩んだこともあったという。その結果、彼らは2人体制による新生w-inds.として活動を続けることを決意。同年12月には2人体制になって初、そして現時点での最新曲となる「Beautiful Now」を配信リリースした。この楽曲では、ふだんはメインボーカルではない千葉の歌唱から始まる点なども新鮮味を感じさせるが、注目すべきは橘と千葉の共作による歌詞だろう。<答え探し求めるたび 僕ら何度自問自答>、<降り止まない雨などnothing/痛みと共に僕らgrowing>といった表現から今回の決断が決して容易ではなかったこと、だからこそ<~み取れるさnew days/諦めないどんな時も>と前を向く2人の決意が伝わってくる。デビューから20年を迎えた記念すべき作品を締めくくる1曲が、この「Beautiful Now」であることの意味は大きいように思う。





本作のリリースに際し、さまざまなところで20周年に対する想いを訊かれるたびに「あっという間だった」と答えている彼ら。その気持ちはきっと本心で、それは今作『20XX“THE BEST”』を通して聴いていても納得がいく。なぜなら、今作を単純に“w-inds.がデビューからの20年間でリリースした全47曲をまとめたもの”という一言で括ることは不可能だから。3枚に収められた楽曲を聴いたとき、多くの人は、これらが同じアーティストによるものとは思えないだろう。それだけ多岐に渡る楽曲を彼らは歌い、踊ってきたことは、今作を聴けば一目(一聴)瞭然。また、初期のアイドル的な立ち位置から実力派アーティストへ脱皮を図ることは、少なくとも日本の音楽シーンにおいてはたやすくはなかったはず。そこを彼らは自分たちの意志と音楽に対する情熱によって見事に体現してみせた。その上で、現状に甘んじることなく、いつのときも新しい挑戦に挑み続けてきた彼ら。20年というキャリアの中でこれだけのことを成し遂げてきたアーティストは他に類を見ないのではないだろうか。だからこそ、彼らの言う「20年はあっという間だった」という言葉も素直に受け取れるのだ。





こうした変遷をひとつの作品を通じて振り返ることができる『20XX“THE BEST”』は、まさにw-inds.20周年の集大成。と同時に、そこに47曲目の「Beautiful Now」が入ることで、これから先のw-inds.への期待も膨らむ。活動期間が長くなればなるほど、ある種の達成感を抱くものだが、今作を聴く限り、彼らにとっては20周年も道半ばといったところだろうか。今後彼らが音楽でどんな景色を見せてくれるのか、新生w-inds.から目が離せそうもない。

千葉涼平、橘 慶太のふたりは、3月15日から21日まで、3月22日から28日までに2週続けてUSENのトークプログラム『MUSIC ⇔ Culture』に出演する。番組内では、MCのケリー隆介と、20周年記念ベストアルバム『20XX“THE BEST”』についてはもちろん、デビュー前後の思い出話、影響を受けたアーティストについて、現在ハマっていることなどプライベートについてもたっぷり語りあった。

「MUSIC ⇔ Culture」本編はUSEN「C-43 MUSIC&TALK WAGON~音バナ~」で、トークエディット版は「MUSIC ⇔ Culture」のYouTubeチャンネルでも視聴することができる。

(おわり)

取材・文/片貝久美子











w-inds. Online Show「20XX”THE MUSEUM”」

w-inds.

※ライブ、イベントの内容は開催当日までに変更される場合があります。必ずアーティスト、レーベル、主催者、会場等のウェブサイトで最新情報をご確認ください。

2021年3月14日(日)配信 ※アーカイブ配信は2021年3月15日(月)から3月21日(日)23:59まで
・オフィシャルファンクラブ“w-inds.day”(PIA LIVE STREAM)
・ABEMA PPV ONLINE LIVE
・PIA LIVE STREAM
・LINE LIVE VIEWING
・ローチケ LIVE STREAMING



[section heading="w-inds.のライブ映像作品全ラインナップ配信スタート"]

2020年末から順次デジタルリリースしてきたw-inds.のライブ映像作品群が、2021年3月5日の第5弾リリース『w-inds.15th Anniversary Live』、『w-inds.15th Anniversary LIVE TOUR 2016 “Forever Memories"』、『w-inds. LIVE TOUR 2017 "INVISIBLE"』、『w-inds. LIVE TOUR 2018 "100"』、『w-inds. LIVE TOUR 2019 "Future/Past"』の5作品をもって、全21作品すべてが出揃った。

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w-inds.『20XX “THE BEST”』
2021年3月14日(日)発売
初回限定盤(4CD+DVD)/PCCA-06013/6,600円(税込)
ポニーキャニオン
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w-inds.『20XX “THE BEST”』
2021年3月14日(日)発売
通常盤(3CD)/PCCA-06014/4,400円(税込)
ポニーキャニオン




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