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――今作「テイクミーアウト」は来月に控えた“SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL 『2006-2016』”に向け、お祝いムードをさらに盛り上げる楽曲に仕上がっていますね。
MAMI「この曲は私が作曲したんですけど、8月21日の野外ライブで自分たちが観たい景色、作りたい景色みたいなものが明確にあるところから生まれたんです。ワンマンライブ以外にも夏フェスに行くことも多いから、そういうところで聴いてくれる人に“SCANDALにはこういう曲もあるんですけど、どうですか?”って投げ掛けたい想いもあって……。サウンドに関しては、例えば単音のリフにディレイが掛かっていたり、お祭りみたいなテンションのリズムを入れたり、すべて“夏のライブ”とか“夏フェス”とか、“夏”っていうワードに関連したものを楽器で表現しようと思ってフレーズを作っていきました」
RINA「あと、昨年のツアー(“SCANDAL WORLD TOUR 2015「HELLO WORLD」”)の後、トルコの音楽祭に参加させていただく機会があったんですよ。その時に、アジアとヨーロッパの文化が入り交じったイスタンブールの雰囲気と、そこで出会ったローカルのミュージシャンから聞いた話にすごく衝撃を受けて。トルコの人って、自分たちの伝統文化や伝統楽器をミュージシャン以外の人たちもすごく愛しているそうなんです。そういう、自分の国の伝統的なものをきちんと知っているのは素敵だなって思ったんですね。さらに、ベーシックがしっかり固まっていないと、いくら新しいものを取り入れてもいいもの生まれないともおっしゃっていて。それを聞いて、“日本のオリジナリティって何だろう?”“アジアの音楽って何だ!?”というところに、初めてちゃんと向き合おうと思ったんです。自分たちも、ミュージシャンになる前から童謡だったり、J-POPやJ-ROCKを普通に聴いて、今でもカッコいいと思ってるから。そういうものをベースに、海外で得たカッコいいもの、いいと思うものをどんどんプラスしていって、日本のガールズバンドが今やるべきものを表現したのが〈テイクミーアウト〉なんです」
――バンドにとって新しいチャレンジの楽曲でもあるんですね。いつもとは勝手が違うなど、演奏も大変だったのでは?
TOMOMI「この曲、展開はすごく派手なんですけど、難しく聴こえさせたくはなかったんですよ。単純に夏フェスで踊れること――そこをシンプルに突き詰めていきたかったので、ベースは敢えて引き算して弾きました。例えば、複雑にしないようにサビはルートにするとか。いつもはどちらかというと盛るタイプなので、こういう引き算で弾くのは今回が初めてでしたね」
――HARUNAさんはいかがでしたか?
HARUNA「個人的に今、いろんな歌い方に挑戦したいと思ってる時期っていうのもあって、今回の〈テイクミーアウト〉もライブを意識した曲ではあるんですけど、ただ力強く押すだけじゃない歌い方ができたらと思ったんです。もっとオリエンタルさだったり、曲が持ってる女性らしさみたいなものを全面に出していきたいなって。女性らしさって、今まであんまり出したことなかったんですけど……。でも、今回は新たな歌い方を発見したいと思ったんですよね。レコーディングには自分なりのイメージを決めて臨んだんですけど、それを聴いてたRINAが“もっと大袈裟にかわいらしく歌ってみてもいいんじゃない?”ってアドバイスをくれたりして、ちょっとずつ変えながら歌いました」
――この曲はすでにライブでも披露されているそうですが、お客さんの反応はどんな感じですか?
MAMI「この前のツアーで日本だけじゃなくアジアでもやらせてもらったんですけど、本当に、手を挙げてほしいところで、叫んでほしいところで、嬉しい反応が返ってきました。なので、これからのライブでやるのも楽しみだし、8月21日もイケるなっていう確信がありますね」
――また、今回のシングルは3形態でリリースされます。初回生産限定盤のAとBのカップリングには、久々の登場となるTOMOMIさんとMAMIさんのユニット「どぼんどぼんど」の新曲が1曲ずつ収録されていますね。
MAMI「そうなんです。Aのほうに入ってる〈セカペロ〉はおみそはん(DJみそしるとMCごはん)にお願いして。おみそはんは普段から食べ物の歌であったり、料理の作り方を歌ってるから、私たちも去年回ったワールドツアーで食べたものとか、これから海外で食べたいものとか“世界一周、食の旅”ができる1曲にしたいというリクエストをさせていただきました」
――聴いてるとお腹が減ってくる曲ですよね(笑)。
MAMI「そうですよね(笑)。でも実はリリックだけじゃなくて、台湾とか香港とか英国とか、国が出てくる部分のトラックはその国の楽器や雰囲気が伝わるような音作りになってて、サウンドも楽しいんですよ。しかも、そういうのを『情熱大陸』(TBS系)のSEを担当されている方がやってくださっていて、これは本格的になるわ~と思いました(笑)」
―― 一方、初回生産限定盤Bに入っている「どぼんどぼんどダンジョン」はおふたりの掛け合いがユニークでした。
MAMI「この曲は、今回どぼんどぼんどが再始動(笑)するきっかけになった出来事から生まれたんですよ。どぼんどぼんどは4年ぶりになるんですけど、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)っていう番組があって、大好きで観てたんですね。で、今、世の中的にもラップブーム、ヒップホップブームが盛り上がってる中で、復活するなら今しかない!と(笑)。その番組にサイプレス上野さんも出てらっしゃって、何か一緒に面白いことができないかなぁってところから始まったんです」
TOMOMI「リリックは私たちがお互いのことを箇条書きにして、サ上さんに素材として使ってくださいって渡して。上がってきた歌詞が、自分たちが書いたやつそのままだったので、歌うときもいつもの雰囲気のまま歌えました(笑)」
――そしてもうひとつ、通常盤(初回仕様限定盤)にはRINAさんが作詞・作曲・歌を担当された「I want you」を収録。こちらはEDMテイストでSCANDALの楽曲としても新鮮でした。
RINA「この曲はエレキとアコギ以外は打込みにして、EDMの要素をふんだんに取り入れました。今回EDMにしようと思ったのは、テイラー・スウィフトのアルバム『1989』を聴いてカッコいいなって思ったのがきっかけで。彼女が自分が生まれた年代の音楽に触れて、インスパイアされて、今やるべき音楽を作ったって言ってたのが印象的で、自分も好きな音楽をベースにして作ってみようかなって思ったんですよね。でも、作った時は自分が歌うことになるなんて思ってなかったんです。それが、仮歌を入れたデモをみんなに聴いてもらったら、その雰囲気を気に入ってくれて。HARUNAも実際に歌ってくれたんですけど、RINAが歌ってみるのもいいんじゃない?ということになって今の形になったんです」
HARUNA「やっぱり、この曲のキュートさは絶対にRINAのボーカルのほうが合うなって思ったんですよね」
(つづく)
文/片貝久美子
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