──7月26日に『YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー』を開催されます。結成25周年イヤーの幕開けを飾るイベントになるわけですが、どういった内容を予定されているのでしょうか?

HIROKI「ライヴとしては、“シングル曲だけ!”みたいな感じではなく、メンバーの思い入れ深い曲や、お客さんが喜んでくれるかな?と思うようなベストヒットだったりとか…本当にお祭りにしたいので、来てくれる人達が笑顔で帰ってもらえる内容にしたいです。“チャンプルー”というタイトルの通り、過去も未来も全部ごちゃ混ぜにしてやりたいですね」

NAOTO「あと、そもそも『YOKOHAMA UNITE音楽祭』のコンセプト自体が面白いですよね」

──そうですよね。『YOKOHAMA UNITE⾳楽祭』には“祝祭”というコンセプトがあって。周年を迎えるアーティストをフィーチャーして、ライヴはもちろんのこと、“アーティスト×ファン×街”を繋いで、特別な体験を提供するイベントですから。

NAOTO「ステージだけではない、それ以外のところも全部含めてワクワクするような流れ…空間が作れると思うので。日頃ライヴに行かない人も、“この機会だから行ってみようかな?”という環境になると思っています」

YAMATO「25周年ってなかなか経験できないことですし、節目ならではというか、今しかできないことをたくさん詰め込みたいです。その後にはホールツアーが続くので、そこに活かせるような大きなイベントになってほしいですし、そうなっていくようにしっかり準備して、インパクトが残るようなお祝いをしたいです」

──ちなみに横浜という街にはどんな印象をお持ちですか?

HIROKI「とにかく都会的で、おしゃれだけどゴミゴミしてないというか…なんだかチルな感じはありますよね。海が近くて沖縄の環境と似ているところもあるかもしれないですけど、街として好きです」

YAMATO「これまでたくさんイベントをさせてもらってきた場所でもあるので、本当にいろんな思い出があります。さっきスタッフの方たちといろいろ話をしていたんですけど、地域貢献できるようなことも聞かせてもらったので、みんなで一丸となっていいパフォーマンスをしっかり届けたいと思っています」

NAOTO「3rdアルバムの『ИATURAL』は横浜ランドマークタワーのスタジオ(LANDMARK STUDIO)でレコーディングしたんですよ。だから横浜は第2の故郷と言っても過言ではない!」

HIROKI「それ、いろんな街で言うやつ(笑)」

YAMATO「大きく出たな(笑)」

NAOTO「かなり高級スタジオだったんですよ。そこのスタジオで作業して、近場のホテルに泊まって…」

YAMATO「毎日Wendy'sを食べてた」

NAOTO「そう。Wendy'sとぼてぢゅう」

HIROKI「レコーディングはどれくらいやってたっけ?」

YAMATO「1ヶ月近かったと思う」

NAOTO「平日はそこのスタジオで作業して、週末はライブに行って、また戻ってきて作業して…っていう」

──かなりハードでしたね。

──話を戻しまして、ライヴには[Alexandros]がゲスト出演されます。過去にイベントで共演されていたりと親交もありますよね。

HIROKI「世代も近いですし、大好きな人たちですけど、音楽性というかジャンル的にはかなり真逆で…[Alexandros]って、やっぱりスーパーオシャレバンドじゃないですか。でも、話すと優しくて人間味があって。そういう意味での親和性は高いと思っていますし、普段、僕たちがやっているライヴとはまた違う世界観を作ってくれると思うので、ORANGE RANGEを目当てに来た人に対して新しい扉を開いてほしいです。ORANGE RANGEとはまた違う世界を堪能してもらいたいですね」

YAMATO「いつも本当に懐が広いというか…。本当に優しい人たちなので話していて楽しいですし、HIROKIも言ったように真逆にいる感じはしますけど、とても近くにはいる感覚もあって。ライヴはアレキらしいパフォーマンスをしてもらえれば、僕たちもそこに引っ張られて僕たちらしくいられると思うので、お互いを高め合っていいパフォーマンスをできるように準備していきたいです」

──“優しい”というお話がありましたけど、優しさを感じた瞬間ってありました?

YAMATO「もう10年以上前ですけど、僕が渋谷で財布を落としたんです。そしたらたまたまヒロさん(磯部寛之)が前から歩いてきて。それで世間話をしていたんですけど、“実は今財布を落としたんです”と言ったら、“一緒に探そうか?”って言ってくれて。いつも優しいのに、あんなイケメンにそう言われたらキュンってくるじゃないですか。より好きになりましたね!」

NAOTO「みんなジェントルメンだよね。僕も財布をなくしたら連絡しようと思います」

YAMATO「あの人たちは財布を探す人たちじゃないから(笑)」

HIROKI「探しに沖縄まで来てくれるかな?」

NAOTO「言ったら来てくれそう(笑)。それくらい優しいです。人としてとても優しい。ORANGE RANGE[Alexandros]という文字面だけ見ても、“どうなるんだろう?”って反応が起こりそうですし、楽しさ確定みたいな感じもあるので、自分たちもそうですけど、お客さんも期待してくれていると想像しています」

──ライヴはもちろん、終わった後も楽しそうですね。打ち上げとか…。

NAOTO「やりたいですね。打ち上げは本当にやりたがりなんです。今回に限ってではなく普段から」

HIROKI「なんなら先にやりたいよね? たくさんのスタッフさんとお話しさせてもらって、“みんなでひとつのものを作ろう!”という熱量や情熱がすごく伝わってきているから。このイベントを迎えるまでにもっと仲良くなって、ひとつのお祭りを成功させた後の飲み会が楽しみです!」

スタッフ「どこかお店、予約しておきますか?」

NAOTO「じゃあ、Wendy'sとぼてぢゅうで」

HIROKI「確かに思い出の味ではある(笑)」

──(笑)。

──楽曲のお話もお聞きしたいです。ここまで様々な“ORANGE RANGEらしさ”を作り上げてきたわけですが、結成25周年イヤーの幕開けを告げる新曲が「メンソーレ feat.ソイソース」だったことに、“これで来るのか!”と、個人的にかなり興奮しました(笑)。どうしてこういった曲調の楽曲を25周年の最初の楽曲としてリリースしたのでしょうか?

NAOTO「逆にこのタイミングかな?って。沖縄という僕たちのルーツ的なところもあったし、“25周年の始まりがこれ?”というのもやりたかったから、面白いと思ってちょっと試しに…」

HIROKI「試し? 後戻りできないけど?(笑)」

NAOTO「これを踏まえて次の25周年を考えていこうかな?と」

──(笑)。前作がバラードの「トワノヒカリ」だったからというのもありそうですね。

NAOTO「それもありますね」

YAMATO「だからORANGE RANGEらしい感じではありますよ。“一筋縄では行かない”、“囚われたくない”ということをずっと繰り返してきたので」

HIROKI「真面目に行ったらふざけたくなっちゃうっていう。そのタイミングが幸か不幸か…」

──重なったと(笑)。まさにいろんな面でORANGE RANGEらしさ溢れる楽曲ですが、それにしてもサビのメロディが、一般的に言うと不安になる感じというか…。

NAOTO「別に琉球音階でもないですから(笑)。例えば、AIに“沖縄っぽい曲を作って”と言ったら、すごく正確に出してくるじゃないですか。だったら逆に、“AIが作らなさそうな沖縄の曲ってなんだろうね?”ってみんなで話していたことがあって…もう2年前とかだったかな? だから、“AIが絶対に作れない沖縄の曲を作る”という裏テーマがありました。それであのメロディです。琉球音階ではないけど、沖縄感を無理矢理出しています」

──そうだったんですね! チャレンジでもあり、実験精神でもあり…。

NAOTO「そうですね。とりあえず今の段階ではAIが作れないものを目指していました。もしかしたらこの曲をキッカケにそういう曲ができるかもしれないですけど」

──この曲がサンプルになって…ですね。

──25年という月日の中で、メンバーのみなさんの中でほどよい距離感や阿吽の呼吸みたいなものが自然と培われていったと思いますが、バンドを続けていく中でご自身の中で大切にしていたことはありますか?

NAOTO「自分が乗っかれる場所というか…例えば、HIROKIがライブの土台を作ってくれたら、それに乗っかればもう大丈夫というのは、この20何年間で実証済みですし、それこそ阿吽の呼吸になっていると思います。ヤーマー(YAMATO)に関しても、ライヴでお客さんに向けてのアプローチの仕方とかが、いつ見ても新鮮だと思うんです。だから、僕が何かを言わなくてもみんなうまい具合に作ってくれるし、言う必要もないからそこに乗っかるというか。そこはもしかしたら“みんな何も言わずにできているから”というのもあるかもしれないですけど」

──ここまで培ってきたものがあるから安心して任せられるし、逆に干渉しすぎないほうがいいところもあるし、そもそもみなさんそれぞれがちゃんとやるべきことをやっているからなのでしょうね。

NAOTO「もしかしたら初期の頃は、スタッフとかが“こういうのがいいんじゃない?”とか言っていたかもしれないですけど、そういうことがなくてもみんなちゃんといい感じでやっているからバランスもいいんだと思います」

──YAMATOさんが、ここまで活動を続けてきた中でご自身の中で大切にしてきたことは何ですか?

YAMATO「体調管理くらいです(笑)。歳を重ねてきて、うまくいかないことが増えてきたり、今までできたことができなくなっているわけではないですけど、納得いかない部分が増えてきたりして。そこは個人レベルの話ですけど、なるべく現状維持よりも少しでもできるよう工夫をしたりはしています。体調も崩しがちなので、ライヴを飛ばさないようにとか、食生活を意識したりとかはしていますけど、これといって特別毎回していることもなくて。その日の精一杯を出せるようにコンディションを整えておくことですね」

──HIROKIさんはいかがでしょうか? バンドを続けていく中で大切にしていたことというと。

HIROKI「よく“メンバーってどんな存在ですか?”って聞かれるんですけど、家族でもないですし、幼馴染ではあるけど普通の友達とも違いますし。かと言って完全なビジネスパートナーか?と言われたら、それもまた違う感じがしていて。本当にこの5人特有のバランスで成り立っているバンドだと思うので、当然そこにはいろんな意見があるんですけど、そこも楽しめている感じはあります。その過程というか…意見を言い合うことによって、結果的に自分の意見が通らなかったとしても納得できる感じもあって。そこはバンドだけではなくて、“人間関係ってそういうものかな”とは思いますけど、そういったものも含めて楽しんでいます。それに、みんな優しいから信頼もしていますし。やっぱり、思いやりというか優しさがないと続けられないと思います。」

──家族ではない人と25年間ずっと一緒というのも、普通はなかなかありえないことですし。

HIROKI「本当ですよ。しかも、その期間みんなまったく変わっていないということもまずありえないじゃないですか。そこを乗り越えていくところに楽しさもありますし、それがモチベーションにもなっていると思います」

──思いやりというか…メンバーのさりげない優しさを感じた場面というと?

HIROKI「この前、大阪から帰るときに空港のラウンジで寝てしまったんですよ。爆睡しちゃって。でも、ちゃんとアラームつけていたんです」

NAOTO「もう寝るつもりだったんじゃん(笑)」

YAMATO「ラウンジで(笑)」

HIROKI「ちゃんとアラームが鳴って飛行機に乗れたんですけど、YOHから電話がかかってきて。“大丈夫か? さっき寝てたけど飛行機に乗れてるか?”って」

──優しい…!

HIROKI「優しいよね!? 僕だったらYOHが爆睡していたらスルーしちゃいそうだけど(笑)。」

──それは起こしてあげてください(笑)。

──8月からは結成25周年ホールツアー『ORANGE RANGE LIVE TOUR 026-027』がスタートします。それも踏まえて、25周年をどう過ごしていきたいですか?

HIROKI「信じてくれていた人たちがたくさんいるので、自分達の周年のお祝いではありますけど、“本当にいつもありがとう”という感謝の気持ちをちゃんと伝えるツアーにしたいです。だから特別な1年ですけど、変わらない気持ちで過ごしていきたいです」

YAMATO「25周年ってなかなか辿り着けない数字ですし、それを経験できることは本当にみなさんのおかげなので、“ありがとう”という気持ちを胸に、精一杯歌ってライヴで表現していきたいです。この25周年でしか見れない景色をたくさん堪能して、次に活かせられるように、262730と続けられるように、1つひとつ丁寧に過ごしていきたいです」

NAOTO「ここまでいい感じにきているので、YOKOHAMA UNITE音楽祭もツアーも成功させて。まだまだ成長できると思っているので、成長して立派な男になろうかな?」

HIROKI「そんなタイプの人だったっけ?(笑)」

NAOTO「[Alexandros]みたいなジェントルメンに」

HIROKI「俺らには無理だなぁ」

NAOTO「ちょっとでもね、紳士になれるように。成長はできますから」

HIROKI「確かに。可能性は無限大ですからね」

(おわり)

取材・文/山口哲生

LIVE INFORMATION

YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー

2026年7月26日(日) 開場16:00/開演17:00
会場:横浜BUNTAI
出演:ORANGE RANGE / [Alexandros] 
<ファミリマート先行>
2026年4月21日(火) 12:00〜2026年5月10日(日) 23:59

詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

ORANGE RANGE「ドラマティック平凡」

2026年429日(水・祝)配信

ORANGE RANGE「ドラマティック平凡」

U-NEXT

RANGE AID+ presents RWD← SCREAM 025

6thアルバム『world world world』再現ツアー最終公演の模様を映像化
配信公演:2025年10月4日 Zepp DiverCity (TOKYO) 公演

過去ライブおよびミュージックビデオも配信中。
ORANGE RANGE特集はこちら >>>

RANGE AID+ presents RWD← SCREAM 025

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