6月14日(金)マルチクリエイティブユニットtonari no Hanakoが、約1年ぶりとなるワンマンライブ「あの手この手で楽しませたいの」を原宿のストロボカフェにて開催した。このライブは配信シングル「あの手この手で feat.大塚紗英」(5月29日配信)のリリースを記念して行われた。

▼tonari no Hanako「あの手この手で feat. 大塚紗英 (Music Video)」

バンド編成で行われたこのライブは、白を基調とした衣装のバンドメンバーに続き白いヴェールをまとったVo. ameが登場。表に顔を出さないボーカルとVJ、ビジュアル担当のHanakoで構成される"tonari no Hanako”というアーティストの個性を最大限に活かし、ameと、バンドメンバーが立つステージを包み込む形でsobueの映像作品が投影される。
 
スタートナンバーはtonari no Hanakoの代表曲である「short hair」。色鮮やかなMVとameの弾むような歌声で可愛らしさが表現されたかと思えば、すかさず切ないピアノソロから始まる「茹ですぎたパスタ」で、ベースのグルーヴに歌声を響かせ、会場の雰囲気を楽曲ごとに自在に操る。
 
『あの手この手で楽しませるためギターを弾きます』と、はにかんだameのギター演奏とともに、夏の一瞬の感情を切り取った「むねのかたち」から、メジャー2nd シングル「傷を隠して」。切ない歌声と青色が印象的な映像でtonari no Hanakoの世界観を表現する。
 
このライブでは、曲の世界を補完するような詩をameが語る、ポエトリーリーディングも随所に組み込まれており、楽曲への理解が深まる。
ポエトリーリーディングから披露された「さよなら未満」。昨年のワンマンライブで初披露された未リリース曲だが、恋愛の寿命を冷蔵庫に入っている余り物で比喩したtonari no Hanakoらしい歌詞に、時に冷たくも温かくも感じるameの歌声が会場を魅了する。
 
ライブ中盤、ameに呼ばれ『こんばんはー!』と元気よくステージに駆け込んできたのは今回の公演名にも通ずるtonari no Hanakoの最新曲「あの手この手で feat. 大塚紗英」でゲストボーカルとして参加した大塚紗英。
ラジオ番組での共演をきっかけに意気投合しコラボ楽曲のリリースに加え、今回のライブゲストも実現した。
 
最初のMCで『"あの手この手で"のうち"で"くらいは楽しませたい』とちゃめっ気たっぷりに語った大塚紗英は、代表曲でもあるアッパーナンバー「ドン・キホーテ・デート」と、先月リリースをした新曲「アクアパッツァ」を披露。観客への煽りはお手のもの。手拍子で客席を盛り上げ、直球に愛を伝える軽快な楽曲で会場に一体感を作り上げる。
 
再び登場したameとともに、tonari no HankoのYouTubeチャンネル内でのカバー企画Hanako no coverでも公開されている「吸いがら」をコラボ歌唱。バラードナンバーにameの可愛らしい歌声と大塚紗英の力強くも切ない歌声に客席は聴き入る。
 
『間違えて紗英ちゃんのパートを歌ってしまった!』とライブならではハプニングを自省するame。歌唱中とは違う柔らかい雰囲気の2人に客席からも笑いが溢れる。
その後、tonari no Hanakoにとって初めてゲストを迎えた1曲「あの手この手で feat. 大塚紗英」を披露。楽曲に合わせたお互いのファンの合いの手で、会場はさら一体感を増す。
 
大塚がステージを去ると、ameは、『紗英ちゃんが一番好きと言ってくれた曲です』と喜びを滲ませ「会いたいの、ごめんね」を披露。tonari no Hanakoの中でも特にポップで可愛らしい楽曲の後、『うつ病』という鋭いフレーズがからスタートする「髪、切ったら」。『この星ごと爆破したくなった』という意味深なワードが飛び出す「半人前の恋」を続けて披露し、tonari no Hanakoの幅を魅せる。
 
惜しみなく送られた拍手に、ameは『優しい世界...ありがとうございます』と呟き、デビューから1年半以上の日々、自分自身の臆病さや苦悩を振り返りながら、支えてくれたファンやスタッフへどうしても伝えたかったこととし、
『tonari no Hanakoというアーティストを見つけて出会ってくれて、聞いてくれて、好きになってくれて、そして今日この場所に足を運んでくれてありがとうございます。それがあるから私はなんとか生きていけるなと思うし、まだまだ皆さんに届けたい曲があります。"切ないほど、人生は愛おしい"というテーマで活動していますが、ちょっと苦しくて胸がキュッてなる瞬間もすごく愛おしく感じられるような曲を作って皆さんにお届けできるように頑張りたいと思うのでどうか応援よろしくお願いします。』
と丁寧に言葉を紡いだ。   
tonari no Hanakoの楽曲は、女性の心の浮き沈みが多種多様に描かれる。
そんな楽曲の主人公たちに寄り添いながらも、不器用に精一杯に生きる女性。ヴェールに包まれたameという人物が垣間見えた瞬間かもしれない。
 
昨年秋に金木犀の香りとともにリリースした「金木犀の花の名を」。あなたの記憶に今日の日がずっとずっと残りますようにという楽曲に準えた呪いを会場に集まった人たちにかけ、本編を終了させた。
 
アンコールでは、『梅雨に入ると思ったんですけど、晴れてますね。』と残念そうに微笑みながらtonari no Hanakoが大切にする季節感を味わえる未発表曲「rainy」を初披露。最後はデビューシングル「ヘアゴムとアイライン」を歌唱。ゲスト曲・コラボ曲を含む全18曲が披露された本ライブは、タイトルの通り“あの手この手で”楽しませてくれた。
tonari no Hanakoは7月にシンガーソングライターカノエラナとの対バンライブを控える。
今後もいろんな場所でtonari no Hanakoの世界を広げくれるだろう。ぜひチェックして欲しい。

▼tonari no Hanakoリリース記念ワンマンライブ「あの手この手で楽しませたいの」
2024.06.14.Fri at 原宿ストロボカフェ OPEN 18:30 / START 19:00
セットリストプレイリスト: https://lnk.to/pl_anotekonotedelive


    1. short hair
    2. 茹ですぎたパスタ
    3. むねのかたち
    4. 傷を隠して
    5. 雨の祭り
    6. さよなら未満
    7. 旅立ち
    8. ぜんぶ忘れてしまうって
    9. ドン・キホーテ・デート(大塚紗英)
    10. アクアパッツァ(大塚紗英)
    11. 吸いがら(コラボ)
    12. あの手この手で feat. 大塚紗英
    13. 会いたいの、ごめんね
    14. 髪、切ったら
    15. 半人前の恋
    16. 金木犀の花の名を
    En1. rainy
    En2. ヘアゴムとアイライン
     
    ▼Support Member
    Bass&Synthesizer. ヤノアツシ
    Drums. 河村亮
    Piano. 成田祐一
    Manipulator. 松井望
     
    ▼Guest
    大塚紗英

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