4月19日、20日の横浜公演より、8年ぶりとなるジャパン・ツアーが始まった伝説的ファンク・バンド、アース・ウインド&ファイアー(以下、EW&F)。今回は、同じ時代を過ごしたナイル・ロジャーズ&シックを帯同したツアーとなったこともあり、会場の横浜・ぴあアリーナMMは2日ともソールド・アウトとなった。残念ながら、メンバーのヴァーディン・ホワイト(b)が直前になって医療処置が必要なためという理由でツアー参加がキャンセルされたが、代役のレイモンド・マッキンリーは長年シーラE.のバンドで活動し、チャカ・カーンやデスティニーズ・チャイルドなど多くのR&B作品に参加してきた凄腕ファンク・ベーシストとして知られている。

 

コンサートは、ナイル・ロジャーズ&シックが「Let’s Dance」(D・ボウイ)「Get Lucky」(ダフト・パンク)など外部プロデュース曲も交えた華やかなステージを披露した後、セットチェンジを挟んでEW&Fが登場。彼らの代表曲がハイライト的に流れるイントロダクションを経て、「Shining Star」(1975年)で演奏がスタート。ステージ背後の大型スクリーンに映し出される極彩色の映像と共に、総勢12名のメンバーが次々と70年代のヒット曲を中心とした“ベスト・オブ・EW&F”を展開していく。フィリップ・ベイリー(vo)とラルフ・ジョンソン(vo)の2人に加え、フィリップの息子フィリップ・D・ベイリーJr.とB・デヴィッド・ウィットワースがフロントに立ち、さまざまなパートを歌い分けた。

 

コンサート前半では、ファンク・バンドらしいヘヴィーなグルーヴで観客をグイグイと引っ張り、途中では2016年に他界したモーリス・ホワイトゆかりの楽器「カリンバ」(親指ピアノ)をフィリップが演奏する場面もあった。73歳とは思えないフィリップの美しいファルセットをフィーチュアした「Reasons」などバラードのコーナーを経て、コンサート後半は怒涛のダンス・クラシック・ラッシュ!「Fantasy」「Let’s Groove」「September」などで場内をディスコ全盛期に連れ戻し、世代を超えて詰めかけた観客を踊り狂わせながら、華々しくクライマックスを迎えた。日本におけるEW&Fの存在の大きさを改めて知る贅沢な時間となった。引き続きジャパン・ツアーは、4月22日(火)に大阪公演、23日(水)に名古屋公演が行われる。

 

■EW&F「セプテンバー」日本語字幕付き

なお、ソニーミュージックでは8年ぶりの来日を記念して、EW&Fのヒット曲・人気曲を網羅したプレイリスト「めっちゃ踊れる!EW&Fベスト」を公開している。このプレイリストでは4月23日の名古屋公演の終了後に、今回のジャパン・ツアーの「セットリスト」を公開予定。どうぞご注目ください。

 

■来日記念!「めっちゃ踊れる!EW&Fベスト」(Sony Music Japan)

Apple Music、Spotify、Amazon Music、YouTube Musicで公開中!

https://sonymusicjapan.lnk.to/EWFJPTour2025

〈公演日程〉
EARTH, WIIND & FIRE JAPAN TOUR 2025
with Special Guest NILE ROGERS & CHIC
2025年
4月22日(火) 19:00開演~ 大阪・大阪城ホール
4月23日(水) 18:30開演~ 名古屋・ポートメッセなごや 第3展示館
公演に関する詳細はこちら⇒https://www.creativeman.co.jp/artist/2025/ewf_chic/
(企画・制作・招聘:クリエイティブマン)
※メンバーのVerdine Whiteは医療処置が必要なため、来日がキャンセルされました。公演は予定通り行われます。(2025年4月16日 主催者発表)

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