大阪発ピアノロックバンドSHE’Sが、初のビルボード公演「SHE”Zoo” SAFARI in Billboard Live」を3月20日大阪、30日東京で行った。
今回のライブはオフィシャルファンクラブ「SHE”Zoo”」とビルボードライブとの共同企画として実施され、チケットは完売。いつものライブとは趣向を変えてサックス・コーラスをサポートに従えた7人編成でパフォーマンスが行われた。
1日2部構成で行われた本公演。東京2部のライブでは、ステージ背面のカーテンがオープンするとともに登場したメンバー。
都会の街並みをバックに1曲目に披露されたのは「Crescent Moon」。アダルティな雰囲気を漂わせながら「No Gravity」「Imperfect」と続けざまに披露し、徐々に会場を温めていく。
「せっかくのBillboardやし、いつもよりかっちりした衣装でお届けしています。なんか大人になった気分」と切り出すVo./Key.井上竜馬を皮切りに、普段通りの関西ノリ全開のリラックスしたMCを展開するSHE’Sメンバー。
物理的にも精神的にもファンとの近い距離感を楽しむように、「ミッドナイトワゴン」「Tonight」「Grow Old With Me」など新旧楽曲をおり混ぜながら、アンコール含め全13曲を披露し、SHE’Sにとって初のビルボード公演は幕を閉じた。
また、今月20日に配信リリースされたばかりの新曲「Memories」も、今回の公演にていち早く披露された。
「大人になるにつれて、見送る立場になることが増えていく。そんな中で今日も楽しかった、明日も生きようと思えるのは小さな思い出ばかり。人にはくだらないことかもしれないが、その小さな思い出を少しずつ集めて書いた曲を」と井上竜馬が語った後に披露された本楽曲。せつなさの中にも、そっと背中を押してくれる力強さが光る歌詞が、会場の雰囲気と相まって集まった客席の心を打ったことだろう。
ライブ終演後の21時には新曲「Memories」のミュージックビデオが公開となった。
これまでにもSHE’Sのアートワーク・MVなどを手がけてきた増田彩来が監督を努めた本作。
全編フィルムカメラで撮影された映像は、壮大な風景の中で井上竜馬の旅の思い出を紡ぐような、淡く温かい作品に仕上がっている。
5〜6月には東阪野音公演の開催も控えているSHE’S。2024年一発目となる新曲もリリースされ、今後の情報からも目が離せない。
「SHE"Zoo" SAFARI in Billboard Live」
2024.3.30(Sat) Billboard Live TOKYO〈2nd Stage〉セットリスト
1. Crescent Moon
2. No Gravity
3. Imperfect
4. パレードが終わる頃
5. In the Middle
6. So Bad
7. ミッドナイトワゴン
8. 月は美しく
9. Tonight
10. Memorises
11. Grow Old With Me
12. Stand By Me
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En. Dance with Me