北海道札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していたRicoとMeiによって、2020年3月に結成されたニューウェーブ・テクノポップ・バンド:LAUSBUB(ラウスバブ)。
『CIRCLE’25』『森、道、市場 2025』、さらには『FUJI ROCK FESTIVAL ’25』など大型フェスへの出演、9月には1年ぶりとなるワンマンツアー「ゴールデン・ツアー」を開催するなど、引き続き大きな注目を集めている彼女たちの最新シングル「golden lighter」のMUSIC VIDEOがYouTubeにてプレミア公開される。
◯LAUSBUB – golden lighter(Official Video)
( 「golden lighter」配信リンク https://LAUSBUB.lnk.to/goldenlighter )
このMVは、GoogleのAI”Gemini”によるクリエイターサポートのもと、映像生成AI「Veo 3」や画像生成AI「Nano Banana」など、最新AIをフル活用し山口祐果監督が制作したもので、Google 公式YouTube チャンネル にて本MVのメイキング映像も同時に公開となる。
これまでLAUSBUBが築いてきた独特でエッジの効いた世界観を今回も崩さずに「あまり綺麗すぎない映像が作りたい」というアーティスト本人の想いから、今までやりたくても技術的にチャレンジが難しかったVJ(ビデオジョッキー)のような映像をAIとともに実現し、LAUSBUBのテクノミュージックに合う様々な世界や質感を冒険するような世界観を作りだした。なお、MVの中には2人の地元である札幌で過ごしてきた風景や印象に残っているシーンを落とし込んだ様々なモチーフもちりばめられてる。
作品を作っていく上で、AIが新しい選択肢を見つけたり、アーティスト本人も気づかなかった曲の要素を発見してくれたりと、これまでにない映像と音楽の掛け合わせ方に挑戦し続けたこのMVは、 Google Gemini がミュージックビデオ・クリエイターをサポートする日本で初めての作品となっており、音楽ファンはもちろん全クリエイターも大注目の映像となりそうだ。
■実際にAIを活用したMVシーン(一部)
3Dスキャン素材とCG素材を3DCGソフトで配置し静止画を作成。その後、Gemini でその画像を元に「Image to Video」の方法でカメラワークをつけ、動画を生成。CGの工程を踏まず、Geminiでカメラワークをつけることができ、既視感のない新鮮なビジュアルを実現。
Google Maps のジオデータを活用し、楽曲に込められた「街」というテーマを表現。街を上空から捉えた線画の画像をGemini にインプットし、同ポジションの街の画像を大量に生成。これまでに見たことのない映像を制作することができた。
「リズムに乗る」とプロンプトを入れると、ダンスのような動きをしてしまうので、「周りに障害物があって動きづらい」などの条件を入れるように工夫。音楽の質感にあう理想の動きが完成した。
Flowを使って街のVR動画を生成。検証していく中で「360度動画」をGeminiで生成できることがわかり、街を移動しているような不思議な映像ができた。
■裏側を撮影したメイキング映像もGoogleから公開
アーティストだけでなく、制作チームなど様々な人との協力により完成したMVの舞台裏映像もGoogleから同時に公開となります。Geminiを活用したMV制作に挑むクリエイターの想いや、AIとの共創の現場もぜひチェックしてみてください。
■LAUSBUBコメント
このMVは「今までにない表現を作ってみたい」という想いから、監督の山口祐果さんとともに初めてGeminiと一緒にMV制作に臨みました。Geminiとの制作はいい意味で裏切られっぱなしで、自分たちの想像の範疇を超えるGeminiの表現は、楽曲を作っている時にも気づかなかったことをたくさん発見できました。この楽曲自体も実験的に制作したので、映像と音楽の掛け合わせを試しながらブラッシュアップできたのは本当に新しい経験でした。私たちの新しい試みとなったMVをぜひチェックしてみてください!
■監督コメント
AIを使うのは初めてだったので、今回はチャレンジとして本業の実写は極力使わず、自分がやったことないことをやってみたいと思い企画しました。
実写では事前に計画を立てて撮影しなければ成り立ちませんがAIでは何度も生成をやり直せるため、今回はスタッフそれぞれの自由なアイデアでピース作り、最終的に一本の映像にまとめる進め方をしました。
結果的に自分では思いつかなかった発想や、思い通りにいかないからこその副産物が生まれ、
良い意味で予想を裏切る映像になりました。化学反応のような制作過程を味わえたのがとても楽しかったです。
■LAUSBUBプロフィール
北海道札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していたRicoとMeiによって、2020年3月に結成されたニューウェーブ・テクノポップ・バンド。2021年1月18日、Twitter投稿を機に爆発的に話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム”SoundCloud”で全世界ウィークリーチャート1位を記録。同時期に国内インディーズ音楽プラットフォーム”Eggs”でもウィークリー1位を記録。2021年6月18日初のDSP配信となる配信シングル『Telefon』をリリース。2022年11月16日には初のフィジカル作品となる1st EP「M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB」をリリース。2023年8月には地元北海道の大型フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」に出演。2025年は『CIRCLE’25』や『森、道、市場 2025』など大型フェスへの出演が続き、『FUJI ROCK FESTIVAL ’25』の初出演はSNSでも大反響となるなど、その話題性のみならず、本格的な音楽性からミュージシャン・音楽ファン・各メディアからシーンを越えて大きな注目を集めている。
【LAUSBU関連リンク】
LAUSBUB X: https://twitter.com/officialausbub
LAUSBUB Instagram: https://www.instagram.com/officialausbub/
LAUSBUB YouTube: https://www.youtube.com/c/LAUSBUB
LAUSBUB TikTok: https://www.tiktok.com/@officialausbub
■監督プロフィール
山口 祐果 / Yuka Yamaguchi
DRAWING AND MANUALを経て2021年に独立。
ファッション、音楽を中心にプロダクトやメッセージ広告などをボーダーレスに活躍する。
幼少期から続けているストリートダンスをバックグラウンドに持ち、
リズムを生かした映像表現を得意とする。
大学時代にジェンダー問題の深刻さを学び、その解決の必要性を強く実感。
ジェンダーバイアスや不可視化された不平等の克服をテーマに、
映像を通して「既存の当たり前」を更新していくことを目標としている。
近年の主な作品に、JORDAN JAPAN、LOEWE、shu uemura、UNIQLO、Amazonなどがある。