2025年1月24日〜2月4日までの期間限定で渋谷PARCOのGALLERY X BY PARCOにて開催された、KREVA 20周年記念プロジェクト・原書展示販売会「ラッパーと紙とペン」。限られた期間の中、限られたスペースに多くの来場者が詰めかけ大きな話題になった。会期中、その空間を彩るBGMもKREVA自身が手掛け、展示された作品と共に会場全体がKREVAのインスタレーション作品となり、来場者を魅了していた。その音源は会場限定で若干数のみCDとして販売されていたが、KREVAの誕生日にあたる本日、6月18日に配信作品として新たにリリースされた。

タイトルは『R. P. P. B. G. M.』。楽曲制作のみならず、レコーディング、ミックス、マスタリングまでKREVAが手掛けた、キャリア初となるアンビエント・アルバムだ。本作はアンビエント・ミュージックである為、ビートもラップも無い、これまでのKREVAの作品からは想像もつかない、未体験ゾーンの音源集になっている。まさにヒップホップ・アーティストの枠に収まらない才能を感じさせてくれる。高速ラップ、グッドミュージックの極みとなった最新アルバム『Project K』とは一線を画す今作『R. P. P. B. G. M.』で、これまでにないKREVAの側面を感じていただきたい。

【最新作品情報】
2025年6月18日(水) 配信リリース
アンビエント・アルバム『R. P. P. B. G. M.』
https://jvcmusic.lnk.to/RPPBGM

ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信中。
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、AWA、Rakuten Music、KKBOX

▼収録曲
1. Ancient
2. Celesta
3. Pure
4. Eye
5. Cinemtica
6. Dreams
7. Circuit
8. Calm
9. Gentle

【8年ぶりの全国ワンマンツアー、ソロ・デビュー20周年イヤー最終日に開催!福岡公演ライブレポート】


「まだまだ上!」のリリックを放ち、ツアーファイナルを迎えたKREVA。
このKREVA LIVE 2025「Project K Tour」は、ニューアルバム「Project K」をメインとした自身のソロ活動20周年を記したツアーであり、3月12日(水)千葉を皮切りに、 6月17日(火)のここ福岡まで、全国19都市21公演を行った。福岡では、実に4年6ヶ月ぶりのライブとなるだけに、開演前から浮き足立つ観客の姿が多く目に入った。20周年を締めくくるツアーのファイナル。会場は立ち見がでるほどパンパンだ。

会場が暗転すると早くも歓声があがる。そして、真っ白な衣装に身を包んだKREVAが登場すると、割れんばかりの歓声やフィンガーホイッスルに包まれてラストライブがスタートした。ニューアルバム「Project K」のリード曲である「No Limit」のイントロが鳴りだすと、さらにヒートアップしたライブ空間が現れた。ここから一気に「基準」「Trade Mark」「希望の炎(HOOK)」「口から今、心。」「神の領域」と息もつかせぬ怒涛のラップが続き、「ラッセーラ」では観客にマイクを向けると渾身の“ラッセーラ!”で応える。ここからさらに観客は一体感を増しKREVAの世界に引き込まれていった。「(
Breaking Free)」「IWAOU」「パーティーはIZUKO」まで、ノンストップで捲し立てラッパーとしての圧倒的なスキルを魅せた。
「ここまで、フェス1本分くらいのラップをやったけど、みんな最高。もうここで終わってもいいくらいのノリをくれてありがとう!」と語り
続いてアルバムから「Knock」で、ラップミュージックの心地よさと、本来の人間に備わっている音楽を聴いた時に自然と身体が動いてしまう “ノリ”を引き出してくれる。「OH YEAH」「C‘mon,Let’s go」「瞬間speechless」
「気づけば、20周年。でもそれを打ち出していくのはあまり自分の好みではないです。現在進行形の自分を打ち出していければいいなと思っていたのですが、活動していく中で、あんなに下っ端だった俺がいつの間にか最年長になっていたりして、20年を実感せざるを得ません。俺の歌詞は基本的に向上心ばかりです。前へ、上に、やってやるぜ!その歌詞に勇気付けられる元気をもらう背中を押してもらえると言われるのは本当にうれしいことです。20年やり続けてきた俺から伝えたい言葉があります、もしみんながこれから先、どうしても乗り越えられないことがあったとしたら、休んでください。そしてそんなみなさんの気持ちを前に向けることができるように、俺はこれからもずっと進んでいきます。それがまた、みなさんの背中を押すきっかけになれるように」
熱いメッセージをファンに伝えたあと、「イッサイガッサイ」「人生」などの人気曲を披露し「Foever Student」では圧倒的なパワーと熱量の音楽をファンと交わしながら幕を下ろした。
アンコールでは衣装を着替えてドクターKが登場!「Na Na Na」「New Phase」を披露し、新しいフェーズに向かうKREVAの今の言葉を楽曲にのせて伝えてくれた。次の日に誕生日を迎えるKREVAは「48歳最後の日を最高なものにしてくれてありがとう!これからも進み続けます!」と語り、最高潮の盛り上がりの中で「まだまだ上、上!!」と会場に集まった全てのファンに向けた覚悟とメッセージを残して、ツアーファイナルは幕を下ろした。
これまで支え続けてくれたファンはもちろん、初めてKREVAのライブに参加したファン、誰一人置いていかない、幸福感と向上心に満ち溢れたライブだった。

また、ライブ当日のセットリストをプレイリスト化した「KREVA LIVE 2025『Project K Tour』SET LIST」も公開中。今回のワンマンツアーに来場した方もそうでない方も楽しめる内容になっているので、こちらもぜひチェックしていただきたい。

Photo by 田中紀彦

▼各プレイリストはこちらから
https://jvcmusic.lnk.to/ProjectK_Tour

20th Anniversary
KREVA LIVE 2025『Project K Tour』SET LIST


1.Project K Tour Intro
2.No Limit
3.基準
4.TradeMark
5.希望の炎
6.口から今、心。
7.神の領域
8.ラッセーラ
9 Breaking Free
10.IWAOU
11.パーティはIZUKO?
12.Project K Interlude
13.Knock
14.OH YEAH
15.C’mon, Let’s go
16.瞬間speechless
17.次会う時
18.アグレッシ部
19.イッサイガッサイ
20.音色
21.Expert
22.人生
23.Forever Student

En1.Na Na Na
En2.New Phase

【KREVA Profile】
2004 年「音色」でソロメジャーデビュー。その活動の軌跡には常に“HIP HOPソロ・アーティスト「初」”という肩書きがつくアーティスト。2ndアルバム『愛・自分博』 でHIP HOPソロアーティストとして史上初のオリコンウィークリーランキング初登場1位を獲得。アジア人初のHIP HOPアーティストとして『MTV Unplugged』に出演、さまざまなアーティストへの楽曲提供やプロデュースも手掛けている。2012年から KREVA主催の“音楽の祭り”「908 FESTIVAL」を開催。2013年、9月08日は“クレバの日”と日本記念日協会に正式認定される。2021年6月、書籍『KREAM ルールなき世界のルールブック』(2011年 幻冬舎)が電子書籍化。同年9月08日には、2年ぶりとなるニューアルバム「LOOP END / LOOP START」を突如配信リリース。オリコン週間デジタルアルバムランキング1位、billboard JAPAN DOWNLOAD ALBUMS1位を獲得。2023年はKREVA CONCERT TOUR 2023「NO REASON」を緊急開催し、ツアーファイナルとなる日本武道館公演は映像作品化された。2024年4月、独立後、小林賢太郎氏を脚本・演出に迎え、新たに送る”授業型エンターテインメント”『KREVA CLASS -新しいラップの教室-』を全12公演開催。6月18日よりソロ20周年イヤーに突入と同時にビルボードライブツアーを東京、大阪で開催、またクレバの日に一気にプロジェクトが発表され、2025年1月24日(金)からKREVA初の原書展示販売会「ラッパーと紙とペン」開催、2月19日(水)ニューアルバム「Project K」発売、3月12日(水)千葉と皮切りに6月17日(火)福岡公演までKREVA LIVE 2025「Project K Tour」全19都市21公演を実施。より一層の活動が予定されている。作詞、作曲、トラックメイク、ラップ、さらにはプロデュースまで、全て自身でおこなう。

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