『ひらやすみ』は、週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)にて連載されている漫画で、「マンガ大賞 2024」第8位にランクインするなど、今最も注目されているコミックの一つ。作者の真造圭伍氏とスカートは、作品の中に澤部をモデルにしたキャラクターが登場するなど公私ともに交流が深く、今回のコラボに至った。
今回公開されたコラボPVは、漫画の舞台である阿佐ヶ谷や高円寺の風景と、主人公・生田ヒロトをはじめとした登場人物達の何気ない日常が合わさった、心温まる内容となっている。
コラボPV内では、ゲストボーカルに井上花月(Laura day romance)を迎え、このために書き下ろされた新曲「君に会いに行こう feat. 井上花月 (Laura day romance)」を聴くことができる。スカートとのコラボについて井上は、「澤部さんからいただいたデモは『ひらやすみ』の温かくて切実な日々にぴったりで、ここにわたしの歌をのせることを選んでもらったからには必ず素敵なものにしたいと意気込んでおりました」とコメントを寄せた。
2人の歌声に心をぐっとつかまれるような楽曲になっているので、映像と合わせて楽しんでほしい。
今回のコラボについて真造圭伍氏は「スカートの音楽は、いつもどこかセンチメンタルで懐かしい気持ちになるので、ひらやすみにもぴったりだと思いました」とコメントを寄せ、それに対して澤部は「あの「いつでも誰かに会えそうな街」でこれからもあって欲しい、と願いを込めて作りました」と楽曲を振り返った。
■真造圭伍先生 コメント
ひらやすみの素敵なPVを作って下さった宣伝部のみなさま、監督、スカートの澤部さん、ボーカルをしてくださった井上さん、本当にありがとうございます。こんな素敵なPVを作っていただけて、なんて幸せ者なのでしょうか!
そしてまさか、20代の頃飲み会でいつも泥酔してた自分を介抱してくれた澤部さんにひらやすみのテーマソングを作って頂けるのなんて!スカートの音楽は、いつもどこかセンチメンタルで懐かしい気持ちになるので、ひらやすみにもぴったりだと思いました。「君に会いに行こう」原稿中もつい口ずさんでおります。
このPVを通して『ひらやすみ』が阿佐ケ谷に実際にある景色なんだなって感じて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!!
■澤部渡(スカート) コメント
真造くんとは古い付き合いなんです。『ジオラマ』という自主制作マンガ雑誌で一緒になったのが最初だったと思います。コミティアの打ち上げで酔った真造くんの介抱をしたこともありました、ふふふ。漫画と音楽という違いこそあれど、仲間のようなものだと勝手に思って、新刊が出れば買っていました。だからこそ、こうやって真造くんの漫画が多くの人に読まれている今現在が嬉しくて仕方がありません。
今回はLaura day romanceの井上花月さんに手伝ってもらいました。作品や街、なんなら真造くんに対して思い入れが強い分、冷静に曲を彩ってくれる存在が必要だな、と感じたんです。歌入れの時、井上さんが1行歌っただけで「よし!」と思えたあの瞬間、皆さんもきっと体験していただけるはずです。
この曲でのまさに「君に会いに行こう」の部分はふっと力を抜いたら出てきたメロディ、言葉です。高円寺エリアに住んだことはないけど、自分のなかのありったけの中央線の記憶を組み立て、あの「いつでも誰かに会えそうな街」でこれからもあって欲しい、と願いを込めて作りました。
■井上花月(Laura day romance) コメント
澤部さんからいただいたデモは『ひらやすみ』の温かくて切実な日々にぴったりで、ここにわたしの歌をのせることを選んでもらったからには必ず素敵なものにしたいと意気込んでおりました。
レコーディング当日は、終わったら澤部さんとタイ料理を食べながらおしゃべりするのを楽しみにしていたら、すごく早く時間が過ぎました。
もともと漫画好きで仲良しのおばさまのおすすめで原作を読んでいてただのファンだったので、お誘いいただいたときは本当に驚きました。この作品に携われたこと、心から嬉しく、光栄です。
曲を聴いてくれた皆さまの心に、作品の持つ丸っこいやさしさが少しでもつのるといいなと思っております。
■プロフィール
どこか影を持ちながらも清涼感のあるソングライティングとバンドアンサンブルで職業・性別・年齢を問わず評判を集める不健康ポップバンド。
2006年、澤部渡のソロプロジェクトとして多重録音によるレコーディングを中心に活動を開始。2010年、自身のレーベル、カチュカ・サウンズを立ち上げ、1stアルバム『エス・オー・エス』をリリースした事により活動を本格化。
2021年4月にアニメ「オッドタクシー」オープニングテーマ「ODDTAXI」をPUNPEEとコラボで担当。豊富なお笑いの知識から、2023年9月には25歳以下限定のお笑い賞レース『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』決勝戦の審査員を担当、大会主題歌「期待と予感」も書き下ろした。その他も数々のアニメーション作品、映画、ドラマの劇伴、楽曲制作に携わる。また、そのソングライティングセンスからこれまで藤井隆、Kaede(Negicco)、三浦透子、adieu(上白石萌歌)などへの楽曲提供も行っている。更にマルチプレイヤーとして澤部自身も敬愛するスピッツや川本真琴、ムーンライダーズらのライヴやレコーディングに参加するなど、多彩な才能、ジャンルレスに注目が集まる素敵なシンガーソングライターであり、バンドである。