今年メジャーデビュー5周年を記念して4月からスタートさせた全国7都市10公演キャリア初となるアリーナツアー"Novelbright ARENA TOUR 2025 ~Winding Road~"のファイナルを、先月8月17日(日)に神戸ワールド記念ホールで迎えた5人組ロックバンド「Novelbright」。
そんなNovelbrightが、10月11日(土)に韓国で初の単独アリーナ公演を開催。
5,000枚のチケットがSOLD OUTした本公演の模様をお届けする。
Novelbrightが10月11日に韓国・ソウルにある蚕室学生体育館にて、自身3度目となる韓国単独公演「Novelbright ASIA TOUR 2025-2026 〜Winding Road〜」を開催した。前回の韓国公演から約1年ぶり、韓国では初のアリーナ規模での開催となった本公演は、4月から全国を巡った初アリーナワンマンツアーと同タイトルを引っ提げての開催。日韓国交正常化60周年記念の今年、Novelbrightの認知をさらに拡大させるため、雄大は韓国の国民的オーディション番組の日本版『現役歌王JAPAN』に参加して優勝し、その後に開催された日本と韓国のそれぞれの代表が威信をかけた「日韓歌王戦」では、一大シンドロームを巻き起こした。
そんな彼らが、アリーナツアーを経てより強靭に、より色彩豊かになったアンサンブルで5,000人の韓国ファンを沸かせた一夜をレポートする。
開演時間を迎え、エンジン音とともにステージ上のLEDに表示された数字がカウントダウンを始めると、会場のオーディエンスも韓国語でカウントダウン。メンバー4人がオンステージし、ツアータイトルにもなっている「ワインディングロード」のイントロにあわせて竹中雄大(Vo.)が右手を挙げて登場すると大歓声の中ライブがスタート。1曲目から、伸びやかな歌声と、沖聡次郎(Gt.)山田海斗(Gt.)、圭吾 (Ba.)、ねぎ(Dr.)の軽やかなアンサンブルで会場に爽やかな風を吹かせると、「Welcome to Winding Road Tour in Seoul!」という雄大のシャウトから、海斗がアコギをかき鳴らして「開幕宣言」へ。「シンナゲ ノルジャ!(楽しく遊ぼう!)」と雄大が韓国語で呼びかけて会場を一つにすると、フロアもオイコールで応え会場のボルテージは急上昇。ラララの合唱も完璧に決め、「さあもっと行こうか!Everybody!」の雄大のアジテートから「Morinig Light」へと続き、緩急をつけたアンサンブルがうねりを上げながら轟きフロアをさらに熱くしていく。先ほどよりもさらにボリュームを上げたフロアの合唱に5人も演奏の熱量をヒリヒリと高めていくと、ねぎのドラムソロが鳴り響く。「アニョハセヨ! ウリヌン Novelbrightイムニダ!(こんにちは! 僕たちはNovelbrightです!)」とあらためてフロアに挨拶すると「ラストシーン」へ。LEDに歌詞が韓国語で映し出される中、青い疾走感で走り抜ける、続く「Everywhere I Go」では、グイグイと楽曲を引っ張っていく4人の筋肉質なアンサンブルと英語詞の心地よさで、フロアをグルーヴィに盛り上げていった。
「本当にヨロブン、ポゴシポッソヨ(みなさん、会いたかったです)」(雄大)などと、日本語、韓国語、英語を織り交ぜながらメンバーが自己紹介。ねぎのレベル高めの韓国語の挨拶に会場から「おー!」と感嘆の声が上がると(内容は自分が東方神起のチャンミンに似ているという“ジャパニーズジョーク”)、圭吾の「好きな韓国語は、『ムル ジュセヨ(お水ください)』」発言や、聡次郎と海斗のカンペ棒読み韓国語で会場の笑いを誘う。逆に会場に「日本語わかる人?」と呼びかけると、メンバーも驚くほどに、想定以上に大きな「はーい!」という返事が返ってくる。ライブ中にメンバーに日本語で呼びかける声がよく聞こえてくるのも納得だ。
聡次郎と海斗がアコギをかまえると「愛とか恋とか」へ。ピースフルな空気の中、客席は左右に手を振りながら、シンガロングで雄大の伸びやかなボーカルに呼応する。続いてストリングスのイントロに歓声があがってスタートしたのは「Cantabile」。眩いレーザーと星が舞う中、四つ打ちビートにエモーショナルな歌声を乗せて夜を駆け抜けると、一転、逆光に包まれた5人が鳴らしたのは「ハミングバード」。スケールの大きなアンサンブルの中に浮かび上がる、スタンドマイクを抱えて一音一音、一言一言を真っ直ぐに伝える雄大のボーカルが突き刺さる。
「心を込めて歌います」(雄大)とグリーンの無数のサーチライトが客席を照らしてスタートしたのは「アイビー」。やさしさとあたたかさで会場を包む珠玉のラブソングに、客席が思い思いに体を揺らすと、続いてピアノの音色とピントがぼやけた花火の映像とともに、「夢花火」でセンチメンタルな恋心を届ける。そして、海斗が爪弾くアコギのアルペジオから「雪の音」へ。雪が降る景色の中、冬の冷たい空気の中を思わせるような音像と雄大の凛としたボーカル。その響きに潜っていくように、会場はNovelbrightの音楽に聴き入るのだった。
雰囲気は一変し、ねぎの強烈なドラムソロが空気を劈く。そこに圭吾のスラップベースが加わってセッションすると聡次郎のギターが唸り、海斗のギターソロが鳴く。 4人による抜群のプレイで会場を圧倒すると、真っ赤に染まったステージにサングラス姿の雄大が合流して「seeker」へ! ツインギターが暴れ、ビートが転がる怒涛のドラマティックロックナンバーで会場を燃え上がらせ、ラストは雄大の超絶ロングトーンで空間を支配すると、間髪入れずに「Empire」へと雪崩れ込み、レーザーが乱れ飛ぶド派手空間で会場を最高潮のボルテージへと吊り上げていった。
狂乱冷めやらぬ中、深いブレスを合図に、一人スポットライトに照らされた雄大がアカペラで歌い出したのは「ツキミソウ」。ワンフレーズずつ、ゆっくりと丁寧に、天井を突き抜けるような伸びやかで力強い歌声で歌い上げると、ピアノの旋律と合流。言葉と音色の密度が高い、心の奥底から湧き上がるような雄大の歌を、4人の安定感のあるアンサンブルがしっかりと支え、エモーショナルに届けたのだった。
「今から韓国語のカバー曲を歌ってみたいと思います」と雄大が慣れない韓国語で語って届けたのは、韓国の男性アーティスト・WOODZの「Drowning」。雄大が出演した『日韓歌王戦2025』で披露され、韓国内で爆発的な反響を起こした同楽曲を、Novelbrightとしてパフォーマンス。
この曲の代名詞ともいえるサビのハイトーンのフレーズとコール&レスポンスを完璧にキメてみせると、会場からは大きな歓声と拍手が5人に贈られた。続けてアッパーチューン「Call me」でハンドクラップを巻き起こし、続く「Sunny drop」では、キラキラとドライブするアンサンブルにメロディアスな旋律を乗せて会場を多幸感で満たしていった。そして「この歌が僕たちをこのステージに連れてきてくれました。そしてみなさんと出会うことができました。そんな感謝の気持ちを込めて、ブッ飛ばしていきます!」(雄大)という言葉から、「Walking with you」へ。聡次郎、圭吾、海斗もステージから身を乗り出しながらアクセル全開で会場の熱狂を煽り、雄大は客席レベルに降りてファンと至近距離で歌アツく届けた。
「生きていると、ストレスも悩みもあるし、うまくいかないこともあると思います。僕たちもうまくいかないことが多かったです。けれども、僕たちは音楽が大好きで、韓国のファンが大好きです。みんなに会えるという気持ちで、僕たちもうまくいかない日々を頑張って乗り越えられました。だから、みんなが辛い時や苦しい時に前を向いて歩んでいけるように、僕たちもたくさん韓国に来て、音楽で力を与えられたらと思います。本当に出会ってくれてありがとうございました。また会いましょう!」と雄大が言葉を届けると、ラストは「カノープス」。この日会場に集まった全員を、一人残らず一緒に未来に連れて行くような頼もしさと力強さを湛えながら高らかに演奏し、公演の最後を、寂莫ではなく希望で満たしたのだった。
本編を終えてメンバーがステージから去るや否や、すかさず大音量の「アンコール!」の声で会場が満たされる。その声は時間を追うごとにますます大きくなっていき、韓国ならではの熱量の高さを実感する。熱いアンコールの声に応えてメンバーがふたたびオンステージすると、会場から「拝啓、親愛なる君へ」がアカペラで届けられるというサプライズが! 日本語で歌うその大きな歌声に笑顔で耳を傾けるメンバーたち。そんな中、雄大は言葉を詰まらせながら、「Perfect!」とサムアップし、「チンチャ(本当に)嬉しい~」とを感動を伝えた。
アンコールで届けられたのは「流星群」。客席がスマホのライトを灯し、まるで星空に包まれたような空間で万感の思いを余すことなく音楽に乗せて届けると、最後は雄大の「シンナゲ ノルジャ!」のシャウトで「Awesome Life」をドロップ! 客席から登場した雄大は会場をゆっくりと回り、客席とハイタッチを交わしながら歌いかけ、残りわずかな時間を惜しむようにファンたちとコミュニケーション。そして最後は、「See you next year!」と来年の再開を約束して、記念すべき韓国アリーナ公演の幕を下ろしたのだった。
3年前の初公演から、その韓国活動を着実にステップアップしてきたNovelbright。3回目の韓国公演にして、早くもアリーナ公演を盛況のうちに終えた今、彼らが描く未来はどんな景色だろうか。公演中、「韓国で公演する日本のアーティストの中で、一番でっかいところでライブをやりたいです」と野望を語った彼ら。この日の音像に、確かにその予感を感じた。
【セットリスト】
1.ワインディングロード
2.開幕宣言
3.Morning Light
4.ラストシーン
5.Everywhere I Go
6.愛とか恋とか
7.Cantabile
8.ハミングバード
9.アイビー
10.夢花火
11.雪の音
12.INST
13.seeker
14.Empire
15.ツキミソウ
16.Drowning (WOODZ cover)
17.Call me
18.Sunny drop
19.Walking with you
20.カノープス
(Encore)
21.流星群
22.Awesome Life
TEXT 中村萌
カメラマンクレジット:Keiko Tanabe
Novelbright LIVE TOUR2025 in SEOUL
公演日:10月11日(土)
会場:韓国・蚕室学生体育館
特設サイト:https://novelbright.jp/news/detail/2038
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