これまでBRAHMANは、4人の肉体の極限を究めんとするライブパフォーマンスを約30年にわたって繰り広げ、それと同時に、その姿をどう見せるかという点においても独自の美学を追求してきた。あるときは大きなホールの中心にステージを据えて退路を断ちながら、あるときはステージと汗にまみれたフロアの両方にセットを組みながら、またあるときはステージ前にかかる紗幕に大胆に映像を映しながら――。小さなライブハウスでも、巨大なホールでも、彼らは極限の向かう側を常に追い求めてきた。
そんな彼らが、2024年11月4日に再び新たな扉を開けることになった。場所は、横浜BUNTAI。この名前に馴染みがない人もいるかもしれないが、ここは横浜文化体育館(通称・文体)が再整備されて4月にリニューアルオープンした会場で、過去には様々なスポーツの大会、格闘技の試合やコンサートが行われてきた歴史がある。そんな場所で行われる公演のタイトルは<六梵全書 Six full albums of all songs>。そこにはいまだかつて誰も見たことのない、想像を絶する景色が広がることになる。結果はその目で目撃してほしい。