ヴォーカルの atsuko、ギター&アレンジの KATSU から成るアニソンシーンで絶大な支持を得るユニット、angela。5月24日(金)25日(土)の2日間に渡り東京・かつしかシンフォニーヒルズにてangela 20th Anniversary☆THE『〆』Day1[2003−2013] / Day2[2014−2024]を開催した。
Day1は2003年〜2013年リリース曲(「明日へのbrilliant road」〜「ANGEL/遠くまで」)、Day2は2014年〜2024年リリース曲(「シドニア」〜「Fly Alive」)とリリース年毎に2日間に分け各公演で異なるセットリストを全39曲披露し20周年の〆に相応しい圧巻のライヴを繰り広げた。
【Day1】
オーバーチュア終わり、雑踏音のような音が流れステージの幕はなぜか小さい。2Days公演幕開けはデビューシングル『明日へのbrilliant road』
KATSUのギターにatsukoのヴォーカルだけが静かに力強くのる。
冒頭からパワフルに飛ばしてくると思っていただけに会場は息をのむが、徐々に楽曲が盛り上がるとバンドの音が一斉に響き渡ると、小さく囲われた幕は全てはずされ、ついにフルサイズのステージがあらわになるとパワフルなangelaのライヴが幕を切った!
雑踏音は路上ライブからスタートしたこと、囲われた幕はangelaが初めて立ったステージの大きさを表現していたのだ。
そんな粋な演出からスタートし、青い衣装に身を纏ったangelaが「fly me-to the sky」を披露するとatsukoの「Welcome!」の掛け声と共に会場が高まる。「Galacic material」では物販でも販売されている〝音色にびっくり!ブブジェラ(ホイッスル)〟をangelaの二人が吹くとそのまさかの音色に笑顔が溢れた。
そして路上でライヴを行っていた時代のangelaにとっても思い出深い『Butterfly』が歌唱されるとDay1がいかに〝いにしえのセットリスト〟なのかを象徴させた。
今回のライヴのスペシャルな企画【PRECIOUS MELODYコーナー】ではファンからライヴでやってほしい楽曲を思い出のメッセージ付きで募集。〝応募総数145万6千ほにゃらら通〟という冗談を交えつつもたくさんの応募の中から厳選されたリクエスト楽曲を届けた。『dear my best friend』はぢぇらっ子と母の思い出がatsukoにより読まれ、さらにこの日のライヴに親子揃ってきていることがわかると会場全体からあたたかく大きな拍手が送られる場面も。一人一人の思いに応え他『僕の両手』『かべ2』を心を込めて歌いあげ、幸せ溢れる特別な時間となった。『over the limits』では客席でぢぇらっ子と至近距離で歌唱し、続けて『gravitation』『オルタナティヴ』を歌唱すると会場のボルテージが上がっていった。
atsukoが「2003年〜2013年はangelaにとって多くの経験をすることが多い時期だった、これからも深みを増していきたい」と語るやいなや「実は……柴又名物老舗〝松屋の飴〟とコラボしました」とグッズ紹介をはじめると「舐めようと思ったのに中身がない!誰だ!さては?」の振りに、『僕じゃない』と答える客席。そのまま歌い出すatsukoとぢぇらっ子との一体感が壮観だ。
Day1本編最後の楽曲は全員納得の『Shangri-La』で〆る。曲の中盤にはステージに〝〆〟の幕が掲げられ、KATSUが客席に向かい、タオル投げやatsukoのブブジェラで最高潮。アンコールではangelaライヴで恒例となっているスタッフダンサーズが加わり、会場に集まったangela、ぢぇらっ子、スタッフ……全員がこの日持てる全ての力を出し切った。
さらに21周年につなげていくangelaとぢぇらっ子のために作った『僕等の歌』を宇宙初披露。壮大なメロディーはまるでこの20周年を全て詰め込んだようだ。
〝いにしえのセットリスト〟と呼ばれたDay1からDay2がどのような展開になるのか、ますます期待が膨らんだ日となった。
新曲『僕等の歌』は5/25(土)0時に各配信サイトより配信スタート。
また2025年1月atsukoのバースデーを記念してangelaの楽曲オープニング、エンディング曲に分けたライヴが決定。
さらに2025年5月にはgelamily20周年記念 『K』オンリーライヴの開催も決定になった。
angela 20th Anniversary☆THE『〆』 Day1[2003-2013]
SET LIST
M1.明日へのbrilliant road
M2.fly me-to the sky
<MC>
M3.merry-go-round
4.蒼い春
M5.Galacic material
<MC>
M6. Decide
M7. butterfly
M8. Yell for you
M9. ANGEL
<MC>
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【PRECIOUS MELODYコーナー】
M10.dear my best friend
M11.僕の両手
M12.かべ2
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M13.over the limits
M14.gravitation
M15.オルタナティヴ
<MC>
M16.僕じゃない
M17.KINGS
M18.Shangri-La
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【Encore】
EN1.Spiral
<MC>
EN2.僕等の歌
【Day2】
真っ赤な照明に物々しいオーバーチュアが鳴り響く。真っ白なドレスで登場したatsukoによる「敬礼!」の掛け声と共に『シドニア』を熱唱!Day1で準備万端な会場は1曲目から最高潮に達した。続く『SEVEN STORIES』も軽やかに歌い上げるといつもの手拍子で一旦仕切り直し「私たちがangelaです!(物販の)飴の方が多少残っているということで、どうにかなりませんか。と言われたので、みんな買ってくださいとお願いしたら、結構売れたそうです!ありがとうございます!」といつもの楽しい MCで会場が笑いに包まれた。『乙女のルートはひとつじゃない!』が始まるとステージいっぱいに踊りだし2014年以降のangela曰く〝フレッシュなセットリスト〟を予感させた。「ここは葛飾だけどOK?岡山の曲だけど歌ってOK〜?」と煽ると「OK〜!」と大きなレスポンでangelaの故郷を歌った『OK!岡山』を披露した。
楽しい雰囲気が続く中KATSUの掛け声「総員、抜刀!」という掛け声に続いて、劇場アニメ「劇場版 K MISSING KINGS」 主題歌『Different colors』が流れると激しく熱いロックな空気に一瞬で変わると、息つく暇も与えず『DEAD OR ALIVE』が続きKATSUのギターソロでさらに温度を上げ、「待ってました」と言わんばかりの会場の期待に大いに応えた。
上げすぎた会場の温度をクールダウンさせるかのように「ぢぇらっ子が山手線で席を譲っていたらしいよ!」「キンスパのリハーサルでさ〜」と共演者とふざけすぎて注意された裏話でブレイク。
キンスパ(KING SUPER LIVE 2024)きっかけで初めて来た観客を見つけると 「いつでもangelaのライヴには〜『Welcome!』」とあらためて来場した観客に感謝の気持ちをバンドメンバーと愉快にステージを左右にダンスしながらもてなす。『Jump up!』に続き三味線の音色が印象深い『AYAKASHI』を妖艶に表現すると、『僕は僕であって』でatsukoが凛々しく歌い上げた。再沸騰してしまった会場を気遣い一息つくと、Day1に引き続き【PRECIOUS MELODYコーナー】へ。結婚を祝福した『道しるべ』他リクエスト楽曲『Baby!! I’m lost!!』『愛すること』をファンへ贈った。『THE BEYOND』『JUST COMMUNICATION』では、コーレスで会場の気持ちが一つになる。
ライブも終盤になり『全力☆Summer!』が始まると客席へ移動、Day1でも大活躍していたブブジェラを大音量で吹きこなすファンと一緒に歌い作り上げた。本編最後の楽曲『騎士行進曲』ではatsukoの指揮のもと、KATSUが想いを乗せて力いっぱい大太鼓を叩く。そして「ぢぇらっ子の顔を見るとangelaやっててよかったなって思える!本当にありがとう!」のメッセージと共にangelaライヴ恒例のスタッフ全員参加の「angelaに栄光あれ!」と締め括った。
ステージに掲げられた大きな〆の垂れ幕が現れるとすぐさまアンコールの大合唱。ブブジェラの音も重なり、いつもよりさらに盛大なアンコールとなった。
鳴り止まないアンコールの中、〆Tシャツに衣装チェンジしてステージに再登場したangela。曲を歌唱する前に、atsukoが「私は今後絶対にぢぇらっ子を裏切りません!素晴らしい曲を書き続けます!歌い続けます!でも時々間違えるかもしれません!(笑)ぢぇらっ子が大好きです」と伝え、KATSUは「皆さんのお力でこのアニソン界を生き延びて参りましたー!20年もアニソン楽曲と歩むことができました!」と次曲に絡めたメッセージを伝え「SURVIVE!」を歌唱。
ラストは新曲を披露し、大団円という雰囲気の中、ステージを囲っていた幕が上がり素舞台が顕になる。セットや飾りが取り払われたそこには、共に歩んで来たスタッフと大きなangelaの文字看板が掲げられていた。
かつてatsukoとKATSUのふたりからその歴史が始まり、今ではたくさんのぢぇらっ子やスタッフに愛される存在になったangela。20周年を温かく締めくくり、21周年に歩みを進めるangelaからも目を離さないでほしい。
angela 20th Anniversary☆THE『〆』Day2[2014-2024]
SET LIST
M1.シドニア
M2.SEVEN STORIES
<MC>
M3.乙女のルートはひとつじゃない!
M4.OK!岡山
M5.Different colors
M6.DEAD OR ALIVE
<MC>
M7.Welcome!
M8.Jump up!
M9.AYAKASHI
M10.僕は僕であって
<MC>
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【PRECIOUS MELODYコーナー】
M11.道しるべ
M12.Baby!! I’m lost!!
M13.愛すること
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M14.THE BEYOND
M15.JUST COMMUNICATION
<MC>
M16.Fly Alive
M17.全力☆Summer!
M18.騎士行進曲
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Encore
EN1.SURVIVE!
<MC>
EN2.僕等の歌