日本におけるK-POPムーヴメントの先駆け、KARA。デビュー曲「ミスター」で大人気となった伝説のガールズ・グループだ。デビュー15周年を迎えた2022年に7年ぶりの完全体カムバックを果たすと大きな話題となった。そして日本では9年ぶりとなるKARA JAPAN TOUR “KARASIA”が開催された。ここでは8月18日(日)に開催された東京公演の2日目をレポートする。

9年ぶりの日本KAMIRIAとの再会を喜ぶメンバーたち

KAMIRIA(KARAのファン名)であふれかえる会場に、ブラックの衣装を纏った5人のメンバーがステージへと登場した。ダンサーらと息を合わせ、1曲目「WHEN I MOVE (Japanese ver.)」を全力でパフォーマンスしたメンバーたち。そして休む間もなく2曲目「Lupin」、3曲目「Pandora」へと続く。

「こんにちはー! KARAです! KAMIRIAの皆さん、“KARASIA”が9年ぶりに復活しました!」メンバーがそう叫ぶと、オーディエンスからは多くの拍手が沸き起こった。スンヨンが「今日も最後の最後まで盛り上がっていきましょう!準備OKですよね?」続いて、ニコルが「はい、皆さん! ニコニコニコルです! 今日も最後まで大きなファンの熱さをよろしくおねがいします!」と挨拶。ジヨンは「こんにちはー! ジヨンです! 髪を切ったジヨンです」とショーカットにした魅力をアピール。

2014年にKARAに加入したヨンジは、「今日が私のKARAデビュー10周年です! この日をメンバー達と皆さんと一緒に過ごせることができてめちゃ嬉しいです!」と喜びを爆発させた。客席から「おめでとう!」という声が飛び交う中、「最後に言おうと思ってたのに…」と困惑するメンバー達。

最後の挨拶はギュリが「昨日に続いて今日もたくさん来てくれて本当にありがとうございます! 今日は最後の日だからもっともっと盛り上がっていきましょう!」と観客を煽った。続いてヨンジが「この後は皆さんの大好きな曲です。“KARASIA”で初めて披露する曲です」と曲紹介をすると4曲目「Queens」を披露した。

ピンクの衣装でサマーソングを披露! KAMIRIAたちの熱気も最高潮

VCRをはさみ、ピンクの衣装に着替え、かわいいコンセプトに一転したメンバーが5曲目「Honey」を披露。会場には無数のシャボン玉が舞い散り、オーディエンスも熱が入る。次の「Pretty Girl」披露中、メンバーたちは花道を通ってセンターステージへと歩み出た。さらに盛り上がるKAMIRIAたちの前で、「ジェットコースターラブ」を歌いあげたKARA。

3曲歌いあげたKARAのニコルが、「なんでそんなに可愛いの〜?」とスキップしながら「どうですか? 皆さん? ピンクですよ?・・・頑張りました」と衣装をアピール。「かわいい~」とベタ褒めのKAMIRAたち。そしてギュリが「続いては、私が1番好きな曲」と「サマー☆ジック」を披露。そのまま、「Sunshine Miracle」「GO GO サマー!」と、サマーソングを立て続けに披露した。

KAMIRIAとメンバーがハイタッチ! 興奮のソロステージへ

そしてメンバーたちのソロステージへ。白い衣装に着替えたヨンジのソロ曲「L.O.V.E」からスタートした。次のジヨンは「好きな人がいること」を披露しながら、なんとセンターステージを降りて客席へと向い、ハイタッチをしながらファンとの再会を喜んだ。

続いて、ギュリはブルーの衣装で「Daydream」を歌い、セクシーな大人の魅力をアピールした。続くスンヨンが「Guilty」を力強く歌いあげると、「声量やばい」という声があちこちから湧き上がる。最後のソロステージはシルバーのフリンジの衣装に身を包んだニコルだ。男性ダンサーとセクシーな絡みを見せつつ「5!6!7!8」を歌い上げた。

6本のスタンドマイクとハラの歌声…バラードステージで涙するファンも

白いドレスに着替えた5人のメンバー全員が再び登場し、3曲のバラードを披露した。座ったまま1曲目は「HANABI」を歌いあげ、続いて「Last Summer」をしっとりと歌いながら、立ち上がってメインステージの前方へ進み出た。

6本のスタンドマイクが用意され、メンバーらは新曲「Hello」を披露。同曲は2024年7月にリリースされた新曲だが、2019年に亡くなったハラの歌声が含まれている。彼女のパートが流れると天を仰いで聞き入るメンバーたち。客席からも「ハラ!」「ハラちゃーん!」という歓声が飛び交い、すすり泣くファンの声が漏れていた。

VCRをはさんだのち、再び衣装チェンジをしたメンバーたちが新曲「I DO I DO(Japanese Ver.)を披露した。そしてギュリが同曲のMV撮影秘話を公開した。彼女は木を私が触るシーンがあったという。「その木に虫がたくさんついてたんです。でも監督さんが触らなきゃダメですよっていうから・・・『I DO I DO』のMVを見るとそれを思い出してしまって」というエピソードを披露すると会場中は笑いに包まれた。

ヨンジのデビュー10周年をお祝い!

ギュリが「実は、ヨンジがさっき言った通り、ヨンジのデビュー10周年です!」とKAMIRIAに呼びかけると、ステージにはケーキが登場した。ケーキには「Happy Anniversary YoungJi」の文字が。「ホ・ヨンジ!」「ホ・ヨンジ!」の大合唱に、思わず涙がこぼれたヨンジ。

スンヨンが「なのに最初に自分で言っちゃうし…」と話すと、ヨンジは「だってみんな言ってくれないし」と猛反論。メンバー達が「わざとだよ! サプライズだよ!」と総ツッコミするシーンにはKAMIRIAたちも思わず大爆笑。ヨンジは、「私たち運命だ!」と喜びを爆発させると、会場にはヨンジの家族に挨拶をした。そして「続いて私のデビュー曲、歌ってください!と、「マンマミーア!」を披露した。

続いて、デビュー曲で日本にKARA旋風を巻き起こした「ミスター」を歌いながら、再びセンターステージへ。そして最後の「Happy Hour」に入る前にメンバーが1人ずつコメントした。

スンヨンは大粒の涙を流し、「愛と応援と拍手をありがとうございます。『ありがとう』以外に日本語ができなくてごめんなさい・・・カムサヘヨ」と目元を拭いながらファンへの感謝を言葉にした。ニコルも涙を堪えながら「10年たっているのに、時間を感じない」と話しつつ「会いに来てくれてありがとうございます。皆さんの人生に入れてくれてありがとうございます。感謝しています。」と長年支えてくれたファンに挨拶をした。

ヨンジは「10年前のKARASHIAの映像を見たんですけど・・・ヤバかったです。だから今回はかっこいいヨンジを見せたいと思いました! 一生覚えていてください。KARA6人のメンバーと皆さんを愛しています」と、KARAが6人であることを強調。実は、他のメンバー達は契約満了で事務所を退社した後もヨンジは1人残りKARAを守り続けた経緯がある。

ジヨンも「私たちも約10年ぶりのコンサートだったので、練習も大変だったんですけどこれからも応援よろしくお願いします!」ギュリは「次の活動はまだ決めてない」と明かしつつも、「皆さんがいてくれるなら私たちもずっとずっと頑張ります」と今後の活動にも前向きな姿勢を見せた。そして最後の曲「Happy Hour」でメンバーたちはステージを去って行った。

暗転後、客席からは「KARAチャン」コールが沸き起こる。KARA恒例のアンコールの掛け声だ。ステージに証明が灯されると、アンコールは「SOS」からスタートした。

カジュアルなファッションに着替えたメンバーたちが、それぞれサインボールやTシャツを客席に投げ始め、手を振り合って最後の別れを惜しんだ。アンコールの2曲目は「Rock U」。あまりの盛り上がりに会場が揺れるほどだ。銀テープが空中を舞い、最後の最後の曲「STEP」で、KARAの東京公演の2日目は幕を閉じた。

本公演は、2024年8月24日(土)・25日(日)にAsueアリーナ大阪でファイナルを迎える。

KARA THE 5th JAPAN TOUR 2024 “KARASIA”

〇東京公演日時:
2024年8月17日(土)16:00開場/17:00開演
2024年8月18日(日)15:00開場/16:00開演
会場:LaLa arena TOKYO-BAY(〒273-0012千葉県船橋市浜町2丁目5番15号)

〇大阪公演日時:
2024年8月24日(土)16:00開場/17:00開演
2024年8月25日(日)15:00開場/16:00開演
会場:Asueアリーナ大阪(〒552-0005大阪府大阪市港区田中3丁目1-40)

KARA THE 5th JAPAN TOUR 2024 “KARASIA” 2024.8.18(日)@LaLa arena TOKYO-BAY

WHEN I MOVE (Japanese ver.)
Lupin 
Pandora
Queens
Honey
Pretty Girl
ジェットコースターラブ
サマー☆ジック
Sunshine Miracle
GO GO サマー!
L.O.V.E <ヨンジ ソロ>
好きな人がいること <ジヨン ソロ>
Daydream <ギュリ ソロ>
Guilty <スンヨン ソロ>
5!6!7!8! <ニコル ソロ>
HANABI
Last Suummer
Hello ※新曲
I Do I Do (Japanese ver.) ※新曲
マンマミーア!
ミスター
Happy Hour
(アンコール)
SOS
Rock U
STEP

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