10/5(日)、東京・Zepp Hanedaにて『The Performance Zero』が今年も開催された。昨年に続き二回目の開催となる今年、『The Performance』への登竜門となる本イベントは、『The Performance』への出演を狙う6組のダンスボーカルグループらにより熱狂に包まれた。
今年は場内および生配信での投票システム“グッドパフォーマンスグループTOP3”を実施。
最も印象に残ったアーティストへの投票が観客により行われ、最も反響を集めたグループは来春開催予定の『The Performance』への出演が約束される。各グループは『The Performance』への出演をかけ、自分たちの色・実力をそのステージで最大限に表現した。
トップバッターを務めたのは、メンバー全員がマイクを持ちあらゆるステージで活躍を魅せる、男女混合9人から成る“青春代演エンターテイメントグループ”のONE LOVE ONE HEART。
SNSを中心に話題となった「物語はここから」で会場の熱気を一気に高め、「Glory Dayz」では拳を高く掲げる振り付けで会場からは大きな拍手があがる。夏を感じさせるナンバー「本日ハ晴天ナリ」では、コール&レスポンスを呼びかけ観客との一体感を高めていく。そこから力強いバラードソング「あのね、ずっと好きでした。」、新曲となる「春雷フライト」を披露した。大人気小説を原作とするドラマシリーズの主題歌でもある「春雷フライト」の爽やかながらも詩的な歌詞が、このグループの表現力の幅を示している。
クールかつアッパーなダンスナンバーである「バグっちゃうね」では、9人による息のあったパワフルなダンスが会場を魅了。ラストに披露された「愛せ、至極散々な僕らの日を」は、ラブワンの持ち味とも言える”青春”のフレッシュさや葛藤を表現した、疾走感のあふれるサウンドで会場を席巻した。
会場にいたLOVEART(ファンの愛称)のみならず他グループのファンをも魅了したONE LOVE ONE HEART。会場の熱をマックスまで高め、次のグループへバトンを渡した。
既に最高潮な会場の熱気の中、登場したのはLDH所属のガールズ・パフォーマンスグループ、Girls²だ。まずはフロアを一気に沸かせるようなアクティブな1曲「LET ME DANCE」を披露、つづく最新シングル「♡桃色片想い♡ feat. Gorie」ではキュートな振り付けとメロディ、多彩なフォーメーションに会場が沸き上がった。
『The Performance』出演への強い意気込みをみせたMCのあと、「Countdown」ではクールなラップパートが彼女たちの魅力をより引き立てる。山口綺羅によるビートボックスと小川桜花によるラップの掛け合いパフォーマンスで会場を盛り上げ、そのまま「80’s Lover」を披露。表現の幅を確かに拡大し続けるGirls²に対し、会場からまたも大きな歓声と拍手が上がった。
「C'mon Neo Zipang!!!」では観客と共にクラップ、そしてタオルを振りながら、明るくパワフルな楽曲・グループの良さを最大限に表現。最後に披露された「I wanna 宣言」は、会場を照らすほどの煌めきを放つポップチューン。アリーナクラスの大舞台を経た彼女たちは、よりパワフルに、よりキュートにグループの色を表現していた。
アタック映像が彼らの出番を示し、大きな歓声の中で登場した龍宮城は、昨年から2年連続で『The Performance Zero』に出演。再びとなる『The Performance Zero』のステージで彼らは、彼らだけの世界を全身全霊で表現した。
はじめに披露した「SHORYU(→↓↘+P)」では、観客に呼びかけずとも会場が破れんばかりのコール&レスポンスが観客から上がる。そのとき、龍宮城のパフォーマンスは確かに会場を染め上げていた。後には激しくも一糸乱れぬ繊細なダンスが印象的な「BLOODY LULLABY」が続き、サイケデリックで特徴的なメロディと「領収書!」コールが巻き起こる「JAPANESE PSYCHO」を続けて披露。龍宮城を代表する楽曲の連続に、曲が終わったあとにも歓声は鳴り止まない。
MCでは、10/5(日)に誕生日を迎え18歳となったメンバー・KENTへファンからお祝いの声があがった。
その後に披露された「WALTZ」はオリエンタルなサウンドで、龍宮城のもつどこか神秘的で唯一の世界観を力強く表現。「LATE SHOW」は抜群のダンスシンクロを魅せ、会場は紫色のペンライト一色で満たされていた。
最新シングルである「OSHIBAI」は、第2章へ踏み出した彼らによる新境地の一曲。ラストに披露した「2 MUCH」では、メンバー全員の高い歌唱力・パフォーマンス力を真っ直ぐに観客へぶつけ、彼らはステージをあとにした。
暗転したステージへ次に登ったCLOSE YOUR EYESは、全体を通じてリラックスしているような、結成して一年足らずとは思えない余裕を感じさせる佇まいであった。ハウス調なR&Bサウンドが特徴的な夏のナンバー「Snowy Summer」を披露し、楽曲の緩やかさとは対照的なメリハリのあるダンスで、開始早々に観客へその存在感を見せつけた。
MCでは自己紹介ののち、「日本での滞在中にメンバーみんなで何を食べたらいいか?」と会場全体に問いかけるなど、ステージ上でもフランクにファンとの交流を欠かさない。MCの後に披露されたのは、彼らのデビュー曲「내 안의 모든 시와 소설은(All My Poetry)」。一糸乱れぬダンスに会場の視線は彼らに釘付けとなった。続く「ㅠ(You)」はメンバー全員で歌唱するポップロックナンバーで、目の前にいるファンへ全員で駆け寄り、彼・彼女らへ向けて歌う様子が見られた。
続くMCではメンバーそれぞれ、思い思いに今日の感想を述べる中、日本人メンバーのKENSHINは「韓国でデビューして、またこうやって日本の皆んなに会いに来れたことがとても嬉しい」と素直な心の内を明かした。
デビューアルバムに収録の「To The Woods」では、色気のある振り付けに引き締まったダンスパフォーマンスを披露。最後はダイナミックなダンスナンバー「Paint Candy」で7人息のあったパフォーマンスを披露し、ステージを締め括った。「目を閉じても頭に思い浮かぶようなパフォーマンスと音楽を届ける」というグループのコンセプトは、今回のステージを通じて観客の脳裏に深く刻み込まれたであろう。
泡が弾けるようなポップソング「Bubbles」と共に登場したのはWILD BLUE。7月には代々木第一体育館を熱狂で埋め尽くした彼らが、今回は『The Performance』への出演を狙いZeppのステージに立つ。真っすぐな愛を歌ったスイートなラブソング「Oh Girl」と続き、ボルテージを上げる起爆剤のような楽曲「BOX of DESTINY」によって、会場の熱量は急激に上昇した。
MCでは『The Performance Zero』にちなんで、メンバー全員の0にまつわるエピソード”ゼロエピ”を発表し合うなど、和気あいあいとした雰囲気も。しかしMCが終わり「Astrist」が流れると、前半の楽曲やMCから雰囲気は一転、大人びたセクシーな表情を魅せた。
続けて披露された「Love is Blind」はダンサブルな楽曲で、メンバーの透明感溢れる歌声とダンスにはWILD BLUEのもつ瑞々しさが表現されており、その瑞々しさをそのままに「Our Magic」は、メンバー全員の透き通る歌声が最大限に活かされた楽曲となっていた。
WILD BLUEが最後に披露したのは、10月10日に配信開始のニューシングル「君の笑顔とあの空」。曲を聴いている”あなた”の背中を押す、爽やかでエネルギッシュなナンバーだ。曲の最後には5人全員が客席に背中を向け、天を指さすポーズをとる。会場を染め上げる水色のペンライトは、まさに澄み渡る青空のように会場全体を染め上げていた。
このイベントのトリを飾ったのは、9月に結成10周年を迎えたSUPER★DRAGON。メンバー全員が真っ黒なコートに身を包み登場すると、疾走感そしてパワーにあふれた「Downforce」を披露し会場の空気を一気に自分たちのものに変えた。メンバー全員の歌唱力とビジュアルが最大限に活かされた、メロウな雰囲気漂う「Hallucination of Love」では、曲の中でもメンバーたちが様々な表情を見せ、観客を魅了し続ける。
MCのあとに披露されたのは、田中洸希のビートボックスソロ、そして彼が刻むビートに合わせてメンバーがフリースタイルで踊るダンスインターだ。プロも唸らせるほどの高い実力を誇る彼のビートボックスは観客の心にも轟き、ビートと足音のみが鳴るステージはこの日一番の迫力を醸し出していた。
その後に披露されたのは最新アルバムのリード曲「Dark Heroes」。漆黒に染まった衣装も相まって、まさしく”ダークヒーロー”の世界観をメンバーは存分に表現していた。しかし「Dark Heroes」の雰囲気からは一転、続いて披露された強いエネルギーを感じさせるナンバー「Tap tap tap!」では、会場からも思わずハンズクラップが巻き起こった。
彼らが『The Performance Zero』のステージで最後に披露したのは「Untouchable MAX」、この日最も激しいライブでは鉄板のダンス曲であった。多種多様な楽曲で自らの音楽性を示しながら、最後には馴染みの曲で、純粋なダンスパフォーマンスを観客に当てて締めくくるという、10年のキャリアが成せる芸当に会場では興奮が冷めやらぬまま、今年度の『The Performance Zero』は幕を下ろした。
昨年度は全13組の出演アーティストの中から、MAZZEELそしてOCTPATHの2組が『The Performance 』の舞台に進出した。観客からの投票により、今年その座を勝ち取るのはどのグループになるのだろうか。イベントが終了した後にも、その動向から目が離せない。
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