──⽯川さんも出演し、高校生とコラボレーションした“『blast ブラスト!』 presents SPRING CONCET 2026”(4月5日 東京 NHKホールで開催)はかなりの盛り上がりで終了しました。まず、公演を終えた感想を教えて下さい。
「年々高校生が進化していることを肌で感じましたし、将来の音楽パフォーマンスシーンがすごく楽しみになりました。学業と部活動を並行している中で、このコンサートの練習をしてもらっていたので、本当にありがたかったですし、凄さを感じましたし、“うかうかしてられない”と思いました(笑)。若い世代は、効率の良い練習方法をどんどん編み出していきますし、ベテランたちが良い教え方をしていくので、すごくいい循環が出来ているんです。未来が楽しみになる公演でした」
──そして、7⽉25⽇(⼟)~8⽉30⽇(⽇)まで全国14 都市を巡る『blast ブラスト!』2026年来日ツアーが始まります。石川さんは2000 年に⽇本⼈初の『blast ブラスト!』⼊団を果たして以来、25年にわたり在籍されています。今、新たに見えて来たことを教えて下さい。
「なによりも、健康管理に対しての意識が上がりました。さらに、若い世代の成長が著しいからこそ、この世界で続けることの意味をより深く感じるようになりました」
──25年を通して変わらないことはどんなことですか?
「フレンドリーさです。アメリカ人のキャストが大半だからこそ、技術力だけでなく、コミュニケーション能力がものすごく高くて。しかもエンターテイメントが生活にものすごく馴染んでいるんです。日本はエンターテイメントと仕事の切り替えがすごく上手い文化に対して、アメリカは混ぜることが上手なんです。だからこそ、授業もエンターテイメントのような雰囲気で出来る人もいますし、楽しむ力に長けています。さらに、日本人とアメリカ人のキャストの相性もすごく良いからこそ生み出せる雰囲気を、より楽しんでもらえていると思っています。それに、技術はあくまでも道具でしかなく、音楽で心が繋がっているということを理解しているからこそ、みんながものすごく熱いです」
──その空気感が伝わるのも、『blast ブラスト!』の素敵なところですよね。
「そうですね。お客さんと繋がることでこの空気を共有し、共鳴し合って、コンサートが終わった後に、“いいものを見たね”、“また明日も頑張れるね”という気持ちになってもらえると嬉しいです。それに、どうしてもマジメになりすぎると、何事も難しくなってしまうことにも気づきました。今回の『SPRING CONCET 2026』や大会などを前にすると、学校の先生方や生徒さんたちは、ミスをどうしても気にしてしまいますよね。でも、ミスをしない人間はいないです。それに、ミスをすることが問題なのではなくて、それをリカバリーすることが重要だからこそ、素のまま音楽を楽しむことがすごく大事だと実感しています」

──石川さんが『blast ブラスト!』に加入し、ブロードウェイに行くことで性格やマインドにどんな変化がありましたか?
「自分らしさを出せるようになりました。日本人って、“控える”、“抑える”、そういうことが美徳とされていますよね。他人に譲ったり、自分を出しすぎないおしとやかさが美学としてありますが、そうしなくてもよくて、自分らしさを出したときに、お客さんに伝わる、喜んでもらえるということに気づきました。そうすることでフィードバックがもらいやすくなるんです。そこで“もっとこれを続けてみよう”、“もっと出してみよう”と思えたので、どんどん自分を出していこうと思うようになりました。今は25年前に比べて、“自分らしさを大事にする”とか、“自己肯定感”など、そういった言葉が良く出てきていますが、それが人生の充実度に繋がっています。だからこそ、『blast ブラスト!』がより受け入れてもらいやすくなったんだと実感しています」

──現在は、日本公演のリハーサル中になると思うのですが、練習のエピソードがあれば教えて下さい。
「山形の温泉街の宿に1か月半ほど宿泊させていただきながら練習を重ねています。ずっと同じところで練習をしているからこそ、みんながすごく仲良くなります。練習が休みの日は一緒にカラオケに行ったり、練習後には一緒にバーに行ったり、日本で観光をしたり…。日本の文化をみんなが好んでくれていることがすごく嬉しいです。でも、みんなが日本を好きすぎて、近年は僕がガイドをしなくてもスマホで調べてどんどんいろんな場所に行ってしまうんですよ(笑)」
──素敵ですね!
「すごく楽しく過ごせています。そういったコミュニケーションを取っているからこそ、どんどんファミリーになっていくんです。マジメに真剣に練習するのはもちろん、練習が終わってからみんなで遊んだり飲みに行ったりすることで他では生まれないようなファミリー感が生まれます。そうすると、舞台で音を作るときに、信頼が生まれるんです。それが『blast ブラスト︕』のスペシャルな所だと思います。それに、演者が楽しいと、お客さんにしっかりと伝わります。普段から技術が故に、超人だと捉えられがちですが、みんな等身大の人たちですし、いい意味で動物園だと思っています(笑)」
──あはは。
「会場で販売されているプログラムには、その個性豊かなメンバーのプロフィールが載っているので、推しを見つけて欲しいです。それに、ショーが終わった後のロビーパフォーマンスでは、プログラムを持ってきてくださった方にサインなどもしているのでコミュニケーションを取る時間もあって。そこで感想を教えてくれたら嬉しいです」
──では、最後にこの夏の『blast ブラスト!』2026年来日ツアーの見どころを教えて下さい!
「今回は⽇本のファンからも復活を望む声が多く寄せられていた⼈気曲「クラプキ巡査(『ウエスト・サイド・ストーリー』より)」を演奏します。これは、2001年のブロードウェイ公演でも披露した曲で、『blast ブラスト!』が『blast ブラスト!』であることを表したかのような、音楽を楽しむことを体現した曲です。17年ぶりに披露するので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。ドラムのシーンにも変化が生まれますし、非常に素晴らしい新人たちも参加しているので、ぜひ遊びに来てください!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣
LIVE INFORMATION

『blast ブラスト!』2026年来日ツアー
7月
山形公演 2026年7月25日(土) シェルターなんようホール 大ホール(南陽市文化会館)
宮城公演 2026年7月26日(日) 東京エレクトロンホール宮城
茨城公演 2026年7月29日(水) 水戸市民会館 グロービスホール
千葉公演 2026年7月30日(木) 市川市文化会館 大ホール
埼玉公演 2026年7月31日(金) 大宮ソニックシティ 大ホール
8月
栃木公演 2026年8月1日(土) 宇都宮市文化会館 大ホール
長野公演 2026年8月2日(日) ホクト文化ホール
東京公演 2026年8月4日(火)~8月16日(日) 東急シアターオーブ
広島公演 2026年8月19日(水) 広島文化学園HBGホール
熊本公演 2026年8月20日(木) 熊本城ホール メインホール
福岡公演 2026年8月21日(金)~22日(土) 福岡サンパレス
愛知公演 2026年8月24日(月)~25日(火) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
静岡公演 2026年8月26日(水) アクトシティ浜松 大ホール
大阪公演 2026年8月28日(金)~30日(日) オリックス劇場
2026年7⽉25⽇(⼟)〜8⽉30⽇(⽇) 全14会場38公演





