Miles in France - Miles Davis Quintet 1963/64: The Bootleg Series, Vol. 8
帝王マイルス・デイビス(1926-199)の4時間に及ぶ未発表音源を収録した【ブートレグ・シリーズ】第8作目が11月8日(金)全世界発売される。タイトルは『マイルス・イン・フランス マイルス・デイビス・クインテット 1963/64ーブートレグ・シリーズ Vol.8』。現在、アルバムから「ソー・ホワット」の9分半を超える未発表音源が公開中。これは1963年7月26日アンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァルのライヴで、メンバーはハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、トニー・ウィリアムス(ドラムス)、ジョージ・コールマン(サックス)。
 
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『マイルス・イン・フランス』は、マイルスの音楽的な変遷の中でも極めて重要な時期【第2期黄金クインテット】全5公演の記録が6CDに収録されている。
1963年7月、南フランスで行われたアンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァル3公演(7月26日,27日,28日)と1964年10月1日パリ・ジャズ・フェスティヴァル(ファーストとセカンド)の2公演を収録している。1963年の録音には、ジョージ・コールマン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)が、1964年の録音にはウェイン・ショーターがテナー・サックスで参加している。(*名盤『マイルス・デイビス・イン・ヨーロッパ』は1963年7月27日のライヴ録音)
フランスはマイルスにとって仕事上はもちろんプライベートでも重要な場所で、ツアーを行う上でもすぐにお気に入りの国になった。マイルスがフランスで演奏した回数は北米以外のどの国より多く、レコーディングも頻繁に行われている。初めてマイルスがフランスでプレイしたのは1949年、わずか22歳でフェスティヴァル・インターナショナル・デ・ジャズに出演した時に遡り、そして亡くなるわずか2か月前の1991年7月、ニースでコンサートを行っている。ここに収められた貴重な音源は、レコーディングから約60年経っても、マイルスとグループのフランスとの特別な関係性を示唆し、演奏に込められた進み続けるすさまじいエネルギーを見事にとらえている。
 
1960年代初頭、マイルスはジャズの流れを変えた。1963年春、ハービー・ハンコックがピアノ、ベースはロン・カーター、ドラムにトニー・ウィリアムスという新たなリズム・セクションと共に正式に活動を始める。同年5月テナー・サックスのジョージ・コールマンとスタジオに入り、アルバム『セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン』の後半を録音した。それから2ヵ月後、彼らはヨーロッパに到着したのだった。
ロン・カーターは、この度リリースされるアルバムに掲載されるライナーノーツで当時のことを振り返って次のように語っている。
「それまで自分はマイルスみたいな人と長い期間一緒に演奏したこともなかったし、あんなプレイを聴けること自体が凄い事だった。あの集中力とすさまじいテンポと方向性で毎晩毎晩演奏しているのを聴いて、マイルスがバンドに『いい加減にしろよ・・』と言わなかったのは、ただ驚くばかりだった。彼は、化学者が研究室で弟子たちにやらせていたことを私たちにやらせてくれたんだ。“君たちに渡すこの化学薬品を使って何が出来るか見てみよう。もし必要なら、消防署に連絡しろよ”ってね」。
 
『マイルス・イン・フランス』は11月8日にCD6枚組とLP8枚組で発売となる。4時間を超える未発表曲と、ブックレットにはジャーナリストのマーカス・J・ムーアによる書き下ろしライナーノーツが掲載される。6CDを収納した三方背ボックスはMILES DAVISの名前が切り抜かれたO(オー)カードにくるまれている。本プロダクツは輸入CD、紙ジャケット、ボックス、カラーブックレットに日本語帯と対訳・独自解説を付けた輸入盤国内仕様。
フランス国旗をイメージした青・白・赤の3色にプレスされた1964年パリでの録音のみの2枚組LPも発売される。
 
本作のプロデュースはスティーヴ・バーコウィッツ、リチャード・サイデル、マイケル・カスクーナのマルチ・グラミー受賞チームが、マスタリングはニューヨークのバッテリー・スタジオでやはりグラミー受賞歴のあるソニーミュージック・エンジニアのヴィック・アネシーニが手掛けている。

【アルバム情報】
『マイルス・イン・フランス マイルス・デイビス・クインテット 1963/64ーブートレグ・シリーズ Vol.8』
2024年11月8日(金)発売

■完全生産限定盤/6CD ボックス・セット/輸入盤国内仕様/MONO
●ヨーロッパ製造輸入盤・輸入資材+日本語帯・英文ライナー翻訳・解説ブックレット付
品番:SICJ334-9   定価\12000(税込)
■8LPボックスセット(輸入盤) 
品番:19802801681  価格:オープンプライス
■2LP 『Paris Jazz Festival, Salle Playel 10/1/1964』 (輸入盤)
品番:19802811341  価格:オープンプライス 
 
 
<CD1>*初発売
アンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァル(1963年7月26日)
Festival Mondial Du Jazz, Antibes/Juan-Les-Pins, July 26, 1963
1 イントロダクションIntroduction by André Francis (0:46)
2 ソー・ホワットSo What (9:46)
3. オール・ブルースAll Blues (11:59)
4 星影のステラStella By Starlight (14:13)
5 セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴンSeven Steps To Heaven (11:01)
6. ウォーキン Walkin’ (10:43)
7. マイ・ファニー・ヴァレンタインMy Funny Valentine (9:55)
8. ジョシュア Joshua (11:02)
 
<CD2> *初発売(トラック1,2)
1. ザ・テーマThe Theme (2:59)
2 .クロージング・アナウンスメントClosing announcement by André Francis (0:37)
アンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァル(1963年7月27日)
Festival Mondial Du Jazz, Antibes/Juan-Les-Pins July 27, 1963
3. イントロダクション Introduction by André Francis (0:52)
4. 枯葉Autumn Leaves (13:55)
5. マイルストーンズMilestones (9:23)
6. アイ・ソート・アバウト・ユー I Thought About You (11:47)
7. ジョシュアJoshua (11:31)
 
<CD3>アンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァル(1963年7月27日の続き)
1. オール・オブ・ユー All Of You (16:44)
2. ウォーキン Walkin’ (16:16)
3. バイ・バイ・ブラックバードBye Bye Blackbird (16:49)
4. ザ・テーマThe Theme (6:06)
 
<CD4>*初発売
アンティーブ国際ジャズ・フェスティヴァル(1963年7月28日)
Festival Mondial Du Jazz, Antibes/Juan-Les-Pins July 28, 1963
1. イントロダクションIntroduction by André Francis (1:21)
2. イフ・アイ・ワー・ア・ベルIf I Were A Bell (12:46)
3. ソー・ホワット So What (12:41)
4. 星影のステラStella By Starlight (15:47)
5. ウォーキンWalkin’ (18:19)
6. ザ・テーマThe Theme (0:28)
 
<CD5> *初発売
パリ・ジャズ・フェスティヴァル(於:サル・プレイエル,1964年10月1日ファースト)
Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, October 1, 1964 (1st concert)
1. 枯葉Autumn Leaves (12:49)
2. ソー・ホワットSo What (9:39)
3. 星影のステラStella By Starlight (11:05)
4. ウォーキンWalkin’ (9:07)
5. ザ・テーマThe Theme (0:38)
 
<CD6>  *初発売
パリ・ジャズ・フェスティヴァル(於:サル・プレイエル、1964年10月1日セカンド)
Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, October 1, 1964 (2nd concert)
1. オール・オブ・ユーAll Of You (16:05)
2. ジョシュア Joshua (12:35)
3. マイ・ファニー・ヴァレンタイン My Funny Valentine (12:18)
4. ノー・ブルースNo Blues (13:13)
5. ザ・テーマThe Theme (1:05)

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