YouTubeのチャンネル登録者数は20万人を越え、音楽をメインに精力的に活動し“総合オネェ・エンターテイメント”と称される3人組アーティスト、ENVii GABRIELLA(エンヴィ・ガブリエラ)、通称エンガブが、自身最大規模となる5大都市ツアーの、ソールドアウトを果たしたファイナル公演を、7月14日(日)にZepp DiverCityで開催し、約1500人を動員した。
 
錨(いかり)が中心に置かれ、まるで船首のような形に、ヤシの木が生えたアイランドのようにも見えるステージは、まるので最新ミニ・アルバム『DVORAKKIA』(ドヴォルザキア)の世界観である“架空の新天地”をイメージしているようだ。暗転し、音楽が流れると、エンガブの大きなロゴが描かれた旗を振りかざしたダンサーズとともにメンバーが登場。アルバムのリード曲、爽やかで前を向かせてくれるエンガブ流の応援ソング「Sail On」が披露されると、観客が早くも最高潮に。「B&G」ではTakassy(タカシ)とHIDEKiSM(ヒデキズム)の圧倒的なパワーヴォーカルと絶妙なハモリを堪能し、HIDEKiSM「Zepp DiverCity盛り上がっていけるかー!最後まで走っていきましょう!」と叫んで観客を煽り、次も爆音でダンスミュージックが流れてくると思いきや、一転してどこからか静かにさざ波が聞こえ、まるで“DVORAKKIAという新たな新大陸に一歩ずつ前を向いて踏みしめていく”かのごとくR&B調の「Message in a Bottle」、UKガレージ「Portrait of Love」、ジャージークラブの「Petal Dance」といった最近のトレンドをとらえつつ確実にエンガブ流に落とし込んだサウンドが心地よく響き渡るアルバム収録曲を続々と披露していき、意表をついた選曲に観客は目が釘付けになる。

実はミニ・アルバム『DVORAKKIA』は全7曲収録となっているのだが、なんと1曲目から4曲目までは、それぞれ2つの曲を1曲分のサイズの中で上手く繋ぎ合わせて1つの曲として収録しており、実質11曲聴くことがきでる。そして今回のツアーでは例えば「Portrait of Love / Petal Dance」から「Petal Dance」を“フル・バージョン”で披露しており、CDではカットされている曲の全貌を聴くことができるのだ。

自身のYouTubeチャンネル「スナックENVii GABRIELLA」でお馴染みの「“ママ”のTakassyです」「“チーママ”のHIDEKiSMです」「“店子”のKamusです」「三人合わせてENVii GABRIELLAです」とエンガブ恒例の挨拶が始まると割れんばかりの黄色い声援が。そしてKamus(カミュ)「みんな、歌って踊ってください!」の掛け声とともにみんなと振りを楽しめる「BL」を披露した後は、この公演オリジナルの異国情緒あふれる様々なダンスミュージックに合わせ、ダンサーズを従えたKamusのソロダンスパートへ突入。毎公演ごとに新たなジャンルへ挑戦するKamus(カミュ)の力強く妖艶なダンス・パフォーマンスを堪能できる目玉の一つだ。
そして「DVORAKKIA」へ。アルバムタイトルにもなった「DVORAKKIA」はTakassyがドヴォルザーク「交響曲第9番」(新世界より)から着想を得た。ドヴォルザークがアメリカから故郷へ向けて作った作品であるように、“ENVii GABRIELLA”という音楽を、新たなステージから届けるイメージで制作した。ドヴォルザークの効果的なサンプリングとパワー溢れる圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられ、「APHRODITE」、「Fate」と続いて披露。別れを切り出された側の心情をHIDEKiSMが哀愁たっぷりに歌い上げ、ここから「哀恋」、「Moratorium」、「Strangers」と切ない歌詞が特徴な楽曲が続いてく。そしてここで「melamela」を披露。「melamela」は今まで一度も音源化されたことがない、いわゆる“幻の曲”であり、ダンサーズと息の合った新たなフォーメーションダンスの披露に観客はより盛り上がっていく。

「Cherry Pie」はエンガブ初のレゲエサウンドが新鮮な1曲。ソリッドな印象が強いエンガブには珍しく、ダンサーズとの脱力感たっぷりなパフォーマンスも印象的だ。アルバムオープニングを飾ったカリビアンテイストたっぷりな「Mother Ship」は、Takassy「みんなのことを歌ってるから、もっと歌えるよね?」と観客を盛り上げ、「We are family, We are family oye oye」を合唱し、会場が一つとなった。

そして「ラスト、盛り上がって一つになりましょう!」とHIDEKiSMが紹介したのは「僕の名を持つ君へ」。カントリーEDMでまさにライブで盛り上がるために作られた楽曲だけあり、観客それぞれがペンライトを振りかざし、手を叩き、吠え、ジャンプし、大いに盛り上がりをみせた。

アンコールはうってかわって、ハッピーオーラ溢れるENVii GABRIELLAらしさが全開。ファンからの人気が高いダンスナンバー「ハッピーハッピーウェイウェイドンチー」、「Lonely Burning Boom Boom Night」、「PAY ME」、「AMNESIA」、「High Heels」をオリジナルメドレーにアレンジ。結成初期から愛されている「イキル」、そしてエンガブの代名詞である「豪華ネェサン」を披露。
最後にKamus「夢だったZeppのステージにたって、盛り上がりましたが、2024年半ばですがエンガブはここからです。」HIDEKiSM「Zeppにたつまで長かった。ここに立たせてもらえたのは、全てのみんなのおかげです」Takassy「私たちが必ず皆さんを応援してる。私たちをこのステージに立たせてくれてありがとうございました!」と最後に感謝をのべ、エンガブ最大の航海の始まりをそっと告げるように、ゆっくりと公演の幕を閉じた。

また本公演にて新たな情報も続々と公開となった。昨年3月に初開催され大好評であったエンガブポップアップストアが渋谷・MAGNET by SHIBUYA109 5F「JOL Collab Store」にて9月13日より再び開催となる。今回の目玉は、ポップアップストア先行で最新EP『DVORAKKIA β』をリリースすることが決定。こちらの詳細は後日発表となるので、是非続報に期待してほしい。
さらに10月19日よりライブイベント「DVORAKKIA β ~Halloween Villains Night~」が大阪・東京の2か所で開催することが決定した。スペシャル・ゲストに絶大な人気を誇るドラァグ・クイーンのドリアン・ロロブリジーダを迎える。

ENVii GABRIELLA POP UP STORE Vol.2

2023年3月に初開催されたENVii GABRIELLAのPOP UP STORE、第二弾が決定!
新作オリジナルグッズ、CDなどの販売のほか、フォトスポットや展示スペースも多数ご用意!9月23日(月・祝)には購入者特典イベントも実施予定となっております!販売商品・イベント詳細は後日発表
開催日程:2024年9月13日(金)~ 9月29日(日)
開催場所:MAGNET by SHIBUYA109 5F「JOL Collab Store」(渋谷区神南1-23-10)

DVORAKKIA β ~Halloween Villains Night~

出演者    ENVii GABRIELLA、[Special Guest]ドリアン・ロロブリジーダ

2024年10月19日(土)大阪 味園ユニバース
17:00開場/18:00開演

2024年10月26日(土)、27日(日)東京キネマ倶楽部
10月26日(土) 17:15開場/18:00開演
10月27日(日) [昼公演] 13:15開場/14:00開演
[夜公演] 17:15開場/18:00開演

ENVii GABRIELLAプロフィール

アーティスト・作家としてメジャーアーティストにも楽曲提供をしているTakassy(souljuice)、アーティスト、タレントとしてTVやイベントで活躍するHIDEKiSM、ダンサーとしてイベント、バックダンサーとして活躍するKamus。それぞれが違うフィールドで活動していたが、2016年夏にTakassyがHIDEKiSMにユニットの構想を持ち掛けた事から、プロジェクトが始動。同年、2人の共通の知り合いであったKamusに白羽の矢を立て、正式に3人体制での活動が始まる。
翌2017年3月1日にプロジェクトの開始を発表。同日より、YouTubeチャンネルにて、動画で楽しむ新宿二丁目をコンセプトに動画配信「スナックENVii GABRIELLA」を開始する。登録者数は現在20万人を越え、独自の観点から発信する情報やコスメ紹介、お悩み相談などYouTube界でも注目されている。
ゲイ・オネェである事の全てを武器に、音楽をメインとし、バラエティ・ショー・ファッション・アートを創り出す、オネェによる総合エンターテイメントユニット。ピンヒールをトレードマークとしており、ヒールでのステージパフォーマンスも大きな特徴である。

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